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ようこそ、ハルミのカオスな日常へ!  作者: あじせ
家庭内混乱マニュアル:初心者版!
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46/65

第46話 どこにも繋がってなかった道(でも最高だった)

― 「近道かも!」の一言から始まる、全力サバイバル遠足 ―


湖の“別の場所”を目指して、

謎の小道へ突撃した8人。


……いや、待って。


それ、本当に道???


草。

土。

枝。

蚊。

そして全員の心にじわじわ広がる、


「これ、来ちゃダメな場所では?」感。


容赦ない太陽。

終わらない坂。

ゼロの方向感覚。


さらに――


めいの根拠ゼロ自信。

あいこの巨大すぎる日傘。

そして後方には、


静かに恐怖を育てる、そら。


果たして彼らは無事に湖へたどり着けるのか!?


それとも先に精神が限界を迎えるのか――!?


本日も、カオス100%でお送りします。

 


入った。


 


山道に。


 


いや。


 


山道っぽい何かに。


 


というか。


 


ただの。


 


草。


 


土。


 


枝。


 


虫。


 


そして。


 


“これ絶対入っちゃダメなやつでは?”


 


という空気。


 


優。


 


すでに後悔。


 


「……ほんとに道?」


 


芽衣。


 


元気百倍。


 


「だいじょうぶ!!」


 


「前に見たことある!!」


 


「どこで!?」


 


「なんか!!」


 


「信用できない!!」


 


そして。


 


進む。


 


一歩目。


 


坂。


 


二歩目。


 


もっと坂。


 


三歩目。


 


健太。


 


絶叫。


 


「なんでこんな登るの!?」


 


蓮。


 


真顔。


 


「山だから」


 


「山でも限度あるだろ!!」


 


太陽。


 


容赦なし。


 


本気。


 


殺意高め。


 


芽衣。


 


パンデイロ振りながら歩いてた。


 


「タンタンタンタン♪」


 


優。


 


汗だく。


 


「それ意味ある?」


 


「ない!!」


 


「でも希望が出る!!」


 


意味はなかった。


 


でも。


 


ちょっと元気は出た。


 


愛子。


 


その頃。


 


パサッ。


 


日傘。


 


開いた。


 


沈黙。


 


蓮。


 


見た。


 


健も見た。


 


「……愛子」


 


「なに?」


 


「ここ山道」


 


「知ってる」


 


「狭い」


 


「知ってる」


 


「邪魔」


 


「知ってる」


 


「じゃあ――」


 


「閉じない」


 


終了。


 


交渉失敗。


 


なお。


 


優と蓮。


 


しれっと愛子の後ろ歩いてた。


 


日陰目的。


 


最低。


 


その頃。


 


空。


 


後方。


 


静か。


 


危険。


 


「……わっ」


 


「ぎゃあああああ!!」


 


優。


 


飛んだ。


 


「やめてぇぇぇ!!」


 


空。


 


ニヤニヤ。


 


「何もしてない」


 


五歩後。


 


「わっ」


 


「そらぁぁぁ!!」


 


「ごめんごめん」


 


絶対反省してない。


 


その時。


 


蓮。


 


しゃがんだ。


 


何か拾った。


 


蜘蛛。


 


リアル。


 


元気。


 


空を見た。


 


沈黙。


 


そして。


 


投げた。


 


「……え?」


 


「……え?」


 


「ぎゃあああああああ!!!」


 


空。


 


跳んだ。


 


本気で。


 


そのまま。


 


雛に激突。


 


「きゃっ!?」


 


連鎖。


 


三人くらい倒れかけた。


 


「蓮!!!」


 


「なに」


 


「普通に怖い!!」


 


「効いた」


 


効いた。


 


完璧に。


 


一方。


 


健太。


 


「……腹減った」


 


健。


 


即ツッコミ。


 


「さっきスイカ食べた」


 


「もう消えた」


 


そして。


 


お菓子袋開封。


 


沈黙。


 


「……カスしかない」


 


「なんで!?」


 


逆さにした。


 


サラサラ。


 


風。


 


持ってった。


 


「……終わった」


 


悲しみ。


 


そして。


 


蚊。


 


多い。


 


異常に。


 


「虫ぃぃぃ!!」


 


「刺された!!」


 


優。


 


ドヤ顔。


 


「大丈夫!!」


 


「対策ある!!」


 


取り出した。


 


虫除け。


 


