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これが僕の異世界転生⁈ 改訂中!  作者: ヒロちゃむ
僕の異世界奮闘 争乱編
61/67

異変

 少し遅れました_:(´ཀ`」 ∠):調子に乗って二回投稿はするべきではありませんでした…。


 一日に何回も投稿してる人はどうなってるんでしょうね…_(:3 」∠)_

「ユミル?大丈夫かい?」


「はい…。」


 僕は今非常に心配していた、それはユミルのことである。ユミルはゴブリンロードとの戦いで奮戦し、僕が駆け付けるまでゴブリンをその場で足止めすることに成功していた。


 戦いは壮絶でありユミル達は何度も死の危機に瀕した。それでも僕がゴブリンに致命傷を与えることでその危機を脱したかに思えたが、ゴブリンは最後の足掻きでユミルへと一矢報いようとした。


 ユミルは死の恐怖で身を竦ませそれを回避出来なかった。それでも無事救うことは出来たがユミルは放心状態からしばらく戻って来なかった。


 今でこそ自分で歩き現場の整備を手伝ってはいるが僕の腕にがっしり掴まり離れようとしない状態だった。昔も厳しい訓練の後こんな感じになる時はあったが今は色々することがあり正直離れて欲しかった。


 勿論、ユミルの気持ちもわからないことはない。僕だって怖かったし怪我もした。髪は切る羽目になったし気に入っていた仮面が割れておでこも軽く割れた。


 仕方なく座ったり立ち止まりながら出来ることをやらせてもらってる。時折エルフの少女が羨望の眼差しを向けて来るが今は構っていられない。


 あれから負傷者は全員治療したが結果は生存者僅か56名。最初から居た人数からすれば十分の一程しか残らなかった。団長さんは寂しそうな顔をしていたのが忘れられない。


 それでもロード4体を倒すのに出た犠牲としてはかなり少ない部類だそうだ。


 ロードの脅威度ランクはAランク。ランクは単体以外の脅威度でも表されるため単体としてはBランク程らしい。軍を率いれば国すら滅ぼしかねないためAに指定されているらしい。


 それが4体も同時に出現するのだからその近衛隊を全滅させ、一体も残さず討伐出来たのは僥倖だった。


 今は援軍が到着するまで遺体の処理や戦利品を整理をしている。


「鎧はボロボロ過ぎてどうにもならないけど武器だけならリペア出来そうだね。」


「そう…ですね。シルフィ様ならきっとこの程度の損傷なら簡単に直せてしまうでしょうね。」


 ユミルは未だに僕の腕から離れない。せめて防具を外してくれればもう少し幸せな気分でいられるが、今はそんなこと冗談でも言える雰囲気じゃないため自重している。


修理(リペア)。」


 付与術を覚えたときに一緒に必要だと思って覚えた魔法だ、一応無属性に入るらしい。リペアをかけると多少の刃こぼれや傷があった武具は元通り、とまではいかないが充分使用可能な状態へと戻る。


「とりあえず、ロードが使ってた武具は皆に分配した方がいいかな?皆の武器って僕が貸したやつか修理出来るか怪しいのしかないし。」


「そうですね、皆さん頑張ってくれましたし…私も守ってもらいましたから…。」


 ユミルが暗い…。ずっとドンヨリしている。殺されかけたこともだが近衛侍女として頑張ってきた本人が同じ盾士に守られたことがショックなようだ。これはもうしばらくこのままな気がする。


 僕は近くで作業していた動ける騎士さんに団長さんや大地の牙の人達を呼んでもらう。騎士さんは腕にしがみつくユミルを生暖かい目で見ながら呼びに行ってくれた。


 僕はリペアだけじゃなく少し工夫をした武具を用意しておく。


「おう、話ってなんだ嬢ちゃん。一応、現場監督しなきゃなんねえんだが?」


 団長さん達が揃うと武具を配る。


「皆が頑張ってくれたおかげで無事ロードを討伐出来た。改めてお礼を言わせてもらうよ。この後、お偉いさん方からも色々言われると思うけど僕からも感謝の言葉を送らせてもらうよ。」


 ユミルが腕にくっ付いたままだが僕が少し畏まって謝礼の言葉を述べると…


「おーう、嬢ちゃんまるでお貴族様みたいだな。あんまり畏まって話してると老けるぞ。」


 と団長さん。


「そうだぞー。チビはチビらしく太々しく暴言吐いてりゃいいんだよ。」


 とお兄さん。


「僕がちょっと畏まっただけでそれかい⁈これでも貴族の端くれなんだから多少の礼儀作法は習ってるよ⁈この話し方はそんなにおかしいかい⁈」


「シルフィちゃんてお貴族様の令嬢なの?やだ!玉の輿じゃない⁈」


「あらあら、まだ結婚出来ると決まった訳じゃないんだから…。ちゃんと囲ってもらえるようにしないとね?私も囲ってもらおうかしら?」


「おーう、身辺警護なら任せろ!」


「君らって他の人と話しててもこんなノリなんだね…。」


 肩肘張るのを辞めていつもの口調に直す。


「まぁ、で、だ。とりあえず陛下とかから報奨金とか貰えるとは思うけど僕からも多少準備させてもらったよ。この近くには敵は居なさそうだけど武器が無いのは困るだろうと思ってね。」


 まずは重装隊の隊長さんだ。実はこの人ずっとヘルムで顔を隠していたが女性だった。ユミルと女性騎士の盾士として少しキャラが被っている。


「君はよくユミルを守ってくれたね。感謝してるよ、鹵獲品だけどどうせ分配されるし使える人に使って貰いたよね。」


 僕はオークロードが使っていた盾を渡す。元々オークは片手で使っていたが人が使うとほぼ両手持ちの大盾だ。それに武器もゴブリンの使っていたシミターの片方を渡す。ユミルを助けてくれたし少し贔屓だ。


