41話
「三着あれば十分よね?」
カルマの方が早く部屋に戻ってきた。
「三着あればとりあえず十分だろ」
カルマが戻ってきて直ぐにまたドアが開きフィリアが戻ってきた。
「私の方が遅かったみたいね」
「私も今戻ってきたばかりだから!
貴女がフィリアさん?」
「私がフィリアだわ」
フィリアは買ってきて貰った服から長袖のシャツとショートパンツを選び、お互いに自己紹介をしたがフィリアは言われた事にしか返さず、会話が続かない。
「フィリアはユニークスキルのせいで感情をあまり出せないんだ」
「え?感情が制限されるって、、」
「その引き換えに強力なんだ」
カルマはどうにかしてあげたそうだが、残念ながら今は出来ない。
いつか感情を取り戻させると伝えると納得してくれた。
「これからだが俺はフィリアと装備を買ったりしてくるがカルマはどうする?
今日はダンジョンに行かないから自由にしていいぞ?」
「私もついて行くよ!仲間外れにしないで!」
「仲間外れにするつもりは無いぞ?
フィリアもそれでいいか?」
「わかったわ」
三人は宿の一階で食事を済ませると武器屋に向かい店の中に入ると親方が迎えた。
「お、ミスリル手に入ったか?」
「いや、まだだ。今日は仲間の装備を買いに来た」
「何も持ってないそっちの嬢ちゃんのか?
何か得意な武器とかはあるか?」
「特にないわ。重いのは嫌だわ」
「フィリアは魔法メインみたいもんだからな」
親方は少し迷う素振りするが、壁にかけられた杖を指差した。
「あの杖にはSPの消費を抑えるスキルが込められているし、接近戦になっても鈍器として使えるだろう」
フィリアは杖を手に取ると自分の腰くらいの長さがあり、杖の持ち手には鉄が埋め込まれていた。
「これなら無理なく振るえるわ」
武器を決めると防具も俺達と同じような物を選び、金貨5枚を支払った。
スキルが込められているのは少し高めのようだ。
武器屋を出ると、都市の中を回り途中でお茶を飲んだり甘い物を食べたりと休日を満喫して宿に戻った。
「こんな生活したの初めてで楽しかったなー!」
「たまにはこういう日があってもいいな」
「貴方といれて嬉しいわ」
充実した一日を送り満足そうな表情をしていた。
フィリアだけは無表情だが、満足してるのだろう。
「それでフィリアは何故ダンジョンの最下層にいたのかわかるか?
聞いた話では洞窟で眠ったんだよな?」
キルは疑問に思っていた事をフィリアに聞いたがフィリアも良く分からないみたいだ。
「わからないわ。コールドスリープしている間は現実で何が起きてるかはわからないもの」
考えられるのはフィリアのいた洞窟がダンジョンに変化したのが一番可能性としては高い。
「わからないなら仕方ないか。
明日からはまたダンジョンでカルマの訓練とフィリアの実力も見るとしよう」




