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俺はガチで中二病なんかじゃない!!  作者: のとに館長
モテキ編
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銀田一 恭介の事件簿←by銀田一←中二病の痛々しい妄想劇by圭介←上手い事言いましたby小春←座布団1枚by綾子

桜田(さくらだ) 小春(こはる)は今日一番早く部室に着いた。いつも早いのは部長の三島(みしま) 綾子(あやこ)だ。


「皆さんが来るまで暇ですね」


そう呟いて部室をウロウロした。そんな時部室の扉が開いた。


「うぃーす」


現れたのは悪魔研究部副部長 小野田(おのだ) 圭介(けいすけ)だ。


「おはようございます!」


小春が元気よく挨拶をした。


「珍しいなこんなに早く来るなんて。今日は何か有るんじゃないか?」


「どうして真顔で言うんですか!!」


小春は少し怒って行った。

ふと小春が有ることを思い出した。


「私宿題机の中に入れっぱなしだ…」


「何かあったな」


「むー!」


小春は頬を膨らませた。そして部室を出た。

小春が部室を出てすぐに綾子が現れた。


「おっはよーす。さてさて本本」


「また零に怒られるぞ」


「大丈夫大丈夫!零は生徒会の仕事忙しくて当分来れないから」


「あー学校祭か…」


「何だ、知ってるのか」


綾子は本棚から本を取りだそうとしたとき、


「あれ?」


と言った。


「あれー?」


綾子はあれあれ言いながら辺りを歩き周り何かを探す素振りをした。


「どうした?」


圭介が綾子に聞いた。


「無い」


「何が?」


「無い」


「何が?」


「無い!」


「だから何が無いんだ!」


「かせげ魔王さま!!6巻がなーーい!!」


綾子は叫んだ。その叫び声は廊下まで聞こえ、それを聞いた。小春は


「カセゲ魔王って何?新手の魔王!?」


そう言って部室のドアをおもいっきり開けて


「大丈夫です部長!魔王なら私が倒します!」


そう言って現れた。

そして微妙な空気が漂った。






「なんだ…本の事だったんですね」


「なんだとは何よ!!大事な事よ!!」


綾子が小春に一喝した。


「つーかどうでもいいレベルだろ」


「ヨクナイヨ圭介クーン。貴様私がどれ程本を愛しているか分からないからそんなこと言ってるんだろ!」


「さーせん、分かりたくも無いです」


圭介が軽く流した。


「でもそれって歴とした盗難事件ですよね」


「確かにな。たかが本とは言え物だからな…」


「物じゃ無い!家族だ!!」


「なら本全部家に持って帰れ!!」


圭介と綾子は睨みあった。


「こんなとき探偵部何てあれば事件も解決何でしょうけどね」


呆れながら小春が言う。しかしこの発言が綾子の脳内に響いた。


「それだよ!小春っち頭良い!」


小春が綾子の言ってる事が理解出来なかった。勿論圭介も。





綾子は部室を出て5分位した頃


「みんな連れてきたよ!!」


そう言って綾子が連れてきたのは銀髪で何故かスーツ姿の男子だった。


「誰?」


圭介が聞いた。

そして銀髪青年はよく名探偵コモンのするポーズで言った。


「真実はいつか一つ!!どうも始めまて、探偵部の 銀田一(ぎんだいち) 恭介(きょうすけ)です。早速ですが現場検証のため貴殿方(あなたがた)はここにいてください」


「お願いします名探偵!」


綾子が頭を下げた。

しかし圭介と小春は頭の中で同じ事を思った。


『駄目だこれ』





銀田一は部室を見廻り、一つの結論を出した。


「これは密室事件の匂いがします!」


「名探偵!ここはいつも鍵をかけていないんで密室になることは無いです!」


「…そうか」


『駄目だこりゃ』


圭介が頭を抱えた。小春はため息をついた。


「ならこれしかない犯人は部外者だ!!」


『それ以外無いだろ!』


圭介は今すぐにでも銀田一をここから追い出したくなった。


「ここの部に恨みを持つ部は有りますか?」


「無いと思います」


「そっか…なら身内ですかね…犯人はこの中にいる!」


「さっきと言ってる事違うじゃん!!」


小春がつっこんだ。


「第一身内疑ったら零も安藤さんも入るのか?」


「誰です零と安藤さんって」


銀田一が圭介に聞いた。


「ここの部員だよ!今日は来てないけど」


「よしわかった!」


銀田一は手を叩いた。


「犯人は零と言われてる人です」


全く根拠も無く言った。


「おそらく犯人は部長に不満を持ち嫌がらせとして持ち去った」


「んーそれは無いと思うな」


綾子が銀田一に言った。圭介や小春も零が犯人では無いと思った。


「零ちゃんなら本全部持っていくだろうし!」


「ですよね」


小春が苦笑いしながら言った。


「となると犯人は安藤さん!」


「響ちゃんも無いと思うな」


「響先輩ならそんな陰湿的な事はせずに普通に殴って来そうですからね…」


綾子と小春が言う。

この時銀田一の脳裏に安藤 響という文字浮かび急に足が震えた。






午後6時そろそろ見廻りの時間だ。かれこれ30分銀田一は黙って考えていた。


「綾子さん、すみませんが最初に部室に居たのは誰ですか?」


真剣な顔で綾子を見た。


「圭介だっけ?」


「小春ちゃんが一番最初に来てたぞ」


「よしわかった!」


銀田一が椅子から立ち上がり小春の方を指差した。


「犯人は小春ちゃんアナタですね!」


「ちゃん付けるな的外れ!」


小春が怒った。


「でも小春ちゃんが一旦部室から出て俺一人きりの時があったな」


「なら犯人はアナタですね!」


今度は圭介の方を差した。


「申し訳ありませんが私物をチェックさせてもらいます」


そう言って銀田一は二人の鞄の中を調べた。





「んーこれは迷宮入りになりそうだ」


そう言って銀田一は頭を掻いた。

二人の鞄の中からは本出て来なかった。小春の教室にも行って机の中を確認したが本はなかった。


「となるとすでに破棄されたか…もしくは一般生徒が持っていったのか…」


銀田一は悩み抜いた。そして、


「私はこれからも捜査を続けます。絶対に犯人を逃がしません!」


そう言って銀田一は部室を出た。


「アイツ中二病だ…」


「ですね…」


圭介の言葉に小春も賛同した。


「あっそういえば…」


綾子が何かを思い出したかのように言った。


「昨日かせげ魔王さま!!6巻途中まで見ててそのまま家に持ち帰ってたんだ」


綾子が大笑いして言った。


「お前なぁー!!!!!」


綾子はこの後ガッツリ零にやきが入った。

銀田一は今でもかせげ魔王さま!!6巻を捜索中である。

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