37 武闘大会 1 愛美アンミミ出場
そろそろ、武闘大会予選が始まるわ。
愛美、アン、ミミが小国の力を示すため、国を代表して出場するのよ。
おかげで、ここ3週間は特別依頼で愛美達のレベル上げを毎日のようにしているの。
当然、朝はテツさん1人のレベル上げで、夕方は私のレベル上げになっちゃったのよ。
最近は何故か妖精女王シルダファンのレベルも上がっているのよ。テツさんがレベル上げをさせてるみたい。
◇
今日は予選の日
愛美、アン、ミミがそれぞれA、B、Cのエリアで予選をする事になったわ。
今の3人のレベルは、愛美LV859、アンLV642、ミミLV651よ。
予選は、一般の人には見れないから、私とテツさんは、愛美達と予選終了後に待ち合わせをしたわ。
時間が空くので、私とテツさんはいつもの様に”勇者試練のダンジョン”へ行ったの。
最近は”勇者試練のダンジョン”でも、宝箱のガーディアンゴーレムの素材に良いものが使われていてお金になるのよ。
また、岩ゴーレムに魔法石が付いていたり、満田ニュウムの剣と装備を付けていたりするから、それを回収して売っているの。
以前、テツさんだけで攻略した場所のガーディアンのゴーレムにも付いてたはずなんだけど、テツさんは倒すだけ倒して回収しなっかたのよ。勿体なかったわ。
そして、ダンジョンから帰ってきた私とテツさんは、着替えて待ち合わせの喫茶店に行った。
店に入ると愛美達は、テーブルについてケーキを食べていたわ。
3人ともケガとかもなさそうね、安心したわ。
「おーい!テツさん、真美子、こっち、こっち!」
とアンが手を振っていた。
私とテツさんは、そのテーブルに向かった。
「みんな予選どうだった?」
「楽勝ですわ。」「そう楽勝だぜ。」「みんな雑魚だったにゃ。」
凄い元気ね。でも、本戦からは前回の実力者がシード扱いで出てくるから、これからが激しくなるわ。
「みんな凄いわ。」
「おお凄いな、愛美さん、アンさん、ミミさん。」
「そうにゃ、すごいにゃ。ところでテツにゃん、ミミがベスト8に残ったらご褒美もらえないかにゃん。」
「おい、ミミ抜け駆けは汚いぜ。テツさんアタイにもベスト8でご褒美がほしい。」
「あら、わたくしもご褒美欲しいわ。」
3人とも何を言い出すの、隣に妻がいるのよ。籍はまだだけど。
「ちょっと、なんでテツさんが3人にご褒美あげなくちゃいけないのよ。」
「だって、テツさんは、私達のコーチにゃ。当然んだにゃ。」
「そうそう。」
「そうですわ。」
そうなの?なわけないじゃない。
「そんな訳ないじゃないの。」
「まあまあ、真美子、いいじゃないか、そうだ、この間、ダンジョンで見つけた加護の指輪あるからそれでいいかな?」
「まあ、あれならいいわ。いくつも同じのあるし。」
「にゃー、そんないくつみょあるもみょとか、ひどいにゃ、テツさんとデートがいいにゃ。」
「アタイも。」「わたくしもですわ。」
「ちょっと、ダメよ。何言ってるのよ。」
「独り占めは良く無いにゃ。強い男は一夫多妻にゃ。」
「そうそう。」
「そうですわ。」
な、あのプライドが高い愛美まで、アンとミミを巻き込んでテツさんを!
テツさんがこの世界にる間は、私一人を見ててほしいんだから。
他の世界に行ったら、マイラさんとか出て来ちゃうんだから。女が増えちゃうのは嫌よ。
「みなさん、テツさんはもう一夫多妻なんでこれ以上いりません。」
と私は大きい声でいってしまった。
「おい、真美子。」
「それは、初耳にゃ?」
「そうだ。初耳だ。」
「わたくしも、初めて聞きますわ。」
あ、そうだ、この3人はマイラさんとかの事情を知らないんだ。
「あ、その、私と妖精女王とかもいるし、十分に一夫多妻なのよ。」
「召喚妖精ってあのちっこい奴にゃん。あれじゃテツさんどうやってするにゃん。」
「そうだ。アタイなら、テツさん満足させるぞ。」
「わたくしもがんばりますわ。」
なんとか誤魔化せたけど、この3人引いてくれないわ。
「えーと、愛美さん、アンさん、ミミさん、デートは無理だけど。ベスト8で加護の指輪、ベスト4で覇者の短剣はどうかな。」
「優勝商品がないにゃ。」
「そうですわ。」
「そうだ。」
「優勝は、多額の賞金が中央国家からでるじゃないですか?それに、俺は3人に無理してほしくない。」
とテツさんが真剣な顔で言ったら、3人は少し考えてから言った。
「わかったにゃ。」「アタイのそれでいい。」「わたくしも。」
と3人は納得してくれたわ。そうよね、テツさんからしたら、テツさんのデート目当てで3人の怪我でもしたら嫌だものね。
さあ、明日からトーナメント戦だわ。私は観戦だけど。
しかし、次の日発表された出場者リストから気になる名前があったわ。
吹雪裕也
そう、いじめられっ子で魔法陣を作動させて、私の居たクラス全員をこの世界に転移させた男子。
とりあえず、愛美には連絡したけど、様子を見る事になったわ。
だって、もうクラス転移から1年近く過ぎてしまったもの。
クラスはもうバラバラだし、半数以上死んでしまったわ。
そして、吹雪裕也を恨んで追っていった者たちは、返り討ちにあって殺されたそうよ。
生き残っている人は、生きるので精いっぱいだし、吹雪裕也どころじゃないわ。
私は最初は恨んだけど、今は逆に感謝している。テツさんと出会えたんだから。
◇
試合はトーナメント制で行われる。
試合場は2つの建物にあり同時に2試合行われていた。
そして今、ミミが1回戦を戦っている。
愛美とアンは、楽勝で1回戦を勝ち進んだんだけど、ミミは今苦戦中なの。
相手は、おとねLV771 日本刀みたいな剣で居合の達人。
レベルでも、ミミがLV651だから厳しいわ。
かろうじて致命傷を避けているけど、もうミミは傷だらけだったわ。
ミミが気力を絞り、サンダーアローを放った。
ギャン!
しゅん!
おとねのの居合が、サンダーアローを切りそして、その剣はもう鞘に収まっている。
おとねが、瞬歩と居合でミミを切る。
しゅん!
ぶしゅー!
ミミの両腕が切られ宙を舞った。
「みぎゃー!」
そこで、勝負が終わりになった。
ミミが、救護班に手を血止めされながら、医務室へ運ばれる。
私とテツさんは、急いで医務室へ向かった。
医務室に入ると医者らしき人が出てきて言った。
「何だね。君たちは。」
「関係者だ。」
とテツさんは言って強引に中に入ったの。
「ちょっと・・・・」
そしてテツさんは、ミミに手をかざす。
パアアアアアア!
「ふう、よし。」
ミミは両腕が生えてきたわ。これで大丈夫ね。
「すごい。最上級回復だ。」
と医者らしき人は驚いていたわ。
「ミミさん大丈夫か?」
「あ、テツさんありがとにゃ。いつ掛けられても凄いにゃ。テツさんの魔法は。」
「でも俺は、MPとか精神力の回復は出来ないからゆっくり休んでな。」
「はいにゃ。てつさん。」
といって、ミミは寝てしまったわ。
そのあと、愛美とアンも心配で駆けつけたけど、テツさんが治したので安心して戻ったわ。
明日は、愛美とアンの2回戦ね。




