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プロローグ 『誕生』
あるところに一人の剣士がいた。
その剣士は、才能もなく、決して強い訳でもなかった。
しかし、弱き者の力になるというその志は誰にも負けなかった。
だが、人であるが故に終わりは必ず来る。その剣士も森の奥深くで魔物と戦い、あっけなく命を落とす。
そしてそこには、一本の剣と「弱き者の力になる」意志だけが遺された。
数年後、剣に微かな自我が生まれる。
「弱き者の力になる」という遺志から生まれた「彼」はその微かな意識の中自然と考え始める。
『力も無く、自ら動くことも出来ない自分はどうすれば弱き者の力になれるのか』と、
そして彼は数日間かけてまともに働かない思考能力を使い答えを探し求める。
その結果、一つの答えにたどり着く
『自分が弱き者に力を与えればいい』
ただ、今の自分はそれを可能とするだけの力を保持しておらず、それができるようになるには途方も無い時間がかかる。故にその抜け道を見つけるために再び思考を開始する…
次から(多分)一人称になります




