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《新世界オンライン》 執事は実は最強職?  作者: どら焼きドラゴン
第1章 執事は主を主は執事を求める
11/30

011 契約

今回めっちゃ短いです。

すいません

「どう? 私に仕える気はない? 」


 リリアナはすがるような声で言った。


 なるほど悪い話ではない。

 私の職業は《執事》であり、仕えてなんぼの仕事である。

 受けてみるのもいいかもしれないな。

 それに、今は武器すら持ってない。今は街での仕事を見つけた方が得であろう。


「いいでしょう。では、契約内容を決めましょう。」


「まぁ! 受けてくれるのね!!」


 リリアナは嬉しそうに椅子から立ち上がった。


「いえ、お恥ずかしながら、懐が冷えきっていたので仕事が貰えるのはありがたいのです。」


 なんたって手持ちは2500リアしかないからな!

 金欠だと新しい武器すら買えない悲しさよ。


「フフッ。地獄獣を従える執事なんて、王都の貴族達が聞いたらこぞって雇おうとするでしょうに。懐が寂しいだなんて……ぷぷッ、アハハハハハ!!」


 リリアナがなぜかツボに入ったようだ。


「ハァーッ。ごめんなさいね。久しぶりに心底笑わせてもらったわ。それで、契約書はお持ち?」


「……これです。」


 リリアナが笑い転げている合間に、インベントリから【契約書】を取り出しておいたのだ。


「……ふーん、なかなかいい紙を使った契約書ね。私があなたに求めるのは普通の執事としての仕事とあまり変わりはないわ。ただ、緊急時に私の護衛が追加での仕事として求められるわ。あなたの今のレベルは?」


「レベル8です。」


 ディーノスに跨がって草原を駆けていたらいつの間にか上がっていたのだ。

 恐らく、憐れなプレーリーチキン達が跳ねられたのだろう。


「レベル8ね。まだまだ低いわね、そこは暇を見つけて上げて頂戴。それで、報酬になるけど、一月につき250,000リアを支払うつもりだけど……いかがかしら? 」


 特に文句はないな。もし、お金が足りなくなればその時また考えよう。


「問題ないようね。他に何か欲しいモノとかはないわね?」


「……ならば、図書室か何かあればその本の閲覧許可が欲しいいですね。」


 まだ見ぬ魔法書や召喚書があれば読んでみたいからな。


「あら、そんなことでいいの?」


 リリアナは意外そうな顔をした。


「魔法書や召喚系の書があればと思ってですね。私はそういった本に興味があるのです。」


「それなら、いくらでもあるわよ。だけど、ほとんど役に立たないモノばかりよ。【ーの支配者】系の称号か、スキルがないと開くことすらままならない本が沢山あるわ。使う人が限られているからほとんどオブジェ扱いだし、価値も魔法書の半分くらいよ?」


 ん? たしか【悪魔を従えし者】の称号はあったよな。なら、ちょっとだけでも開けるかもしれない。


「かまいません。それが私の求める追加報酬です。」


「……本当にいいのね、わかったわ。」


 おかしな人、と呟きながらリリアナは互いの雇用条件を書き記していく。

 そして、一番下の欄にある雇用者名簿にサインを入れた。


「さ、あなたのサインを。」


 差し出された契約書を読み返し、間違いがないか探す。

 ………よし、先ほど決めた内容と変わりはないな。


 確認が取れたので契約書にサインをした。すると、契約書が緑色の炎を上げて燃え上がると、空中で2つに別れ1つは私に、もう1つはリリアナに吸い込まれるように身体の中に入っていった。


「……これで、契約完了よ。 今からあなたは私の専属護衛兼、執事として仕えてもらうわ。」


 リリアナは椅子から立ち上がり、こちらに手をさしのべた。

 私も椅子から立ち上がると、彼女の目の前に跪き、頭を下げた。


 これから私の仕事は、毎日が素敵で、発見の連続になるように彼女を支えてみせることだ。


「あなたの仰せのままに。お嬢様。」


 《リリアナ・サリバンと主従関係となりました》

 《特殊スキル【あなたの仰せのままに】が与えられます》

 《あなたの行動に伴い、主人の評価、住民からの好感度が変わります》



 こうして、私はリリアナ・サリバンの専属従者の1人となった。




















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― 新着の感想 ―
[気になる点] しゃべり方が安定してないのがなんかなーって。 ラフで通すか丁寧なロールプレイするかどっちかにして欲しい。 たまに素が出る程度ならまだしもどっちも半々ぐらいでゴチャゴチャすぎる。 それ…
[気になる点] 敬語とタメ語がバラバラ。執事なのに言葉遣いがなってない。
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