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第38話 反省会と大賢者アリシア

凄くお久しぶりです!そしてごめんなさい!!

 僕が椿に触れると同時に足元から吹き荒れる青い炎の渦。が、そんなものは『風神の衣』の前には意味を成さず、こちらに熱を伝えること思出来ずに風の幕に沿って渦巻いていく。間に合って良かったー。この魔法、レベル3の『炎柱(フレイム・ピラー)』と『竜巻(トルネード)』の複合魔法の『火炎の竜巻(フレイム・トルネード)』だったけど、あのゴーレムの実に四分の三もの魔力が消費されていたから、椿のHPが削りけられる可能性もあった。本当は赤いはずなのに白を通り越して青く光ってたし。力技って怖いねー。取り敢えず、止め差しておこう。

手をアドラの方に向けてブレスを放つ、勿論『プチブレス』だから魔力多めで撃った。それにしても僕はいつになったら普通のブレスを覚えることができるのだろうか?幼体の内は無理とか?でもなぁ、サナ曰く龍の幼体期って長いらしいんだよねぇ。最短でも10年、最長だと249年って記録があるらしい。しかも、強ければ強い程長い傾向にある。・・・あれ?ひょっとしたら僕、300年以上幼体のままで『プチ』付き確定ですか?

・・・・・・・・・・・・幼体期が300年だとしてもそれから成人になるまでどれくらいかかるんだ!?どちらにしろ300年間はR15もR18もNGだよね!!?まだ、R15良いけど、R18―18禁は前世でも手に入れられなかったって言うのに!?・・・・・いや、待てよ。・・・・この世界なら日本の基準など関係ないのでは!?・・・・おい、変態を見るような目で見るのはやめてもらおうか!僕だって健全な男子なんだぞ!

・・・・その割に椿たちに手を出していないって?いや、僕はヘタレ野郎じゃなくても、紳士だからね!!神様に誓えないけど本当にヘタレとは違うから!!!・・・えっ?誓えない理由?それは僕も神様だからさ!・・・・僕は痛い子なんかじゃないからね。事実だし。


《マスター、ブレスの吐き過ぎです》


「へっ?・・・おっと!」


 いつの間にか『火炎の竜巻』が消えてるし、ブレスを吐き過ぎてアドラ君どころかあの戦闘で傷一つ付かなかった大理石っぽい床もドロドロになっている。これだけ出来たんだから『プチ』を返上してもいいんじゃないかな?


「主様、先程は情けないところを見してしまい申し訳ありませんでした!」


 お、おう、なんていう素早さで土下座をするんだこの子。一瞬で僕の視界から消えたんだけど・・・。


「・・・?確かに油断したのはいけなかったかもしれないけど皆生きてるし、椿が謝らないといけない理由は無いと思うけど?」


「し、しかし、私は主様にスキル発動の助力までしていただいたのにも関わらず、・・・・あのような相手に・・・・ッ!!」


 え、えぇー、僕がしたことと言えばただちょっとだけ命令しただけじゃん。確かにスキルの発動には必要だったのかもしれないけど、助力っていうほどでもないと思うんだけどなぁ。でもそこお否定するとまた面倒くさそうだし。


「うーん、それじゃあ皆で反省会しよっか」


「反省会、ですか?」


「私も反省会をやるべきだと思います。今回の失態は私たち全員のせいですから」


「えぇー、難しい話するの?それなら僕向こうで体動かしてきていい?」


 それに対しての反応は三人三様だった。・・・ラムよ、君は少しマイペースすぎやしないかね。


「・・・おい、主様が皆で行うといったのだっ、お前もしっかり参加しろ!大体お前はなあ....」


 あー、やっぱり椿が食って掛かってた。また長ーい説教が始まちゃったよ。・・・ただし、うんざりした表情をしているがラムは手を頭の後ろで組んで物ともしていない。流石だ。


「あー、うん、こう、なんていうかさ、難しい話を聞いていると眠くなっちゃうから・・・参加しても意味ない、みたいな?」


「・・・・貴様という奴は・・・はあ、寝ないように努力しろ」


「私が不眠ののr―ではなく、祝福をかけて差し上げましょうか?」


 ラムの返答に椿は呆れて溜息を吐き、サナは祝福という名の呪いをかけようとしている。取り敢えず、反省会を始めても良いのだろうか?それとサナ、ラムには異常状態は効かないよ。だからね、ラムも小さい僕の後ろに縮こまって隠れる必要はどこにもないんだよ?


