尊い命(前編)
ロレス達は次の村へと歩みを進めていた。次の村には最強の暗殺者の娘と息子の姉弟がいるらしく、また新たな仲間が増える予定だ。
「暗室者とか恐ろしすぎるぜ…俺達ちゃんと仲間だって説明しないと殺されるかもよ?」
「その辺は大丈夫だ。カークロー家の者だといえば向こうも理解してくれるはずだ」
「優しい方だといいですね」
しばらく進むと、木が倒れており道を塞いでいた。そしてその前に女性が立ち尽くしていた。
「どうかしましたか?」
ロレスが声をかけると、女性は切羽詰まった様子で話しかけて来た。
「この向こうに私の息子がいるんです!まだ幼いんですけど、魔法の練習をしていたら暴走してしまって…」
どうやら母親らしい。息子の魔法によりこの木が倒れてしまったため、助けに行けないという。母親の魔法では木を動かすのは難しく、息子も偶然の魔法暴走では動かせたものの、自分の意思ではうごかせないために解決策がない状態であったという。
「わかりました。俺達がどうにかしてみせます」
「本当ですか!?お願いします」
とりあえずの方法は、ロレスが剣で木を切り、カマニがカードで邪魔な葉っぱを斬りはらう。ルシアは助け出した息子の治癒という形となった。
「とりあえずやってみよう」
ロレスの掛け声に2人は頷く。不安そうな母親に優しい言葉をかけ、倒れた木々の前へと歩みを進めた…




