‐“One piece of gear” or “A gear, the first piece”‐ 『一枚の歯車』か『歯車、一枚目。』
機械都市と書いて、機構都市と如何しても読ませたい作者...意味を二重に汲むべし。(あらすじの一部分と前書き、堅い字面に為りましたが悪しからずに願います。)
文明社会が悉く衰退し人類は活動を停滞させた。史実は遡り人の歩みも間逆の進化を遂げる。赤き大地が餓えを抱え砂塵吹き荒ぶ世界、新緑は大陸の北東のある地点より後退し彼らの活動領域には死せる毒花のみ。放浪の末に滅亡の一途を辿る中、その都市は依然として高度文明を維持し、存在していた。
地表から遥か遠く厚い城塞に覆われた黒い円蓋は、大陸全土から視界に望む。未知なる其れを知る術は無く、人々は唯畏れを抱く。黒き墓標、地の果て深遠の淵、獄に通ずる門。街灯に掛かり踊る紙面、綴られた見立ては酷評の嵐。あまり長時間眺めていたくない字面に大抵は目を逸らし素知らぬ振りをするのが常習だ。
ひとつ、注意して置こう。衰退したとは言え過去から引き継がれた物は依然、残留し愛用されている。使い方が解らない訳ではない。只、成り立ちを説明できる者が世を去って久しいのだ。その為、修理できる技師が殆ど居ない。使用方法を語り継いでも肝心な技術を忘却し、それでも彼らは日々暮している。
死に直結していない部分は切り捨ててしまう愚かさは欠点と言えよう。少数の賢き人々は知恵を後代に残そうと躍起に為ったが大衆を動かすには至らず、気付いた時には老いに捕らわれ伝授する事は適わない。知能が有っても指導力と言うか人々を指揮するには向かなかったのだろう…。
反作用の法則に倣って美点を挙げるとするならば、替えが利かない過去の恩恵を重宝するようになった事だろう。昔は酷かった。物質が溢れ無駄に掃き捨てるごみの山、程度によっては其処へ集る人々。貧しさは人に躊躇いを棄てさせるのだと画面越しに、覗き見て知った様な気分に浸る先進国の子供は環境汚染に率先して貢献する無知さを湛えていた。国々によって生活の水準が違ったのだ。
今は良くも悪くも一律に為ったのではなかろうか?比較しても大差が無い。
都市の見た目は重要ではない黒い外郭は如何様にも見える、認識は黒が存在する事のみに改めよ。(後書きも同じく、今後もこの調子で進めます。いつか詳しく書くと思いますが、唯、黒い何かが在るんです…。)




