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賭け
砕け散った大木の先には、尻餅をついて驚いている少年の姿があった。
「できた…お兄さん…!できたよ!!」
少年は立ち上がると、嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねた。
「ありがとうございますっ…!あなたたちが通らなかったら、私もこの子ものたれ死んでました。
「いえいえ、俺は当然のことをしたまでです」
ロレスはそういって、その場を去った。
「こんにゃろう!かっこよすぎんだよ!!」
「ロレス様…素敵でした…!」
カマニはニヤついた顔でロレスを肘で小突き、ルシアはロレスをうっとり顔で見つめていた。
「俺もまさか、あんなにうまくいくとは思ってなかった。これも囚われている父さんと、あの少年のおかげだ」
「実際、あの少年が何属性の魔法かも分かってなかったからな」
「でも、成功したじゃねぇか!俺は祈りつつ、内心無理だと思ってたぜ!お前ギャンブル向いてるかもしれねぇぞ!」
「最強のギャンブラーの息子が、俺にそんなこといっていいのか…」
「でも、一件落着だからいいじゃないですか!良かったです」
先に光が見えている…次の村は目と鼻の先だ。




