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黒い森
もっと良い設定やシナリオが浮かんだり
見返せば見返すほど初めて書く小説にしては
難しすぎたのでリメイク版です
いつかの日。
僕は道を失った。
「はぁ……はぁ……」
「嗚呼、なんとも……愚かですねダンテ」
焦げ蜜蝋の匂い、落ち着いて、
一方的に押し付ける獅子の声、ただ……暑い。
「こいつがその――か?」
冷たく強欲で深く凍りつき、
キリキリと近づく氷の音、何故か芯が寒く感じる。
「見た目によらず案外タフだなダンテとやら」
飢えた豹の声、孤独感、
空虚な響き、ただ不思議と寂しくなる。
理解できない獣に追われ、
ただ走る。暗い森を。
振り向けばいつしか獣はいなくなっていた。
ただそこには鬱蒼と広がる黒い森。
「ダンテ……」
知らない声、英雄のようで重い。
恐ろしさは無い、
理解できる感情が有り、
ただ人らしい。
だからだろうか何の恐れもなく自然と振り返る。
「貴方は……?」
そこには微かな月光に照らされ、月桂冠を被り、
靡く旗のついた剣を持つ者がいた。
「私はウェルギリウス……貴方の案内人です」




