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地底の未来  作者: Spumante Rock


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第23話 告白者の条件 ~ 密室の煙 ~

いつも読んでいただきありがとうございます。

討論会当日

香坂はJBSテレビの討論会スタジオにいた。


制作準備の最終打ち合わせ、

各局との連携放送と言う異例の体制だった。


つまり、全てのテレビ局が集まり

完全生放送と、過去に例の無い状況

香坂はディレクターでありながら、

討論会に参加する立場

あらゆる可能性に準備が必要だった。


「香坂さん…今日はどこまで正直に話しをするんですか?」


富士山テレビディレクターの、

安西崇人あんざい たかとが、聞いた。


「そりぁ〜、全部知ってる事は正直に話すしかねーだろ…」

香坂はもう覚悟が決まっていた、


「それは局と政治家の癒着や、過去の報道に着いてもですか?」

NNTのディレクター山崎優作やまざき ゆうさくが口を挟んだ。


香坂は周りを見て、

「今、この状況は異常事態だ…嘘や偽りはもう通用しない…たぶん、政治家の皆さんだって、分かってるはずだ…ここに居る全員、覚悟を決めるべきだ。」


会議室が、誰もいないくらいに静かななった。


各局のトップディレクターや重鎮が集まっている以上、

嘘偽りの無い放送がどれほど危険か知っていた。


「もう、保身にまわった時点で辻褄が合わなくなるって事だな…、

いつもなら、事前に話す内容や制限が政府から出されるか、

何でもかんでも暴露している評論家に騒がせて、

嘘っぽい報道にしたりしないんだな。?」


「しない!」香坂はきっぱりと断言した。

会議室が、一瞬ザワつき…


「NNTさん、やばいんじゃないか?」

そんな声が聞こえて、


「富士山テレビだって、他局の事言えないだろ!」


一瞬で、熱くなる会議室で

香坂が、机を叩いた!!


「俺たちでさえ、こんな状況になる。!

ココに政治家が入り、政治家の裏を知る秘書が入ってみろ…

どうなるか想像できるだろ…」


「全員、逮捕で済めばラッキーだ。」


香坂は、会議室の人間全に訴え掛けた。


「タバコを吸ってくる」

そう言って席を立ち上がった。


香坂は頭の中で考えていた…

『 あいつらはまだ、何とかなると思っているのか…めでたい奴らだ、

今までの隠された報道の真実が世の中に出たら、世間で暴動が始まる。

そりぁそうだ…社会構造事態が問題なんだと、分かっていて

この討論会の落としどころはどこにあるのか…?』


片山が、政治の闇を暴露するだろう…


橘だって馬鹿じゃないから、否定もしないだろう…


そうなると、メディアは間違いなく言い逃れ出来なくなる。


少なくとも、嘘はダメだ…

立ち行かなくなったら、国民からの非難が集中する事になる、


現時点でマイナスだ、

マイナスから這い上がるには、正直に行くしかない…


喫煙所に入ると、

中に一人の男がタバコを吸っていた。


…見ない顔だな、

そう思ったが、

他局のスタッフかと気にせず、

タバコに火をつけた…ライターを回すが火が着かない。


その時、先にいた男が、

横からスッとライターを着けて

火を差し出してきた。


「あっ、悪いな…」香坂は手で挨拶を交わし

火にタバコを近づけた。


その時、その男は

「香坂さんですね、」と、声を掛けてきた。


香坂は着けたタバコで一瞬咽せて

咳こんだ、

「…あんた誰だ、どっかで会ったか?」


「いえ、初めてお会いします。」

「なんで俺の名前を知ってる…」

「香坂さんの事は、友人から教えてもらいました…」

「へー、誰だい友人ってのは…」

「あずさ、と言えば分かりますか?」

「あずさって…梓ちゃんの友達なんか!

なんでまた、こんな所でタバコを吸ってるんだい?

こんな早い時間に、どっかの局で働いてるんかい?」

「まあ、そんな所です。」

「へ〜、そんな偶然あるんだな…」

「丁度良い…あんたは今日の討論会について、

どう思う?」


「僕の考えですか?…」


「香坂さんの考えとは、ちょっと違います。」


「どうゆう事だ、なんで俺がどう考えてるなんて分かるんだよ…」と、笑った。


「香坂さんは、全部正直に受けていくつもりですが、それは間違いです。」


「嘘をつけってのかよ!」


「イヤ、そこじゃないです。

ポイントは受ける…と、言った部分です。」


「受ける?」


「そうです、政治家や秘書の暴露に対して、

嘘無く正直に答えるつもりなんですよね?…

それが、間違いだと言う事です。」


「どうゆう意味だ…」


「先に暴露して下さい。

誰よりも早く発言して、自分達の悪事を全て正直に語って下さい。

それがポイントです。」


「自分から先に、社の問題を話せっていうのかよ…」


「そうです、香坂さんは

白状された人間と、白状した人間、どちらが反省しているように見えますか?」


「そりぁ…自分から話した人間だな…」


「それに、発言する時は局の問題として、

香坂さんが謝罪して下さい。問題の矛先は政治家に向かうでしょう。」


「確かに…一理あるな。」

香坂は、頭の中で覚悟が決まった。


「ありがとうよ、にいちゃん…名前を聞いてもいいかい?」


「かまいませんよ…れんといいます。」

ここまで読んでいただきありがとうございました。


引き続き次回もお楽しみ、いただけると幸いです。

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