「はいはい、反省会開始するよ」


「「「はい(はーい)!」」」


 あっ、ラムが椿に頭引っ叩かれた。ラムは叩かれない努力をする気が無いのかな?・・・少しはあるのか?


「・・・ん?」


「・・・・・」


 いや、ラムに限ってそれは無いな。だって、二人の説教を受けて変わらなかった位だからね。


「・・・・ねえ、ご主人様だから気にしないけど、まーた失礼なこと考えてない?」


 そういう風に聞いてきてる時点で普通に気にしてると思いますけど?


「考えてない。・・・それじゃあ、まずは眠っちゃいそうなラムから行こうか!」


「あー、話そらした!」


 じ、ジト目で見られても僕は決して屈しないぞ!は、白状なんてしない!


「そ、逸らしてない。・・・ゴホン、兎も角、ラムの反省点は大技を出し過ぎたところだよ」


「・・・・・?」


 ラムはコテンっと首を傾げた。・・・・・如何やら、彼女には難しすぎたようだ。・・・・・これが理解できないってヤバくない?効果音とか使って説明した方が良いのかな?


「・・・えーと、ドカーンっていう感じの技は大きい隙、さっきみたいに自分もドーンって吹き飛ばされることとかね、が出来ちゃうから良くなかったよってこと」


「おお、なるほど!」


 ・・・・は、恥ずかしい、すっっごく恥ずかしい!だが、推測通りラムは理解してくれたようだ。・・・・・二度とやりたくないから、サナに教育してもらおう、うん。


〈ということでサナ〉


《ラムの教育係しかと務めさせていただきます》


 おお、これが以心伝心ってやつかな?これでラムの件は一安心だね。


〈それじゃあ、よろしくね〉


《はい、お任せください》


「ねえねえ、隙ができると何が良くないの?」


 あー、ラムに隙を作ることの危険性を説きたいところだけど・・・・ラムははっきり言ってこの世界だと無敵だからなぁ。僕もだけど。


「はぁー、良いか、ラム。隙を見せるということは相手が攻撃をし易くなるということだ。つまり、致命傷を受ける危険性が出てくるということだ。・・・・例えば、今回の私のように、な。・・・ふ、ふふふふ」


「ひぇ!ね、ねえ、サナ、ご主人様、椿さんがチョー怖いんだけど!」


「わ、私に申されましても困ります!・・・・この状態の椿お姉様を元に戻すことができるのはマスターしかいないので」


 お、おいぃぃぃぃぃ!普通この状態の椿を僕に振るのか!?無茶苦茶暗い笑みを浮かべてるんですけど!!ラム、君は防御力面なら最高クラスだろう!何で震えながらサナの後ろに隠れてるの!?この状態の椿って初めてでどう接すればいいのか僕わかんないんだけど・・・!?サナもその能力で何とか・・・って、その答えが僕に丸投げすることなのか!!?・・・・何という他力本願回答。僕もサナのこと言えないけどね。ただね、眼を逸らすのはやめようか。まあ、やれるだけやってみようかな。


「えーと、椿?少し前にも言ったけど確かに油断したのは良くなかったからって、皆無事なんだから椿が気にすることは何もない」


「ッ――それは・・・!」


「『それはそうかもしれませんが、私が主様のご期待に応えられなかったのに変わりはありません!』みたいな感じ?」


「――ッ!」


 僕がそう言うと椿は驚いたように伏せていた顔を勢い良く上げる。えぇー、そんなに驚くことかなぁ。僕はどこぞのラノベ主人公たちとは違って鈍感じゃないんだからね!取り敢えず、罰として椿の両頬を引っ張ることにする。


「いい、椿?そもそも僕は椿が責任を感じてるから反省会をしようって言ったんだよ。なのに何で椿はいつまでも落ち込んでいるの?失敗したら反省は必要だけど、落ち込んでそこに立ち止まるのは良くないよ」


