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ベル・クライフの成り上がり  作者: エイト
ベル~奴隷編~
23/24

クルルの気持ち


私はコレト村で生まれた獣人です。

あれは私が15歳の誕生日の日でした。

その日私はお父さんとお母さんと一緒に豪華なご飯を食べていました。


「おめでとう、クルル。」


お父さんとお母さんが私に誕生日のプレゼントとして銀のブレスレットをくれました。

それは昔お父さんがお母さんにあげたもので私がお母さんに私もほしいとずっと言っていたものでした。


「ありがとう。お父さん、お母さん。一生大切にするのです。」


私は喜ぶと語尾がとても変な感じになってしまいます。

お父さんたちはかわいいからそのままでいいと言ってくれますがとても恥ずかしいのです。

また言ってしまいました…。


私たちが誕生日会を楽しんでいるときです。

いきなり村の警笛が鳴り響きました。

お父さんは私たちに隠れろと言って走って行ってしまいました。

取り残された私とお母さんは二人でベッドにもぐって震えながらお父さんを待ってます。しかしいつまで経ってもお父さんは帰ってきませんでした。

お母さんは起き上がるとお父さんを探してくるからそこにいなさいと言って家を飛び出していきました。

私は取り残されてしまいました。

とても心細いのです。

でもお母さんたちを信じてじっと家で待ってました。

すると家に近づいてくる足音が聞こえます。

お母さんたちが帰ってきたと思い玄関に駈け出していきます。


「おかえりなのです。」


勢いよくドアを開けて両親を迎え入れます。

しかしそこにいたのはきれいな服装の男の人が汚い格好をした男たちを引き連れて立っていました。


「ひっ」


私はすぐにドアを閉めようとします。

しかしきれいな服を着た男はドアに足をかけて閉められないようにしてきました。

そして後ろに控えていた男たちが家に入ってきます。


「メイビルさんこいつしか居ないみたいですけど、どうしますかい。」


「そうですねぇ。まぁこの子だけでいいでしょう。早く連れてこんな獣臭いところ焼いてしまいましょう。それと、貴重な白虎族の子供ですからね。丁寧に扱ってくださいね。」


そういうと私は男たちにつかまって変な薬を飲まされました。

そこからあとは意識がはっきりしませんでした。





目を覚ましたら私は鉱山の採掘場にいました。


「これからここがお前の家だ。いいか、絶対命令に逆らうなよ。そんなことをしたらこの紋章がうきだしてお前の体を焼き付けるような痛みが襲うからな。」


「お父さん?お母さん?」


私は考えがついていかず、両親のことを思い出す。


「けっ。テメェの親はどうせ死んでるよ。あの村にいたやつは全員殺したからな。」


受け入れがたい真実をこの男はさらっと言ってきた。


そのまま私は足枷をつけられ荷物の運搬をさせられる。

しかしさっき言われたことが頭に残って力が入らない。

とぼとぼと歩いていたら監視している男の前で荷物を倒してしまいました。

私は鞭でたたかれる。


痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。


2分ほど鞭打たれ続けていた時いきなり男の人が入っていきました。

私は鞭で打たれた痛みと両親の死のショックで気絶してしまいました。



目が覚めると目の前に黒髪のかっこいい男の人が私の顔をじっと見ていました。

さっき助けてくれた人だというのはわかりましたがそんなに顔を見られると恥ずかしいです。

その後私はその人といろいろ話をしました。

その人はベルさんというらしくいろいろこの場所とか今の状況なんかを教えてもらいました。

彼はめんどくさそうに話していましたが、言葉にとげとげしい感じはなくなぜかお父さんを思い出しました。

その後私たちは牢屋から出されました。

そんなに多くないご飯をもらい寝床に入りましたが、その日は一晩中泣いて眠れませんでした。



次の日朝起きると私は一人ぼっちでとてもさみしくなりました。

朝ごはんを配布しているところに行くと昨日嗅いだことのあるにおいがします。

私は獣人なので鼻がとってもいいのです。

そっちの方を見ると昨日話したベルさんが男の人と一緒にご飯を食べていました。

すぐに彼のもとに行くと勇気を振り絞り、友達になってほしいと言いました。

ベルさんは最初とってもいやそうな顔をしました。

そりゃそうですよね。

いきなり友達になってくださいなんて言われても困りますよね。

泣きそうになりました。

するとベルさんは泣きそうになっている私を見てすぐに友達になろうと言ってくれました。

とっても嬉しかったです。ベルさんはとてもいい人です。

私はベルさんの隣に座り朝ごはんを一緒に食べました。



仕事の時間になりました。

ベルさんがいないのでとても寂しいです。

ベルさんは別の班なのでここには・・・あれ?

