エピソード3 さらば、愛人 〜 君の元へ
日本艦娘歴史資料館
提督「…これが、僕の体験した」
提督「史上最悪の、日常です」
僕は、ここまで来た
昔まで、艦娘を率いて
敵海域を奪還するのが
目的で生きていた僕が
今は資料館で
話をしている
提督「…加賀さんのお陰で、ここまでこれた…」
記者「では、その加賀さんが轟沈して、結果良かったと言う事ですか?」
提督「…そんな訳ないだろうが…」
記者「では、どういった事が?」
提督「…君たちは知らないだろう…愛人を失った者の気持ちを…!!!」
僕は、若い記者の
あの一言で
全てが爆発した
提督「…何が結果的に良かっただ…何が轟沈して良かっただ…!!!」
提督「…君たちには…わからないだろう…!!!!」
提督「記者はいつもそうだ!!デリカシーのない質問をして!!切り取って別の見せ方にして!!」
提督「それでどれだけ僕が傷ついてきたか!!何が結果的に良かっただ!!ふざけやがって!!」
記者は、全員黙っていた
それもそうだろう
これまで記者たちに見せてこなかった
怒りが爆発したのだから
提督「…今でも後悔しているさ…」
提督「…あの時…何故告白しなかったか…何故あの時もっと喋らなかったのか…」
提督「…あれから…忘れた事も…嬉しかった事も」
提督「…何にもない…」
記者「では、どういうお気持ちで?」
提督「後悔だよ!!なんであの時出撃させたのか…!!」
僕は、怒鳴ってしまった
思わず
そんな気はさらさらないのに
提督「…」
記者「…本日はありがとうございました」
僕は、記者が帰った後
数十年ぶりに
執務室へ入った
加賀「…」
提督「…!?」
加賀「…お待ちしていました…提督…」
眼の前に
加賀さんがいた
提督「…加賀…さん…!!」
僕は、抱きついた
数十年、帰りを待ち望んだ人が
眼の前にいたんだから
加賀「…提督…」
提督「…もう…離れちゃダメ…だから…!」
加賀「…全く…甘えん坊は治りませんね…」
そうして、永い永い物語は
加賀という愛人の手によって
幕を閉じた…
提督「…加賀さん、これを」
加賀「…これは…」
提督「…今度こそ…永遠に一緒ですよ…」
加賀「…えぇ…提督…」
提督「…これから宜しく…」
─愛しの奥さん…
END
People only realize what's important after they've lost it.
(人は失って初めて大事なものを見つける)
Before that happens, you should find it too.
(そうなる前に、君も見つけなさい)
Someone you want to protect with your life.
(人生をかけて守りたいと思える相手を)
Don't be afraid, take on the challenge.
(恐れずに、挑戦して)
If you do, happiness will come to you.
(そうすれば、君の元へ幸福が訪れる)
So let's take flight.
(だから飛び立とうぜ)
Into the vast ocean of life, a sea you only get to sail on once.
(人生という、一度しかない大海原にさ)




