3話
「そういえば三人の名前聞くの忘れたな。
まぁ俺も名前聞かれたら困ったしな」
一人そんな事を呟きながら歩いていると。
「おい、お前ちょっと待ちな」
目の前に武装した十人くらいの集団が現れた。
こいつらってさっき言ってた盗賊か?
「なんだ?俺になにか用があるのか?」
「ちょっとお前の持ってる金になる物をもらっちまおうと思ってな!」
盗賊達はその言葉と同時に武器を振り上げながら襲いかかってきた。
「面倒だな、あの三人はこの人数と戦おうとしてたのか」
それだけ言うと襲いかかってきた盗賊達の武器は全て破壊された。
「なっ!どうなってやがる!てめぇ何をしやがった!」
「頭!こいつまさか災厄なんじゃ?髪色も眼の色も一緒だし、災厄の森も近くてこの力は...」
ふーんあの森は災厄の森と呼ばれていたのか。
知らない情報だから少しは助かるな。
キルが暮らしていた森は災厄が住んでいると昔から噂されそれがいつの間にか災厄の森と呼ばれるようになっていた。
「けっ!んな訳ねぇだろ!こいつはまだガキじゃねぇか、武器を壊されたくらいでビビんじゃねぇ!武器がダメなら殴り飛ばしてやるよ」
盗賊の頭らしき男はキルに殴りかかろうと飛び出した。
「俺はな善人でも悪人でもないんだ。
お前らはここで潰させてもらうか」
グチャっと音と共に盗賊頭の全身から血が噴き出し、他の盗賊達も足を破壊され動けなくなっていた。
「ぐあぁ!俺の腕と足がぁ!」
「痛い!助けてくれぇ!」
盗賊達は痛みに叫ぶ。
「お前はまさか本当に災厄なのか?ハァハァ」
盗賊頭は痛みに息を切らしながら聞いた。
「確かに俺はいつからか災厄と呼ばれているが?
それがどうした」
「だったらなぜお前は歳をとっていない?
俺が生まれてから一度も現れた情報も聞いていねぇから死んだと思ってたのに」
災厄は全く姿を現さなくなり、死んだのでは?という噂があったりもした。
実際は森で暮らしていただけなのだが。
「お前は俺の持つユニークスキルを知っているか?」
キルは盗賊頭に問いた。
「あたり前だ!
今は少なくなったが手配書にはお前の名前と人相書きとユニークスキルが書いてあった。
髪色と眼の色は一緒だが顔はなんか手配書とは違う感じがあるけどな」
そうか、何百年も経つと手配書の絵も少しずつ変わって本人とは違う感じになっていくのも仕方ないのかも知れないな。
「容姿が変わらないのもスキル使ったからだ」
そうこのスキルで俺は今も生きていられる。




