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俺はガチで中二病なんかじゃない!!  作者: のとに館長
桜田 小春 編
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息子の命は預かったby零←お願いです返してください!by綾子←勝手にやってろ馬鹿ども!by圭介

「悪魔研究部でーす。よろしくお願いしまーす」


そう言って朝早くビラを配るのはオカルト部(悪魔研究部)副部長 小野田(おのだ) 圭介(けいすけ)である。

6月も終わりを迎える。だけど蒸し暑さは終わらない。懸命にビラを配る自分の為にも暑さを抑えて欲しいと彼は願った。






先日悪魔研究部に生徒会副会長 島田(しまだ) 零(れい)が入部、元悪魔研究部部長である。

彼女は悪魔研究部を正式な部活にするべく部員募集に取り掛かった。

しかし未だに部員が集まることは無く寧ろ悪魔研究部は副会長を人質にして正式な部にするらしいと言うデマが出てきた為か、誰も悪魔研究部に来ることが無かった。





ひたすら1人でビラを配る圭介。零は生徒会の仕事が有った為ビラ配りは出来なかった。

そして肝心の部長は寝坊だ。誰もビラを受け取らないので諦めて学校に入ろうとした時。



「あれー圭ちゃん何してんの?」



今一番会いたく無い人に会った。陽気な声で圭介に話し掛けるのはご存じ青葉よしねだ。そしてその隣に居たのは青葉よしね何かより数倍可愛くて空気の読める佐々木(ささき) 茜(あかね)だ。


「ウチらさぁ~こういう時にしか出番無いからね~」


「何が出番だよ。ほらビラ貰ってさっさと学校行け。佐々木さんはどうぞごゆっくり

」


「ここでゆっくり何て出来ないでしょ!」


朝の名物お節介女と中二病男の喧嘩だ。明彩学園ではもう有名になっている。


「二人共落ち着いて、皆見てるよ…」


恥ずかしそうに茜が言うが等の二人は特に気にしない。


「にしてもさぁ、この部活誰か入るの?」


よしねが腕を組んで偉そうに聞いた。


「んなの知らねーよ。入ってくれれば嬉しいんだけどね…。お前ら入んない?」


「「入んない」」


茜とよしねは声を揃えて言った。

結局今日は誰も悪魔研究部に入部する生徒は居なかった。


放課後圭介はいつも通り部室に来た。

しかし今日の部室はいつもと違った。部室に有る本棚の本が全て無くなっていた。

いつもは棚びっしりにライトノベルが有ったのだが今日はすっからかんだ。


そして某有名ボクシングアニメの主人公が燃え尽きたシーンを悪魔研究部部長 三島(みしま) 綾子(あやこ)が再現していた。圭介はケータイを取り写真を撮った。すると、


「勝手に写真撮んなー!!」


と言って座ってた椅子を圭介に投げつけた。圭介の脛(すね)に当たったが特に痛がらなかった。最近圭介は綾子に対して敬意というものが無くなった。


入部当初は死神をお祓いするって言ったのだか実際はお祓い処か悪魔も召喚できないのだ。そんな部長に敬意もくそもない。


「落ち込んでいる理由は分かるが、たかが本だろ。本没取されたんだろ。」


「貴様は大切な物を人質にされたことがあるのか!」


凄く呆れる。最初は威厳こそあったものの今はボロ雑巾の如く綾子は見るにたえない姿だ。


「あらまだ新しい人入ってないの?」


そこに現れたのはやっぱり零である。


「さっきここのドアの前に生徒が立っていたのに誘わなかったの?」


「マジ!?気付かなかった…」


綾子は涙目になりながら零に聞いた。


「マジよ。私嘘つかない人だから。何ならすぐそこにいるわ」


そう言って零は部室のドアを開けた。そこに居たのは小柄な女の子、しゃがんて耳をドアにくっつけてる格好のままそこに居た。

いきなりドアが開いたためか女の子はビックリして腰を抜かした。


「何かご用?」


零は微笑みながら言った。

そして綾子は少女の前に来て


「お願いだから是非この部活に入部して!!」


そう言って土下座した。

最早この人に威厳はなかった。






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