「ふぁい、りょふはいしまひた」


「よろしい」


 椿の頬を離すと何故か少し残念そうにしていた。というか、若干興奮している気がする。目が潤んでるし、抓った個所だけじゃなくて頬全体が赤みを帯びていて、息も少し荒い。・・・・これはちょっと放って置いた方がいいかもしれない。


「さてと、最後はサナだけど・・・多分自分でわかってるよね?」


「はい、今回の戦いでの私のミスは相手が魔法系スキルを持っているのにもかかわらず、近接戦闘中に魔法を使用しなかったことから、魔法を使用してくる危険性を考慮していなかったため、土壇場で魔法を使用された際に呆気に取られて、椿お姉様へ防御魔法を掛けることが出来なかったことです」


「うん、流石だね!」


 今回のサナの役割は魔法による味方のサポート、直接戦いに参加していないんだから味方と敵をよく観察し、油断せず、最悪の状況を想定しておくべきだった。今回は『未来演算』等のチートスキルを封印していたとはいえ、相手のスキル情報がそろっているから、しっかりと対処できる事だった。しかも、サナは魔術・魔法の専門家だ。魔力過多による威力上昇も考えられたはずだ。ということで今回一番デカいミスをしたのは何とサナちゃんでした!スキルだよりは良くないよね!


「マスター、言いたくはないのですが・・・・ブーメランという道具を知っていますか?」


「ガハッ・・・・!!」


 ・・・・くっ!流石忠臣、僕の言葉を利用しスキル頼りな僕を諫めるとは!?・・・・だって、僕のスキルチートで汎用性の高いのが多いんだもん。というか、スキルレベル8辺りから通常スキルもチートになるのだ!!それにしてもレベル11から全然レベル上がらないな。ラムの超パワーレベリングでもレベルアップしなっかったし、経験値が他のスキルに割り当てられたのかな?


「・・・・マスター、あれ如何します?」


「・・・私個人の意見としては殴り飛ばしてもいいと思います」


 サナと椿の底冷えした声を聞き、その視線の先には案の定・・・・ラm、じゃない!?何とそこには巨大なベットがあった!!何か若干中央が凹んでいるような・・・・・まさかあそこにラムがいるのか!?でも、如何やって・・・・・・ハッ!分裂して分身体の方がベットに擬態しているのか!!


「・・・・『終炎の腕(スルト・アルム)』」


 空中に巨大な炎の腕が出現する。炎の色は赤黒い。まあ、世界を炎に包んだ炎の巨人の王だもんね。因みにこれは闇と火の複合魔法だ。これでラムのベットを掴んで握り潰す。ベットの分身体は時空圧縮を行っていないはずだから。


「ムニャムニャ・・・・フニャッ!アチアチアチ!!」


 ラムは擬態しているからか、熱を感じてスライム状になり、炎の手の中から脱出した。それから、再び人に擬態し、身構える。


「な、何事!?」


「いや、何ベットなんか出して寝てるんだよ!!」


 全力でチョップをラムの頭に叩き込む。


「いったーい!・・・・うにゅぅ、僕だって擬態してる時は勿論、スライムの時だって酷い攻撃だと痛みだけは感じるんだよ!!」


「ほう、それは良いことを聞いた。なあ、サナ」


「そうですね、椿お姉様」


 それを聞いた椿とサナが凄まじく黒い笑みを浮かべた。ああ、口は禍の元だね、本当に。


「い、いや、ちょっと落ち着かない、二人共?」


「「問答無用(です)!」」


 恐怖を与えるためか、じりじりとゆっくりにじり寄って行くサイコパス二名。そして恐怖のあまり腰が砕け少しずつ後退するしかなくなった哀れな?善良なる?一般市民一名の構図が出来上がっている。おっと、傍観者(自分)が一名いるのを忘れてた。


「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!ご主人様ぁ助けてぇ!」


「・・・ごめん」


 これは顔を背けざる負えない。・・・・そう、僕は何も見ていないし聞いていない!よし!このスタイルで行こう!!痛みに耐える訓練にもなるでしょ、きっと!ただ、もう一度だけ謝らせて欲しい・・・・・ごめん、僕には彼女たちを止める勇気はない!!


