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その吸血姫、残虐につき

私たちはアトランティスのアジトに潜入した。カルマの武器は大きな矛だ。

それを振りまわし一方的に倒すのが彼のスタイルだ。


しかし彼の周りには敵も味方も近づけないため私たちは彼と距離をとって戦闘している。巻き込まれたら危ないからね。しかしそれにても内部もオフィスビルみたいだ。デクスがあって、パソコンみたいな機械もある。


人間と吸血鬼では文明レベルが違うと言う話は知っていたがまさかここまでとは。


うん。もしかして連絡手段は機械を使ったんじゃないか?

正直私ならそうする。しかし


「こんなに機械があるなら一つぐらい持って帰らない?」


ルイスが私の言葉に反応する。


「そうですね。相手の技術を学ぶのも大事かもしれません。そこの君、一つ持って帰って。」


一般構成員が返事をする。


「はい、わかりました。」


私が唐突に話題を変える。


「それにしても、カルマ一人でどんどん進んじゃったけど、大丈夫なの?」


またしてもルイスが反応する。


「ま、大丈夫でしょう。あいつは戦闘能力だけは完璧ですから。」


「確かに。」


そして私たちはパソコンもどきの情報を探る。


*****************


いやーまさかパソコンにパスワードがないなんて。不用心である。でも私たちにしてはありがたい。

そもそもパスワードという概念がないのかもしれない。まぁそんなことはどうでもいい。


うん、このパソコン連絡手段はあったけど、そんなに使われていない。


しかもこの沢山のパソコンの中から連絡の跡を見つけるのはできるが、めんどくさい。


私も戦いに参戦しようかなと思った矢先、外でとんでもない、魔力を感じた。それの魔力の主は化け物だった。

魔物とも何か違う雰囲気、オーラを醸し出している。そしてカルマがその化け物に突っ込んでいった。


あ、やばい死ぬ。私は一瞬で外に行きカルマの首元を血の触手で引っ張る。


「おお、」


「すっげ!」


構成員たちが驚いているがそんな事は耳に入らない。危なかった。あのままカルマが無造作に突っ込んでいたら一撃で『プシャ』だ。


「カルマ、気をつけて。」


「チッ、すまねぇ頭。」


うんうん、素直な奴は嫌いではない。しかし油断できる状態ではない。


「カルマ動ける?」


「あ?あぁ、」


「そう。じゃ戦場から出脱してくれないかな?」


「いやおいおいおい。あいつを一人では厳しいぞ?」


私は魔力を解放する。


「それは、カルマの場合、でしょ?」


「く、悔しいがそのとおりだ。それに俺がいたら足手纏いだよな。」


「うん、ごめんね。」


「チッ、仕方ねぇ、ここは大人しく引くとするか!!」


カルマは戦場から離脱した。カルマにとって戦いは自身の存在価値を見出す、大切なものだ。正直、彼から戦闘を奪ったら何も残らない。彼にとっては戦場とは自身の人生もしくは生きた証なのだから。


そのようなものからカルマが手を引く。私の命令だとしても、相当悔しいに違いない。

彼には悪いことをしたが、この怪物は、私、ルイスと爺さんそれとケイ、以外はこの怪物を倒せないだろう。


そして私は血で鎌を構築する。私は怪物を切ろうとする。


『ガギン!!』


まるで金属を切ろうとした時みたいだ。切れなかった。いや切れるんだけど。


油断して一撃では仕留められなかった。うーんこいつやはり強い。この私が軽い力で両断出来ないなんて。私は血を忍者が使う苦無のような形にして怪物に飛ばす。


『グサッ』


と生々しい音がして怪物に刺さる。しかし、まだ浅い。久しぶりに手応えがある相手が来た!!


私は血を凝縮し今度は思い鎌をつくった。それを振るう。怪物も危険性に気付いたようだ。重くなればなるほど遠心力が上がる為、威力も上がる。私は重い鎌を軽々振り回す。


私もこれが重いかはわからない。まぁ重くなってはいるだろう。


そして彼女は鎌を振った。振った、振った、振った、明らかに怪物は一撃一撃で弱っていく。


怪物も結構ダメージが溜まっただろう。そんなことを思っていたら、怪物の姿が変わる。もっとバケモノじみた外見になった。


う、見た目が気持ち悪い、、、それにさっきより小柄になっている気がする。


それでも関係なく私は鎌を振るうが、当たらなかった。怪物の動きが俊敏になっている。なるほど、俊敏性を求めたのが今の姿と言うわけだ。


しかし私にスピード勝負で勝てるとでも?私は攻撃する。鎌で敵の体を切ろうとする。

怪物の体が、切れる、切れる、切れる、切れる、切れる!!私は超高速で傷めるように傷をつけていく。


どれも怪物にとって致命傷ではないが、このままこの量の血を流したら、流石に死んでしまうかもしれない。


そんな危機を感じ取ったのか怪物は距離を取ろうとするがもう遅い。私はまず、左足を切断する。そして右足、左手、右手、そして最後に顔だけが残った。


**********************


怪物の瞳の奥は真っ黒な深い恐怖に包まれている。それは怪物が人生で初めて感じた感情だった。


そして少女が言う。


「それじゃね。なるべくこれ以上苦しまずに死なせてあげる。まあさっき結構痛めつけたけど。バイバイ。」


それが怪物が最後に聞いた人の声だった。

毎日夜10時から12時の終わりまでには投稿します。

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