第20章 — 大作戦スタート!
朝から大混乱…買い物は計画通りには進まず、あちこちで悲鳴と笑い声が響き渡り、予想外のトラブルが次々と発生!
家は散らかり放題。書類やバッグが飛び散り、まるで戦場のよう。
レジーナが責任感を口にし始めると…ハルミは不安と緊張で胸が張り裂ける。しかし、小沢ハルミの揺るぎない決意は誰にも止められない!
誰も予想だにしなかった、大混乱の作戦が今、幕を開ける!
レジーナ・ロドリゴがそこに立っていた。
美しい。
エレガント。
怒っている――すべて同時に。
腰に手を当て、眉を上げ、香水が家に先行して入ってくるほど。
旅行は…複雑だった。
だが、今、彼女たちには大きなミッションがある。
それは、バンケット――そしてハルミの人生を整えることだ。
「ハルミ、あなた、パジャマ!?もう朝の8時よ!」
「お母さん…ちょっと落ち着いて――」
「落ち着いてるわよ!」
レジーナは明らかに落ち着いていなかった。
その後ろで、父・マコトは優しい笑顔を浮かべ、まるでデザートのCMに出てくるおじいちゃんのようだった。
ついに、子供たちとまともに話すチャンスが来たのだ。
「おはよーーー、子供たち!」
両手に袋を持ちながら手を振る。
「昨日の姉妹たちの騒ぎはごめんね!!あの子たちはこういう子なんだ…」
「お父さん!?」ハルミは目を見開いた。
そしてレジーナは気づいた――いや、ようやく気づいた。
メイは赤毛だということに。
日本人の赤毛。
「ハルミ。彼女、赤毛!?!?!」
レジーナは叫ばなかったが、その声は命令のような力を持っていた。
「で、彼は!?」
タケルを指差す。
「何歳?学校は?書類は?予防接種は?アレルギーは?家族歴は?」
ハルミは説明を試みる。
「お母さん…私…子供たちを一人にできなくて…手伝いたかっただけ…」
レジーナは腰に手を置いた。
怒っているわけではない。分析しているのだ。
「ハルミ・オザワ。手伝うのは素晴らしいわ。だがこの家は大きすぎる。子供たちは構造が必要。あなたは整理下手、衝動的、無責任、ゴキブリを引き寄せる――」
「一匹だけよ、母さん!しかもどうして知ってるの…?」
「その一匹があなたを眠れなくしたのよ!」
レジーナは前に出て声を低く、危険に変えた。
「あなたは何でもやってきた子だった、ハルミ。でも何もやり遂げられなかった。子供たちと“家庭ごっこ”をするつもり?責任ってものを知らないくせに。」
ハルミは反射的に畳に座った。
幼少期の反応。
「私…できるかわからない、母さん…」
レジーナは娘の顔を手で持ち上げた――強く、真っ直ぐ、でも優しく。
「誰も知らないの。愛しながら学ぶもの。でもやるなら、ちゃんとやりなさい。」
その間…
タケルは見ていた。
レジーナの言葉はただのハルミへの批判ではなく、彼自身の不安に直撃していた。
無責任。
家庭ごっこ。
責任を知らない。
見捨てる。
胸が締め付けられる。
タケルにとって、家族とはいつも置き去りにされるものだった。
もしハルミが――彼を受け入れてくれた唯一の人――本当に無責任だったら?
難しすぎて見捨てられたら、母親のように?
拳を握る。
彼はメイを守る。
一人ででも。
いつも通りに。
レジーナが沈黙を破った。
「整理よ。学校、書類、日課。全部メモ!!」
ハルミは緊張しながらメモを取った。
「は、はい!」
「これでようやくあなたをサポートするわ」
レジーナはようやく笑った。
「でもまずは料理に集中しましょう!!」
その時、オザキが窓から手を振って登場。
「デザートにアイス買いに行こう!!」
メイが手を挙げる。
「わたしいくいいいい!!」
オザキは両手を広げる。
「じゃ、行こう!!!」
タケルは端っこで静かに座っていた。
ほぼ透明。
逃げる準備はできていた。
ハルミの“無責任さ”に見捨てられることを恐れて。
先に見捨てられる前に、自分でコントロールしようとしていたのだ。
ハルミはまだ、それを全く知らない。