「い、いやぁ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 ・・・・・しばらくお待ちください。


 ―30分後―


「よし、それじゃあ扉の先にいっくぞー!」


「「「はっ!!」」」


 ・・・・皆さん、お気が付きになられただろうか?あの軍隊のような返事が三つも帰ってきている事実に!?・・・そう、サナは地獄から帰還した時に忠実なる軍人になっていたのだ!!?・・・・・因みに僕は三日と持たないと予想している。

まあ、それは脇に置いておいて、早速扉を開けよう!オラッ!!椿が死にそうになった八つ当たりで思いっ切り蹴り開ける。バンッ!ではなく、ズドンッ!!っと音が鳴ったのには驚いた。そして案の定あった長い階段を下りていく。しかし、最後だからか、吹き抜けの螺旋階段だった。

さて、移動している内に魔術と魔法の違いについてお浚いすることにする。と言っても違いは簡単スキル出ないかスキルかの違いだ。実は魔法系統スキルは一部の例外を除き完全な先天性だ。そして魔術とは魔法の使えない人類が編み出した疑似魔法、つまり、人類の血と涙と汗の結晶体なのだ!ただし、ほとんどの場合で魔法に劣ってしまう。まあ、神がかり的な魔術師は魔法の領域をも超えることがあるが、一番の利点はやはり威力調節とその自由度だろう。魔法がスキルレベルによって使える魔法を左右されるのに対して、魔術はやろうと思えば『炎柱(フレイム・ピラー)』のようなものも放てるし、形を自由に変えられるため、本当に創作性が高い。余談だが魔術師と魔導士は仲が悪いらしい。まあ、あるあるだよね。それと、魔術師は職業として存在する。解放条件は魔術の習得。魔術師系職業は数少ないスキルに依存しない職業である。

そうこうしている間に階段が終わり、巨大な扉とその前に人影が一つが見える。誰だろう、あれ?まあ、予想は出来てるけどね。適当に遠くを見るスキルでも取ろうかな?・・・うーん、『千里眼』1000ポイントは高いと思うんだけど。仕方がない、『遠視』でいいや、これは10ポイントだしね。鑑定よりも千里眼の方が圧倒的に高いってどんな状況だろう?まあ、いいや。遠視遠視。

扉の前に立っていたのは緑色のローブを着た女性だった。エメラルド色の髪はローブの中に仕舞われて正確な長さは分からないが、そのもみあげが胸元まであるので長いであろうと推測する。瞳の色は深緑、そして最も特徴的なのはその長い耳だ。

エルフですやん!!ファンタジーで亜人が出てくるとほぼ90%以上の確率で出てくる異世界の代名詞種族!まさか、こんなところで会うことになろうとは!?どれどれでは鑑定しようかね。『神眼』!!


 名前:アリシア・エルダート

 


 種族:エルダーエルフ



 年齢:3000



 性別:女



 職業:奴隷(大賢者Lv92)



 状態:魅了(解呪魔法無効)



 Lv:1023




 HP:581000000/581000000



 MP:10000000000/10000000000



 STR:3080000



 VIT:2850000



 INT:12090000



 MND:10370000



 DEX:11230000



 AGI:8190000



 通常スキル:『杖術』Lv10『体術』Lv10『魔力操作』Lv10『魔力視』Lv10『精霊眼』Lv10『全属性魔法』Lv10『全属性付与魔法』Lv10『樹木魔法』Lv10『無詠唱』Lv10『超並列思考』Lv8『神聖魔法』Lv9『雷魔法』Lv9『時空魔法』Lv9『氷魔法』Lv9『灼熱魔法』Lv9


 

 パッシブスキル:『全異常状態耐性』Lv10『五感超強化』Lv9『自然再生』Lv4『魔力超自動回復』Lv10



 エクストラスキル:『魔導眼』Lv2『限界超越(オーバードライブ)』Lv1『魔法操作』Lv5



 ユニークスキル:『叡智の瞳』Lv-『大賢者の書』Lv-『全属性精霊魔法【王級】』Lv6(使用不可)



 称号:『天才』『歩く大図書館』『大賢者』『守護者』『悪魔王を封じた者』『策に溺れし策士』



 























 ・・・・・・・・・・・・・・これどういう状況?

 






 













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