「ハッ!騎士として当然のことをしたまでです!」


 隊長さんは盾と剣を恭しく受け取り下がる。盾は自身のダメージを肩代わりする能力があったが追加で筋力を少し強化する付与を付けておいた。シミターにも耐久力が上昇するように強化してある。


「次は団長さんだ。貴方にはオークの戦斧を。」


 これは元々切断力を上げる効果が付いていたが体力の回復力を少し上げる効果を付与した。これで重いのは多少気にならなくなるだろう。気休めよりは効果があるはずだ。


「ハッ!ありがたく頂戴します!」


 団長さんは前の隊長さんを真似て恭しく戦斧を受け取った。残念ながら顔がニヤニヤしていたのは隠せていなかったが…。


 その後も大地の牙のリーダーにはコボルトの大剣、獣人の青年にはゴブリンのシミターのもう片方、槍のおじさまにはリザードマンの槍を渡した。


 全員、礼儀作法が割としっかりしていたことに驚いたが高ランクの冒険者になると貴族と接する機会もあるらしく多少の経験があるらしかった。


 大剣には耐久力の上昇、シミターは切断力、槍には刺突強化の付与を付けておいた。元々どれも魔装として力があったため僕の付与と合わせると中級の魔装と呼んでいいレベルになっていた。


 本当は付与を永続的に付けるには大量の魔力を長時間馴染ませる必要があったが、元々魔装なことと僕の魔力量が非常に高いこともあり、若干ゴリ押しで付与出来た。これで皆の武装は整え直せただろう。


 貸していた武器は鍛冶屋で修理した後返して貰えることになっている。後衛の2人には貸したアクセサリーにプラス他のアクセサリーを贈っておいた。エルフの少女が指輪を見て結婚指輪だと興奮していたがそれ以外は特に何もなかった。


 僕らが戦場の整備を続けていると、しばらくしてやっと援軍が到着した。


side.本陣


 シルフィ達がロードとの戦闘に突入し、勝利を収め始めた頃。


「伝令、伝令です!」


 本陣では魔獣達の攻勢に押され気味になっていた。まだ決定的な瓦解には至らないものの敗戦による撤退で出た欠員を補うための人員の補充が間に合わなくなっているのだ。


 負傷者の数が増え、ポーションや治療班で捌ける数を超えてしまっているのだ。まだ死者の数はそう多くは出てないが負傷者の数は既に軍全体の三分の一近くにも及んでいた。


 そう遠くない未来、支えきれなくなった場所から魔獣達に蹂躙されるだろう。そんな時だった。


「今度はなんだ⁈どこの隊が撤退した⁈」


 また撤退した隊が出たものだと思った貴族の1人が叫ぶ。


「い、いえ!撤退した隊が出たのではありません!」


 状況を伝えに来た騎士が焦ったように叫び返す。


「撤退じゃない?なら一体何の伝令だ⁈」


「ハッ!敵魔獣達の動きが急に悪くなり、同士討ちを始める所も出始めました!」


「何⁈まさか統率者を討伐出来のか⁈」


 一気に陣内の空気が変わる。魔獣とは他種族と相容れない、にも関わらず他種族で徒党を組んできたことが今回のスタンピードのおかしいところだった。


 だがそれが急に同士討ちを始める。それはどこかでその統率者を討伐した者が居るかもしれないということだ。これで希望がみえたかもしれないと。


 と、そこで更に伝令が届く。ただ、この伝令だけは異様な雰囲気を放っていた。身体の至る所に血を浴びている。返り血どころか自分の血も混じっているだろうボロボロの状態だった。


「で、伝令です…。」


 そこで伝えられた伝令の内容に陣内は騒然となった。


「そ、それは本当なのか?だとすればそれは…。」


「ハッ…。間違いございません…。」


 それを聞いた誰もがそれをすぐには飲み込めなかった。だが黙っていても何も始まらない。それをすぐさま纏め上げる者が居た。


「すぐに兵を纏めろ!伝令の内容に嘘はなさそうだ、敵をすぐ殲滅する。急げ!


 その者はご苦労だった。急ぎ治療をさせよう。」


 国王だった。その鶴の一声で貴族達は慌てて出て行った。国王は伝令を伝えに来た騎士を労うと座り直し思案を開始した。


「陛下、今よろしいか?」


「ん?うむ。」


「実はーーーー。」


 だがその思案をすぐ中断させる物が居た。シルフィの父である。シルフィの父はそこである提案をする。


「ふむ…まぁ、よかろう。大事な弟と姪のためだ。」


 国王はそう言って不敵な笑みを見せる。そこで交わされた内容はこの先シルフィの生き方を大きく変えることとなる。


 その後更に様々なところから魔獣達の同士討ちと離反、戦勝の伝令が次々と届く。そしてある伝令を聞いてシルフィの父が再び単身で陣を離れようとするのはその後笑い話となる。


 









 

 誤字報告、感想お待ちしております!

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― 新着の感想 ―
[一言] 作者さん、更新はお疲れ様です! 一日中に何度も投稿する作家さん達はきっと事前に用意周到したと思います、また忙しいフルタイム仕事をしていないでしょう。 てっきりシルフィさんの怪我や様子を観てし…
[気になる点] 自分だけかもしれませんが、王国側の人間が国王を王と呼んでるのは違和感がありますね。 陛下としたほうが自然に思えてしまいました。 でも魔物側の王の王呼びはあまり違和感は感じませんでし…
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