どこからもベルさんのにおいがしません。

もしかしてベルさんに何かあったのかと心配になりました。

すぐに周りの人にベルさんを知らないか聞いて回りました。

するとベルさんはいつも看守さんとけんかして牢屋に入れられているそうです。

私はベルさんのことが心配で仕方なかったので看守の前であからさまに失敗します。


今日は鞭でたたかれるよりも先に牢屋に連れていかれました。

牢屋につくとベルさんが驚いた顔で見ていました。

来ちゃいましたと照れながら言うとベルさんは少し呆れた顔をしながら私と話をしてくれました。今日もいっぱいベルさんと話すことができました。

やっぱりベルさんと話すのはとても楽しいのです。


それから毎日ベルさんを見かけると話しかけに行くようになりました。

ベルさんの友達のアレンさんとも友達になりました。

2人と話しているときはとても楽しかったです。

しかしそんな日も長くは続きませんでした。

なんと私を奴隷にしたあの男が視察に来たのです。

私はできるだけ関わらないようにしようとしました。


しかしそれもうまくはいきませんでした。

なんとメイビルの前で私は荷車をこぼしてしまったのです。

どうにかして言い訳しようと考えましたが出てきません。

すると何人もの看守がやってきて私を鞭でたたき始めました。

私は誰か助けてほしいと周りを見渡すが誰もこっちを見ないようにしています。

私は耐えられなくなって、ついあの人の名前を叫んでしまいました。

それに応えるかのようにベルさんは現れ、看守と戦いました。

しかしすぐに紋章が発動していまい、捕まってしまいました。

ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

ベルさんに対して謝罪の気持ちがこみあげてきます。

私はなぜかメイビルの部下に連れて近くの裏に連れていかれ拘束されます。

そのままどこかに連れていかれ放置されます。


どれくらい経ったかわからなくなったころ、私の隣にメイビルが来ました。


「これからあなたにも楽しいショーをみさせてあげるわ。私のかわいいかわいい子犬ちゃん。」


すると向こう側にあった穴からベルさんとアレンさんと知らない人の3人が落ちてきました。


ベルさんは私を見つけると助けに来たと言ってくれました。

ベルさんにお礼を言おうとしますが、口に布を巻かれているのでうまくしゃべることができません。

するとメイビルはモンスターに狩ったら私を返してあげると言いました。

ベルさんは鍛えていると牢屋にいたとき聞いたのでベルさんたちに期待します。

しかしその期待はすぐに消え去ってしまいました。

牢屋から出てきたのはとても強そうなモンスターでした。

3人とモンスターはすぐに戦闘に入ります。

隣でメイビルが高笑いしています。

非常に殴りたいのです。

戦いは少し長引きましたがなんと3人はあのモンスターに勝ってしまいました。

3人の戦いはすごかったとしか言いようがないです。


これでベルさんのとこにいけるのです。


しかしメイビルは本当に性格の悪いやつでした。

なんとさっきのモンスターのほかにまだモンスターを用意しているというのです。

そのうえ私につけている猿轡を外して何か言えというのです。

私はベルさんに聞きたかったことを聞きました。

どうして助けに来てくれたのかということをです。

するとベルさんは友達だからと言ってくれました。

とてもうれしかったです。


でもメイビルはそんなこと興味ないかというように次のモンスターを呼び寄せました。

出てきたのは赤い熊です。あれは私でも聞いたことがあります。

確かレッドベアという名前です。

するとあの熊を見たベルさんは急に苦しみだしました。

アレンさんが近づいて様子をみますがどうやら気絶してしまったみたいで後ろの方に連れて行っています。

メイビルのせいだと思いそっちをにらむと、彼も不思議そうな顔をしていました。


すぐにレッドベアとアレンさんたちの戦いが始まります。

しかし戦況はだんだん悪くなっていきました。

その時でした。突然ベルさんが立ち上がってレッドベアにむかっていきました。

そして魔法と剣術でレッドベアを瞬殺してしまいました。

そのまま私の横に来てメイビルの心臓を貫いて私の縄を切り落としてくれました

縄が切れると同時にベルさんに抱き付きます。

よく見ると体は傷だらけで戦いのすさまじさを表しています。

泣きながらずっとベルさんに抱き付いていると、ふと思いました。

ベルさんの存在の大きさがお父さんに似ているんだということを。

この人についていきたい。

いっしょにいたい。

ベルさんに抱きしめられて一層その気持ちが強くなりました。


その後私達は近くの町を目指すことになりました。


私はたとえどこに行こうとずっとベルさんの近くにいたいです。


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