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666世界の話

悪魔の道具は今日も真摯に絶望させる

作者:紫苑
「こんにちは、今日はいい天気だね。ところで君、悪魔と契約する気はないかい?」

十年前、君は死んだ。私を庇い、冤罪を着せられて。
君に罪を着せた人間はすでに殺した。でも、復讐を遂げたところで君は帰ってこない。

だから私は悪魔と契約した。悪魔の道具として使われる代わりに、永遠の命を得るために。
これで、君を蘇らせる方法を見つけるまで生き続けることが出来る。
代わりに特に罪もない数多の人々が犠牲になるけれど、君の蘇生には必要な犠牲だ。

君との再会を夢見て、無能な私は今日も甘い嘘と唯一の取り柄である魔法を駆使して人間を絶望させている。
たまに悪魔から「人間のくせに人間の心が分からないなんて!」と叱られながら。

ところで、君を蘇らせるのにいったい何人の犠牲が必要なのだろう。
まあ、そんなことはどうでもいいか。
君以外の人間なんて、平民も王も聖女も勇者もみな無価値なのだから。

もちろん、私もね。

※以前「悪魔の契約仲介人」として投稿していた作品の改訂版です。
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番外編
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