60 人造聖剣オーダーメイド後
人造聖剣作成の不足材料がそろったわ。
私とテツさんは人造聖剣のオーダーメイドをする為、ドワーフの町に向かったの。
人造聖剣を頼んだら、ロドリゲベルクさんは快く引き受けてくれたわ。
だけど、時間がかかるから完成するのは3ケ月後よ。
ちなみに、私の分の剣1本しか頼まなかったの。テツさんは要らないって言うんだもん。
その後も魔王を倒すため、私とテツさんは”勇者試練のダンジョン”でレベル上げを毎日したわ。
でも、飽きちゃうじゃない。
「テツさん、たまには何処か連れて行ってよ。」
私は甘えた声で言ったの。そしたらテツさんは少し考えてから言ったわ。
「そうだな、中央国家の劇場はどうだ?」
え、そこの劇場大根役者って評判だから今まで連れてってって言わなかったのに。テツさん情報よく仕入れてよ。
でも、せっかく誘ってくれてるから、行ってみようかな?
「そこ連れて行って。」
「わかった、明日行こう。」
◇
朝起きて私は、久しぶりにおめかししたわ。
そして、お気に入りのピンク色のワンピースを着たの。
「お、やっぱり真美子はピンク色がいいな。キスしたくなっちゃうよ。」
良かったわ。ピンクのドレスを着て正解ね。
「キスはまだダメよ。それより、劇場に向かいましょう。」
そうよ、キスされたら服装が乱れちゃう。それにキスは夕焼けの後がいいわ。
「そうだな。行こう。」
私とテツさんは劇場に向かったわ。
転移で行ったんじゃ味気ないので、馬車を呼んで向かったの。
ガタン、ゴトン。
馬車はが劇場に進んだわ。
「たまには馬車もいいわよね。テツさん。」
「そうだな、ゆっくりできるな。」
「そうよ。休みを取るときは、ゆっくりしなくちゃ。」
「ああ。」
劇場に着くと、人が沢山並んでいたの。
大根役者で有名なはずなのにおかしいわね。
誘導係が優秀なおかげで、あまり待たなくて劇場に入れたわ。
そして、私とテツさんは、劇場の客席に座っているの。
今日の劇は”勇者と女剣士の恋”よ。
劇の内容は、
大国に勇者が召喚されて、勇者が大魔王を倒すため旅に出かけるの。
その旅の補佐として、女剣士と僧侶が一緒に行くのだけど、その頃の勇者は弱くて女剣士に馬鹿にされたわ。
しかしその後、勇者は努力して強くなったの。
みるみる強くなる勇者を見て、女剣士は勇者に惹かれていくの。
でも、旅の途中の小国の姫を勇者が助けて、勇者とその姫が婚約したわ。
魔王を倒したら勇者と姫が結婚する約束なの。
女剣士は、自分の思いを言えなくて後悔してたわ。
そして、勇者、女剣士、僧侶はまた、魔王を倒す旅に出たの。
その途中で、僧侶が死に、勇者と女剣士は二人で旅をする事になったわ。
旅の途中、僧侶が居なくなって女剣士は、歯止めが効かなくなったの。
女剣士は勇者を誘惑したわ。勇者はそれに答えて結ばれたの。
勇者は本当は女剣士が好きだったのよ。姫との婚約は破棄するって言ったわ。
女剣士はそれを聞いて喜んだの。
その後、また、2人で魔王を倒すために旅に出たのよ。
劇の内容は、大したこと無かったんだけど、今回は役者が上手くって私はこの劇に感動してしまったわ。
両想いの2人が結ばれるなんて、とても素晴らしい事だわ。胸にジンジン来ちゃった。
そして、私はテツさんの腕に胸を押し付けて劇場を出たの。劇に連れて来てくれた感謝を込めてね。
◇
その後、久しぶりにテツさんと町を回ったわ。
その途中で女性の下着店で、テツさんは私の下着を買ってくれるって言い出したのよ。
今日の劇に影響されちゃったみたい。
今日の劇で女剣士が付けてたガーターベルトとニーソックス、あとひもパンを買うって言うのよ。
でも、今日の劇の見どころは女剣士が勇者を誘惑するシーンじゃ無いわよ。もう。
その下着を付けるから、高級下着を買ってといったら、買ってくれたの。得しちゃった。
その夜、宿屋でテツさんとお酒を飲んだわ。
部屋から眺める月もきれいだった。
そして、テツさんは、私に優しくキスしてくれたの。
いい日だったわ。




