私がしっかりしなきゃ部活が終わるby零←その通りだなby圭介←仰る通り!by綾子←お前(あなた)がしっかりろ(しなさい)!by圭介&零
午後6時第1校舎3階をグルグル廻っている圭介。彼曰く。
「悪魔を探してんだよ」
同じ所を廻っているから圭介を見かける生徒はアイツさっきからいるぞ気持ち悪っと思っている。運良く圭介は聞こえなかった。
誰かが圭介に声をかける。
「そんな所廻っても悪魔はでないわよ」
圭介は振り返ったと同時に体が固まった。声の主は生徒会副会長で先程部室で会った零だった。圭介から声無き声が出た。すると零は
「2棟へ行くわよ。あそこに若干の魔力が有る」
零は足早に2校舎へ向かった。圭介も零に付いていった。
ちなみに生徒は校舎の事を棟っと呼ぶ。
2校舎は文芸部より体育系の部活が多い。何故なら体育館が1校舎より近いからだ。
「この辺ね…」
零が言ったこの辺は女子バレーボール部の部室である。
「いやいや、流石に女子部には入らねーよ」
「あら、私は普通に男子部に入るけど」
肝の座った生徒会副会長だ。だがチキンな圭介にはそんな事は出来ない。
「あのさ副会長。先に見てきてくんない?」
「いたいけな少女を悪魔の巣に入れるの?」
「ならアンタはいたいけな少年を魔王の城に入れるつもりか?」
「そうね。確かに男の子を女子の館に入れるのは…」
「だろ!なら」
「面白いわね」
圭介は絶句した。
『コイツ悪魔だ。平気で人を奴隷にするような奴だ』
「悪魔で悪かったわね」
「んな何で聞こえてんの!?」
「いいからさっさとドア開けなさい。悪魔が逃げるわよ!」
圭介は渋々部室の開き戸を静かに開けた。しかし其処には誰も居なかった。むしろいたら困る。圭介と零はバレーボール部を調べた。あからさまに下着泥棒と間違われそうだ。
「いねーぞ」
「みたいね…」
ガッカリそうに言う二人に戦慄が走る。
バレーボール部の部員が戻って来そうだった。部室を出れば間違いなく見つかる。
男である圭介が女子部に居る事が分かれば間違いなく今度は中二病だけでは済まされない。
「大変ね男子って」
「お前なぁ~仕方ない俺は窓から逃げる。良いか誰にも言うなよ!」
「どうしようかしら」
「何でも言うこと聞くからって話してる場合じゃねぇ」
圭介は窓から飛び降りた。ふと零は思い出す。
「ここ3階よ!」
窓の下を見たが圭介は居なかった。
「あれ副会長!何か要件でか!?査定は合格だったはずですけど!?」
一人の女子バレーボール部の部員が零に言った。
零はつくづく思う。
私が部室に来る事がそんなに嫌なのかしら…
零はバレーボール部の部室を出て圭介を探した。しかし中々見つからない。校庭や1階、2階、そして3階。何処を探しても居ない。
「まさか上?」
しかし零は上には上がらなかった。常識的にあり得ないからだ。
そして再び2階へ降りたその時、後ろから嫌な空気を感じた。
間違いなく魔力。零は後ろを振り返る其処には悪魔だった。
零は逃げた。しかしその後から悪魔が追って来る。廊下にある消火器を悪魔に投げた。見事に当たった。零は階段を上った。しかし上り過ぎた。
その階段は屋上に繋がっている階段だった。屋上の入り口は鍵が掛かっており開けることが出来なかった。しかも下へ降りようとしてももう悪魔が直ぐそこまで迫ってた。到頭零の前まで来た。万事休す。零は覚悟を決めた…。
「元々早く死ぬはずだったのよ…、恨むわ、放課後の魔術師」
零は目を閉じた…。
『ドオン』
っと大きな音がだった。
零は目を開くと目の前に居た悪魔が屋上のドアの下敷きになっていた。
ドアは中心部分が極端に凹んでいた。
「ったく。何で2棟は鍵掛かってんだよ」
其処には圭介が居た。
しかし何故か圭介の右腕がまるで化物のような腕をしていた。そして圭介はドアの下敷きになった悪魔の喉を右手で掴んだ。
すると悪魔が徐々にミイラ化し最終的には白い砂となった。
「大変だなぁ悪魔召喚出来ない奴は」
圭介は小馬鹿にした態度で零に言った。
「でも怪我無くて良かった」
そう言って零に微笑んだ。すると零は顔を赤く染めながら、
「別に頼んで助けてもらった訳ではないわよ、そもそも力さえ戻ればあんな下級悪魔3秒で倒せるわ」
圭介は唖然とした。零の反応が自分が想像していたのとは違ったのだ
「あのさ副会長…お前もしかして中二病!?」
零は圭介の顔面にパンチをいれた。圭介にとっては何処か懐かしい感じがした。
その後圭介は零の真実を知った。
「元々悪魔研究部を創ったのは零なのさ。最初は悪魔召喚出来たけど放課後の魔術師に力奪われちゃったんだって。で何の因果か知らないけど気付けば生徒会副会長だよ」
綾子がライトノベルを読みながら説明した。圭介は驚愕し零は沈黙した。
「いやーそれにしても『かせげ魔王さま!!』は面白いねー続きが気になるよー!」
「そこじゃねーだろ!俺ら悪魔に襲われたんだぞ!大変だったねぇとか良く生きてたねぇとかそう言う言葉ねーのか!」
「ねーわ」
綾子が笑いながらそう言う。
「だって死ぬ訳無いじゃん。零も圭介もそんな事で死ぬ様な人間じゃないしね」
ちょっと嬉しかった。
「そうね。こんな所で死ぬ何てあり得ないわ!私は必ずアイツから力を取り戻さなきゃ」
「そうその勢いだよ零!」
「なら悪魔研究部を復活させなきゃね。あなた達も協力しなさい。特に綾子!!」
綾子は椅子から飛び起きた。
「何で!?何で今の話しからそうなったの!?」
「なるだろ…」
小さく圭介が呟く
「あなたにこの部活を預けたばかりに…今じゃ衰退していく一方じゃないのよ!部員は居ないし綾子は悪魔召喚出来てないし!」
「落ち着いてよ零何て言うかその~時間がなかったって言うかやる気の有る奴のみ入部可にしようと思ってたわけで…」
「俺はやる気何て無かったぞ」
「とにかく!夏休み迄に部員5人に揃えれなかった場合はあそこに有る本全部処分します!」
「それだけは止めて~!」
「お前は馬鹿か!」
こうして零はオカルト部(悪魔研究部)に入部した。




