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迷路の迷路  作者: 畠山葵
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心の歪み

鬱について書くと淡白過ぎたので、恋愛と執着をプラスする事でリフレームした怖い話を綴りました。

起きると就業時間だった。

二週間おきに変える眠剤が合わない。

飲まなければ考え事ばかりして、朝が来る。

飲まずに運良く眠れば映画やテレビを見るように鮮明な映像で夢を見る。

ずっと同じ映像じゃない。

短編的に何本も見る。

いつかパラレルワールドのようにあれが現実なら良いなんて夢も見る。

飲んで眠ると全く夢は見ないし目覚ましが聞こえない。何も聞こえない。


水に耳までつけてるような感じと似た深い感覚がする。


今週二度の遅刻に、鬱が全開して、メンタルクリニックに行ってから出社した。

涙が止まらない。

当たり前にできる普通の事についていけない。

前に通ったクリニックでは、調子が良くなってきてまたふさぎ込んでしまった時に怒られた。

終わった。って言って!と繰り返され泣きながら、終わった。と言うしかなかった。

言うほどに、終わってなんかないと心に穴が空いた。


この後は紹介された別のクリニックや、カウンセリングにもかかって転がるように鬱にハマった。

どちらも、合わないと確信して、今は自力で見つけたクリニックに通っていた。

おじいちゃん先生はあまり真剣に話は聞いてくれない。


死にたいと言えば机に乗る天然石を、これは毒だから食べたら死ぬぞと差し出された。

私は歯がかけんばかりにかじりついた。

今度は先生が立ち上がり、私の横に来て首を締める素振りをする。

私は目を瞑った。

ハイ!死んだ。


他には拳銃で打たれる真似をして、ハイ!死んだ。


無表情な私に先生は、俺が死にたいよと肩を落として苦笑いしていた。

本当に死にたいなら強制入院させるとも言われたが私はピクリともしない。

先生は寝たフリをする。

あまりに高齢なので死んだ。と思ったが、お昼にお饅頭を食べ過ぎたと目を開けた。


先生の書いた本を一冊借りて読んでは見たが色々な体験例と、患者への考え方が素直に書かれてあるだけだった。

それを読むに私はどの様に思われているのだろうと気になった位だ。



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