任務後の報告とバディ
「……以上が今回の任務結果です」
"NOX"(ノクス)本部管理局の一角部屋にて司令管の元に俺は今回の任務の成果、その中であった出来事を説明していた。
「成程、謎の上位個体の観測を確認したと。根拠は? 」
「なんとなくだ」
ふむ……と俺の答えに困っているのか司令官は少し唸ると軽く咳払いをしてこちらに目線を向ける。手元には今回の任務について書かれた書類があった。
「とりあえず今回の任務は無事成功したのだな。それだけでも大儀である」
「いや、今回のはD級のざこ、勝つのはあたりまえだ」
「……頼もしい限りだ」
司令官は再び戸惑いながら苦笑いを見せ手元にある書類に判子を押す。そのまま机の引き出しから新たな書類を取りだしこちらに見せてきた。
「実は君に頼みたいことがあってだな」
「……なんだ」
「新人が入ってきたんだ。まだ独り立ちしていないのだが……」
なんだかこの流れ嫌な予感がするな……まさか。
「君にバディを組んで欲しい」
「……強いんですか? 」
「いやF級(見習い)だが、これからだよ」
「足手まといです。死にますよ」
残酷だが当たり前のことだ。"弱いなら死ぬ"これは絶対的で覆ることはなく、ただヤツらに狩られるだけ。
「それを育てるのも夜宵、お前の任務だ」
間を置かずかなり強制的に任務を課された。今の時代そういうのはアウトなのではないのか……。まぁどうこう言っても上の任務には逆らえない。
「……はぁ」
小さく息を吐く。
ーーもうバディなんて懲り懲りなのによ……。
「では紹介するよ。入ってきたまえ」
司令官がそういうと後方のドアが開く音が部屋に響いた。そのドアの向こうにはとても社会人には見えない金髪青眼の場違いなほどに明るく、その体躯に合わない大斧を背負う帰国子女がそこにいた。
「見習いのチェリー・プレンターです! よろしくお願いします! 」
元気すぎる声がこの静寂していた空間に響き渡る。まるで小学生が挨拶をするかのように陽気に。
「……大丈夫か、この子」




