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水上戦隊歴戦禄二次創作小説 さらば愛人  作者: 東郷藍


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エピソード1 さらば、愛人 〜 別れの時


加賀「提督、今日の作戦を」

提督「今日は、このミッドウェー海域を攻略しよう」

加賀「えぇ、分かったわ」


これが間違いだった

これがなければ

君は…


さらば、愛人 〜 別れの時 START


出撃 二日前

加賀「提督、今日の任務はこれで終わりです」

提督「おう、ありがとうな」

加賀「いえ、大丈夫です」

提督(…あれを切り出すか…緊張するなぁ…)

加賀「では、私はこれで」

提督「…か、加賀さん…!!」

加賀「…はい?何でしょう」

提督「…こ…今夜は月が綺麗ですね…!!」

加賀「…月?ここから月は見えないでしょう?」

提督「…あ、そ…それもそうだよね…!」


あの時、なぜぼかしたのだろう

きっと、次もチャンスがあると

甘い期待を抱いていたんだろうな


出撃 一日前

加賀「提督、ご飯を食べましょう」

提督「あぁ」

加賀「…とても美味しそうですね」

提督「そうだなぁ、美味そうだ」

加賀「…提督」

提督「?」

加賀「…今日で…最後になってしまうかもしれないので…一つだけ…」

提督「…最後って…そんな…」

加賀「…大好きよ…提督」

提督「!?」

加賀「…ご飯を食べましょう…提督」

提督「…ありがとう…ありがとう…!!」

加賀「…別に、大した事じゃないわ」


これが、最後のご飯だった


出撃 当日

加賀「…一航戦加賀、出撃します」

提督「…」

加賀「…鎧袖一触よ、心配いらないわ」


それが、最後の言葉だった


ー・ー・・ ・ー・ー・ ー・ー・・ ・・ー 

※意味は「緊急!」


提督「…ッ!」


・ー・・ ・ー・・ ・・ ・ー・・ ・・ ー・ ・ー ー・・・ ー・ーーー ・ー・ー・ ーー・ー・ ・・ ・・ー ・・ー・ ・・ー 

※意味は「加賀ガ大破・炎上中」


提督「…」


・ーーー・ ・ー・ー・ ー・ー・・ ・・ー ーー・ーー ・ー・・ ー・ ー・ ・・ ・・ー・ ー・ー・ ー・ー・・ ・ー・・ ・ー・ー・ ー・・・ー ・ー ーーー ・ー ・ーーー 

※意味は「戦況悪化、直チニ帰還命令ヲ」


提督「…全艦…」


─帰還…!!


鎮守府

谷風「…提…督…」

提督「谷風!!大丈夫か!」

谷風「…ごめん…なさい…」

提督「…なぜ謝るんだ…それより加賀は…」

谷風「…提督…落ち着いて…聞いて下さい…」

提督「…まさか…!!」

谷風「…加賀型航空母艦一番艦…加賀…敵の航空爆撃により…空母赤城…飛龍…蒼龍ともに…」

谷風「…1942年…6月4日…午後4時26分…ミッドウェー沖にて…!」


─大破炎上…轟沈しました…!


提督「…ッ!!!!」


血の気が引いた


提督「そんな…はずないだろ…」

谷風「…」

提督「…嘘だ…嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ!!!」


気が付けば、僕はエンジンをかけていた


谷風「駄目です!!提督!!いってはなりません!!!」

提督「俺が安否を確認しないでどうするんだよ!!加賀は…!!俺の…!!」


言葉に詰まった

確かに出撃前日、大好きと言われた


提督「…なんで…どうして…!!!」

谷風「…駄目です…」


谷風他残っていた艦娘に

僕は零戦から降ろされた


提督「どうして…!!!」


僕の心には、ぽっくりと

大きな穴が空いた

悲しみが

体中に響き

幸せが

崩れゆく…

まるでなかったかのように…


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