光と夜刀と地縛霊②
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ホッとして泣いてる私を…真澄さんと師匠は二人でしっかりとガードすると、私の無事を確認していた。
「怪我は無かったですか? どこも痛く無いですか?」
無事を確認しながら、真澄さんはギュッと私を抱きしめていた。
「お姫様は、ご無事ですよ…」
彼は、少し意地の悪い顔をして真澄さんに言った。
「そのようですね。貴方の使者が言っていたことは嘘では無かったようですね」
真澄さんは、わざとらしく微笑んで彼に軽く頭を下げた。
「光さんの力を解放させたのも貴方ですね。さすがですね」
彼を見て師匠が感心している。
それにしても屋敷の中からは、凄い嫌な感じがピリピリ伝わってくる。
こんなのは初めて感じる。
私は少し…手が震えていた。
「光……大丈夫だよ、このまま力を解放させてくれれば良い。怖がることは、無いんだ。後は、僕と真澄と龍安で奴等を地獄へ送り返すからね!」
そう言って彼は、真澄さんと師匠に笑顔で言った。
「予定通りでお願いしますよ!……兄さん!」
彼は、少し照れくさそうに笑うと……先に屋敷の中へ入って行った。
私は驚いてる暇もなく…屋敷の中へ入って行く彼を追いかけていた。師匠は、困惑している私を見て小声で言った。
「事情は、すべて終わってからお話します。今は集中してくださいね」
「心配しないで! 私が絶対光さんを守りますから…」
師匠と真澄さんは、そう言って……私の手を引いて屋敷の奥へ向かった。
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屋敷の中は、真っ暗な闇の中のようだった。
白い光のお陰で、前へ進むことが出来たけど……こんな闇は、人の住む世界の闇では無い。この世とあの世の狭間にいる…ここは、そんな場所のような気がした。
「夜刀…私たちを裏切ったのだな…愚かな奴だ!」
屋敷の奥にある本殿の方から声がして…白髪の老人と大柄なスキンヘッドの僧侶が現れた。
「爺さん、父さん、目を覚ましてくれ! そんな、悪霊たちに負けないでくれよ!」
彼は、最後の願いを込めて叫んでいたがその声はもう……二人には、届くことはなかったようだった。
「無駄無駄! お前の父も祖父も…もう目覚めることは無い! とっくの昔に欲に溺れてしまった小奴らの魂など、我らが取り込んでしまったわ!」
老人のほうが、声を高らかに笑いながら夜刀に向かって言った。
「夜刀! もう無駄です。二人のことは予定通り向こう側へ送りましょう。そして、奴等は地獄へ送り返します!!」
立ち尽くしている夜刀に…真澄さんが叫んでいた。
私も力のすべてを解き放って、地縛霊たちを呼び寄せた。
「自由になった魂たち……聞いて下さい。そこに見える大きな白い光の向こう側へ行けば、その苦しみから解放されます。向こう側へ行くためには、生前の行いを心から悔い…そして、そこにいる悪霊たちに囚われているの二人の魂を一緒に連れて行って下さい。悪霊たちは、彼らが抑え込み地獄へ送ります。お願いします!」
私は、力の限り思いを込めて彼らに伝えた。
すると……人の姿に次々と魂は戻り、悪霊たちの方へ向かって行った。
そして、彼等とともに夜刀も真澄さんも師匠も影の力を全開にして……悪霊たちに向かってその力を放った。
彼のお父さんと祖父の魂は、地縛霊たちが向こう側へ一緒に連れて行ってくれた。
影の力を持つ魂を失った悪霊たちは、あっという間に影の力によって現れた闇の番人たちに地獄へ送り返されてしまった。
力をすべて解放してしまった私は、それを見届けてすぐに力尽きて……気を失ってしまった。
今回は本当に凄く…凄く疲れた。




