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女勇者:真美子  作者: コクテン8
1女勇者への道
31/74

30 公園と創作料理店


中央国家に着いてから4カ月間位、毎日レベルアップに明け暮れていたわ。

だって、愛美達のレベルアップを手伝えば報酬でるんだもの。もうそれ、定期の仕事よね、


だけど、テツさんと町もろくに歩けなかったので、文句を言ってみたわ。

そうしたら、私のレベルアップ日を1回潰して、テツさんと一緒に町を回ることになったの。


言ってみるものね。





私とテツさんは、中央都市でも一番大きい城下町を一緒に歩いたのよ。


私はテツさんを、今まで行っていない場所に連れ回すことにしたの。


まずは中央公園ね。


公園は、いくつもあるけど、この競技場についている中央公園が一番きれいで噴水も池もあったわ。


私はテツさんの腕に抱き付いて、この公園の中を回ったわ。

午前中の噴水だったけど光が様々に反射して虹色を出していたわ。

余りこの世界は季節が廻らないのだけど、緑は初夏の彩を見せてくれているの。いい雰囲気。


周りを見回すとカップルばっかりよ。

以前の私ならリア充死ねとか言いそうだけど。今はみんな幸せにね。って感じ。


公園を歩いて競技場の入り口に来たら、テツさんが看板を指さして言ったわ。


「武闘大会?真美子、ちょっと近づいて看板見ないか?」

「ええ、いいわ。」


その看板を見たら、”武闘大会開催出場者求む”。内容は放出系魔法無し。特殊アイテム無し。剣でも素手でもOK”だって。

日付を見ると予選が2ケ月後くらいだったわ。


「どのくらいの強さにの人が出るんだろうな?」

「そうね。愛美さんに以前聞いたら、この中央国家はLV1000超える人がいるみたいだから、結構強い人もでると思うわ。」

「そうか、LV1000か、真美子、出てみないか?」

「え、なんでよ?」


まあ、あと2ケ月あれば、LV1000くらい超えるから、十分戦えるけど。


「この賞金魅力的じゃないか。」

「あ、ホントだわ。」


その賞金額は、30白金貨、つまり3千万円だったの。

テツさんが出れれば、この賞金間違いなく私達のものなんだけどなあ。


「でも目立つから駄目だな。」

「そうね。名前が売れちゃうと国のお抱えになっちゃうから駄目ね。」

「まあ、観戦くらいはしたいな。真美子、見に行かないか?」

「うん、いくわ。」


そう言えば、テツさんってもうLV2900超えてたんだっけ?いつも認識阻害指輪付けてるから正確には分からないわ。


そして、闘技場の周りを見て回ったの。

闘技場の裏にはプールがあったわ。


「あ、プールだわ。」

「お、いいね。真美子はどんな水着を着てるんだ?」

「え、日本ではワンピースよ。フリルの付いたやつ。あと、日本の学校ではスクール水着よ。」

「おお、ぜひ見たい。この世界に売ってないかな?」


もう、テツさん、いやらしい目になってるわ。一緒に水着探したいけど、とんでもないデザイン選びそうよ。


「そうね。今度探してみるわ。」

「真美子、ビキニにして。」


やだわよ。いろいろムダ毛処理もあるんだから、異世界で大変なことしたくないわ。フリルで誤魔化せるのがいいのよ。


「ええ、だって、他の人にも見られちゃうよ。」

「そうだな、それはいかん。ワンピースでいい。」

「わかったわ。」


そろそろお昼に近くなったので、私とテツさんは、美味いと評判の店に向かった。


そこは行列が出来ていて、どうするか迷ったけど、並んで待つことにしたわ。


並んでいる時、暇だったので、テツさんにイメージ魔法を教わったのよ。以前は出来なかったけど、ウォーターボールを無詠唱で出せるようになったわ。周りには単なる生活魔法にしか見えないみたいだけどね。




ようやく店に入れたわ。


店の名は”華平”創作料理を出すお店らしいわ。


店内に入ったら、色々ないい匂いで一杯だった。

店が混んでいるので、少年と少女の2人のいるテーブルと合席になったわ。


少年と少女は2人とも眼鏡を掛けてるわ、何か魔法がかかっていいる眼鏡みたい。魔力の波動が感じられるわ。


私とテツさんはメニューを見たの。でも全然わからないわ。

テツさんもメニューと睨めっこしている。


「テツさん何にするの?」

「真美子は?」

「このメニューじゃ、わからないわ。」

「実は俺もだよ。」


と話していたら。向かいに座っている少女が言った。


「お二人さん。この店で有名なのは”一角魔ダチョウナとキャラン菜の多段包み焼きのファステンス風”なの。」

「へえ、物知りなんですね。良く食べに来るんですか?」

「いえ、初めてなの。美味しいかどうか食べに来たの。」


なんか癖のあるしゃべり方ね。まあいいけど。


「テツさんその”一角魔ダチョウナとキャラン菜の多段包み焼きのファステンス風”を食べましょう。」

「そうだな。それを食べようかな、真美子。」


そして、同じテーブルの4人は、”一角魔ダチョウナとキャラン菜の多段包み焼きのファステンス風”と紅茶を注文した。


しばらくして、ウエイトレスが料理を4つ分運んできた。


”一角魔ダチョウナとキャラン菜の多段包み焼きのファステンス風”が私の目の前に置かれた。


いい匂いがする。肉と野菜の匂いとパイ生地の焼けた匂いよ。


上に色ととりどりのソースがかかっていて、見た目もきれいね。


私はフォークとナイフを使って切ってみた。


中は赤い野菜と肉が交互に積み重なっていたわ。そして肉汁がしたたり落ちているの。


一口分の大きさに切って口に入れたわ。


そうしたら、口の中で、独特の香辛料で味付けられた肉汁が口の中に広がるのよ。


肉はとろけるのだけど赤い野菜は歯ごたえが残っていて、何とも言えない噛み心地。舌の周りも滑らかだわ。


ああ、テツさんとキスしたくなっちゃた。


横にいるテツさんを見ると、一心不乱で食べてるわ。


私も、残りを切りながら口に運んだの。


すごい、この味付けがいいんだわ。癖になりそう。


私はいつのまにか夢中で全部食べてしまった。




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