5話
「あんた達って有名なパーティだったのか?」
「Sランクの奴等に比べたらそうでもないさ、そういえば自己紹介をしていなかったよな?
俺は銀翼のリーダーのガインって言うんだ!
武器は剣だな」
赤髪黒眼の筋肉質なガイン
「同じく銀翼のメンバーで盾役のアッシュだ!
よろしくな!」
灰色黄眼の元気いっぱいなアッシュ
「私はリーネ弓をメインとして使ってるけど近接戦も多少できるよ!
よろしくね!」
翠髪翠眼の優しそうなお姉さんって感じのリーネ
三人の名前を聞きキルは考えた末にキルと名乗る事にした。
「俺も自己紹介が遅れたな、改めて俺の名前はキルだ」
偽名使った所で慣れない呼び名だとボロが出そうだしな。
「キル?災厄と同じ名前を持つって怖いもの知らずだね〜」
リーネは少し茶化すような感じで話しているとガインは何かを考えているようだった。
なんだ?
まさか今のだけで勘付いたか?
「ただ一緒なだけさ、そんな事よりこいつらってどうするんだ?」
キルは話をそらすように盗賊達の事を聞いた。
「あぁそうだったな。
歩けないみたいだから走ってギルドまで行って荷馬車でも借りてくるとするか。
アッシュすまないがギルドまでひとっ走り頼む」
「そうだろうなと思ってたぜー」
ガインに頼まれたアッシュは町のギルドまで走りだし、その姿が小さくなるまで見送った。