俺はお化け屋敷が存在する意味がわからないby圭介←びびり~by響
学園祭二日目
圭介は憂鬱だった。普通の男子高校生なら学校一の美女とデート出来ることは、死ぬほど嬉しいはず。
しかし、彼は違う。今から起こることを素直に喜べないのだ。
すべては過去の因縁。
この学園に来て何回ため息をついたか、圭介は指をおって考えた。ざっと10回だと思う。
「もうそろ10時か…」
圭介はまだ5組に行っておらず自分の教室の隅に居た。
昨日着た執事服は何故かよしねが着ていた。
10時丁度に圭介は5組に向かった。
5組の出し物は『丼ものパラダイス』と書いてあった。どうやら食べ物屋らしい。圭介は中を覗いた。しかし、零は居なかった。
「全然お客来てないでしょ」
圭介の後ろから零の声が聞こえた。
「いつの間に居た!?」
圭介は驚く。先程まで居なかった零が今は自分の直ぐ近くに居るのだから。
「あまり驚かないでよ。さぁ、行きましょ。」
零が手を差しのべた。
「何処に?」
「2年1組へ」
そう言って零と圭介は第2校舎へ向かった。
2年1組は第1校舎に存在する。しかし、1組の出し物は教室には無い。第2校舎の4階全てが出し物である。
その名も『絶命の廊下』
「お化け屋敷か…?」
圭介が零に聞く。
「そうみたいね。看板から大体予想つくわ」
圭介と零は行列に並んだ。4階に行く階段からスタートしてぐるりと4階を一周して戻ってくる 。4階に行く階段は2つ有るが1つは封鎖してある。つまりギブアップなし。
若干圭介の足が震えてるのが見えた零は
「もしかして怖い?」
と少し笑って言った。
「んな、んな事ねーよ!」
あきらかに動揺した。そして零達の順番が来た。
一組につき懐中電灯は一個。
そして暗い4階へと登って行った。
4階は普段と違う雰囲気を出していた。全く光の入らない空間が広がっていた。
圭介は少し前を行く。そしていつの間にか零の手を握っていた。
五メートル位進んだところ何やら廊下が狭くなっていた。
どうやら手作りで壁を作ったらしい。
圭介と零はその狭くなった廊下を進む
ポタッ
液体が圭介の頬に当たった。圭介はかなりびびった。
「いやびくりした!」
かなりの動揺。圭介は頬に付いた水滴を手で拭う。
何故か血に似たような臭いがその水滴から匂った。
圭介は零から懐中電灯をもらって水滴を拭った手を見た。手は赤く染まっていた。
上を見ると血だらけになっている女がいた。
「あああーーー!!」
圭介は逃げた。零は
「お疲れ様」
と血だらけの女に言った。
圭介は零を置いていった事を思い出し、再び元の場所に戻った。零は少し笑っていた。
「あの人普通の人間よ 」
「えっ知ってるし!大丈夫だよ!」
あきらかに動揺しまくり、その後も数々のお化けトラップに引っ掛かる。出口に近づく頃には圭介はもう気力を失いかけていた。
「圭介って意外ね。お化け苦手なんだ」
「…あぁ…」
もしまたお化けトラップがくれば確実に圭介は気絶するであろう。っとその時
ガラララ
っと横にあった教室のドアが開き長い髪の女が現れた。女は五寸釘と金づちを手に持っている。そして女は圭介に襲いかかる。圭介の顔の横に五寸釘を当て
「*#$+"'%<:;%$"'!」
っと何かを叫んだ。
圭介は力つきた。そして零は
「あら響じゃない?」
「あれ零、何でこんなとこに?」
響は長い髪の毛の間から顔を出した。
響は休憩を取るっと行ってお化け屋敷を出た。もちろん零と圭介も、ただ響に担がれた。
「アハハハ。圭介お前面白いな!」
気絶していた。圭介が目を覚ましいきなり言われた。
「ほっといてくれ!」
圭介は響の顔を見ない。しかし、圭介は思った。初めて自分の目の前で響が笑った気がする。
「それでまた零は圭介とデートか?」
「羨ましい?」
「まったく」
零と響は笑った。
「そう言えば圭介を驚かした時何て言ったの?」
不意に零が響に問う。
「確か恨みはらすべきかーだっけな…」
「だっけなって…」
圭介が力なく言った。