大量噴射。


 


シューーーーー。


 


沈黙。


 


「……くさ」


 


「目いたい」


 


「これ危なくない?」


 


「優ぅぅぅ!!」


 


「それ虫除けじゃなくて化学兵器!!」


 


でも。


 


効いた。


 


蚊。


 


死んだ。


 


グループも少し死にかけた。


 


その頃。


 


「そっち持って!!」


 


「持ってる!!」


 


「釣り竿引っかかってる!!」


 


「木に絡まった!!」


 


「抜けない!!」


 


バキッ。


 


沈黙。


 


「……折れてない」


 


「奇跡だ」


 


そして。


 


登る。


 


滑る。


 


転ぶ。


 


汗。


 


疲労。


 


文句。


 


ドラマ。


 


全部盛り。


 


その時。


 


芽衣。


 


ピタッ。


 


「……みず」


 


誰も信じない。


 


「ほんと!!」


 


見た。


 


あった。


 


湖。


 


キラキラ。


 


最高。


 


「ついたぁぁぁ!!!」


 


そして。


 


全員。


 


走った。


 


荷物?


 


知らない。


 


ボール。


 


投げた。


 


タオル。


 


投げた。


 


人生。


 


たぶん投げた。


 


そして。


 


ドボン!!


 


ドボン!!


 


ドボン!!


 


全員着水。


 


「つめたぁぁぁ!!」


 


「最高ぉぉぉ!!」


 


「生き返る!!」


 


沈黙。


 


平和。


 


二秒だけ。


 


健。


 


水の中で。


 


ふと。


 


周りを見る。


 


考える。


 


“……湖沿い歩けば”


 


“普通に来れたな”


 


沈黙。


 


でも。


 


みんな見た。


 


笑ってる。


 


騒いでる。


 


全力。


 


健。


 


小さく笑った。


 


「……こっちのほうが楽しかったか」


 


その後。


 


完全に自由時間。


 


健太と健。


 


岩の上。


 


釣り中。


 


「釣れる?」


 


「全然」


 


「俺も」


 


「じゃあ成功」


 


意味不明。


 


愛子。


 


芽衣の浮き輪でぷかぷか。


 


ジュース飲んでた。


 


「わたし頑張ったもん」


 


芽衣と優。


 


砂遊び。


 


「これは城!!」


 


「砂!!」


 


「城!!」


 


「はいはい!!」


 


空。


 


健太。


 


雛。


 


なぜかネット張った。


 


「今からバレー!!」


 


「絶対違う!!」


 


「今日からそう!!」


 


開始。


 


即 chaos。


 


「パス!!」


 


「はい!!」


 


「アウト!!」


 


「入ってた!!」


 


「今のズル!!」


 


「ズルじゃない!!」


 


バシッ。


 


ボール。


 


空の顔面直撃。


 


沈黙。


 


「……今の反則」


 


愛子。


 


即答。


 


「実力」


 


結果。


 


空。


 


ほっぺ赤い。


 


「理不尽だ……」


 


「正義だよ」


 


愛子。


 


強い。


 


太陽が落ちていく。


 


疲れも来る。


 


でも。


 


誰も帰りたくなかった。


 


泳いで。


 


笑って。


 


遊んで。


 


気づけば。


 


蓮。


 


ぽつり。


 


「……帰るか」


 


沈黙。


 


芽衣。


 


しょんぼり。


 


「やだ……」


 


「ぼくも……」


 


「俺も……」


 


全員同じ顔。


 


でも。


 


帰った。


 


足。


 


重い。


 


元気。


 


ゼロ。


 


魂。


 


半分置いてきた。


 


でも。


 


幸せ。


 


だから。


 


よかった。


 


そして。


 


はるみの家。


 


到着。


 


ドア開く。


 


全員。


 


そのまま倒れ込む。


 


健。


 


床に転がりながら。


 


「……誰も話しかけないで」


 


芽衣。


 


「わたし砂になった……」


 


優。


 


「体ない……」


 


空。


 


「俺バレーした……」


 


愛子。


 


「顔面でね」


 


「戦略だから」


 


誰も返事しなかった。


 


なぜなら。


 


もう全員。


 


限界だった。


 


でも。


 


ちゃんと。


 


笑ってた。



楽しんでいただけたら嬉しいです!

もしよければ、ポイントを入れていただけると、とても励みになります

また次回もよろしくお願いします!

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