62 人造聖剣ロドリゲベルクゴールドⅡ
そしてついに、人造聖剣ロドリゲベルクゴールドⅡが完成したの。
ロドリゲベルクさんに使い方を教わったわ。説明書までもらっちゃった。
その人造聖剣は、覇者の剣Ⅷと同等の基本性能を持っているの。
その他に、剣の柄に埋め込んだダイヤの種類ごとに剣の攻撃属性が変わるのよ。
ブルーダイアモンドは、水か氷の攻撃剣
グリーンダイアモンドは、風の攻撃剣
イエローダイアモンドは、光の攻撃剣
レッドダイアモンドは、炎の攻撃剣
ブラックダイアモンドは、闇の攻撃の無力化する剣
ホワイトダイアモンドは、浄化の剣
という感じね。
早速、私とテツさんは”勇者試練のダンジョン”で試し切りをしたわ。
体に魔法処理されて強化されている満田ニュウム製のゴーレムもスパスパ切れるのよ。
外装がオリハルコンのゴーレムでさえ、1撃で切れたの。
今までの苦労が何だったのかというくらいよ。
すこし挌上の相手なら問題なく相手できるので、レベルはすぐ上がりそうね。
「真美子、すごい剣だな!」
「ええ、凄いわ。テツさんも作ってもらえばよかったのに。」
「そうだな、失敗したかもな。でも、また材料取りに行くのはちょっとな。」
「そうね。特に竜の国には、行きたくないわ。」
そしてその後は、私とテツさんは”勇者試練のダンジョン”でレベル上げにあけくれたの。
テツさんは、私のレベルの上りが速いので、前より”勇者試練のダンジョン”に籠る時間が長くなったわ。しょうがないわね。
もちろん、息抜きもしたり、愛美達と旅行に行ったり、ギルドのクエストを、たまにやってみたりしたわ。
◇
そして、私がLV3314になった頃、テツさんが、妖精王女シルダファンとの契約を破棄して自由にすると言ったわ。テツさんは、このまま彼女を縛っておくのは可哀そうだと思ったのよ。
もう、私がシルダファンLV2702と妖精合体してもLV3314のままだし、”勇者試練のダンジョン”内でも、シルダファンは、私達のレベル上げについてこれなくなったの。
私とテツさんは、シルダファンを宿屋の部屋に呼び出したわ。
「シルダファン今までありがとう。」
「私からもありがとう。シルダファンさんには妖精合体で何回も助けてもらったからね。感謝しきれないわ。」
そうよ、ずいぶん助かったわ。シルダファンが居なければ死んでた時もあったわ。
「テツ殿と真美子よ、わらわは其方たちと戦えてよかったぞ。妖精の城にいるより退屈しないで済んだわ。」
「それは良かった。俺はてっきり嫌々手を貸していたと思ってたよ。」
そうなの。良かったわ。私も一方的に使役してると思っていたわよ。
「そんなことはないぞ。わらわのレベルが、もっと上がってくれればまだまだ付いて行ったのだが。残念じゃ。もう、努力してもレベルがあまり上がらん。」
「これからは、妖精国でいい男でも見つけて幸せにな。」
「それは、酷な話じゃの。テツ殿の強さを見せられては、如何にイケメンと言えど弱い者はくすんでしまう。」
え?シルダファンもテツさんに気があるの?
「そ、そうか。俺、もしかして、シルダファンから見ていい男なのか?」
「いや、外見はちょっと不服じゃ。だが、テツ殿は強い。わらわも真美子みたいに守ってほしい感じじゃ。」
「そうか。まあ、俺はイケメンじゃないから仕方がないな。」
何かテツさん落ち込んじゃったわ。でも、イケメンじゃなくてもいいのよ。
「テツさんは、そんなにイケメンとかこだわらなくていいわよ。それに、シルダファンさん、テツさんはあげないわよ。」
「そうじゃな。あれだけ、キスとか見せつけられたのだから、わらわの入る隙は無いのじゃ。」
「あれ、俺達、そんなにシルダファンの前でキスしたっけ?」
え、キス、シルダファンの前でしてたっけ?夢中で気づかなかったわ。
「いや、2回じゃ。しかし、その1回が妖精合体した時にキスしたのじゃ。わらわも一緒だからあの感触が忘れられなくてな。」
「そ、そうか、妖精合体時だと、シルダファンにもキスの感触が行くんだったな。これはすまなかった。」
ああ、そうだわ、妖精合体中は感覚を共有しているから。
「いや、とてもとろける感触で、気分が良かったぞ。そうじゃ、契約を切る前に、真美子と妖精合体したわらわにキスしてくれまいか?」
「真美子どうする?いいか?」
それって、本当はシルダファンがテツさんとキスしたいのよね。それは嫌だけど、私の体を使うこの条件ならいいわ。
「そうね。シルダファンさんには、色々お世話になったし。それに私の体でキスするんだし。いいわ。」
「それじゃ。頼むぞ。真美子。」
「はい。」
そして、私とシルダファンは妖精合体をした。
もちろん裸になっちゃたけど、ここは宿屋の部屋の中誰も見てないわ。
妖精合体した私をテツさんは抱き寄せる。
「あ。」
そして、軽く唇を当ててから離し、もう一度唇を合わせてきたの。
「んん。」
テツさんの舌が入ってきたわ。
くちゅ。
私も舌を絡める。
ねちゃ。
「ん。」
シルダファンもこの感触味わってるのよね。
そう思うと、なんか鼓動がいつもより激しくなってきたわ。
私は、テツさんに抱き寄って胸を押し付けた。
「はん。」
ねちゃん。
更に私は舌をくねらかす。
テツさんも私の舌に呼応して舌を絡める。
くちゅくちゅ。
「んん。」
私とテツさんは、しばらく呼吸も忘れるほど口と舌を貪りあったわ。
「あ、はんん。」
そして、離れてしばらく見つめ合った。
◇
妖精合体を解除したあと、逆にシルダファンは、契約続行を主張してきたけど、最終的には契約を打ち切ることになったわ。
「それじゃこれで、契約は解除だ。」
「残念じゃのう。」
「シルダファン、連絡の宝石渡しておくよ。何か危機があったら使ってくれ。俺は必ず助けに行く。」
「そうよ、私も助けに行くわ。」
「わかったのじゃ。それではさよなら。テツ殿と真美子。」
そして、シルダファンは転移で妖精の国に帰って行ったの。




