プロローグ
和風と洋風が混じった格好ってなんか良くないっすか。
[「ズズズ……こちら太平洋上空からお送りしております。ズズズズズ……太平洋海面付近に、黒く濁った球体が出現しました。ズズズズズ……いつ出現したのかも、何のためにあるのかも、あれが何なのかさえも分かっておりません。ズズズズズズズズズ……な、なにあの光――」
ピーーーーーー]
何もかもの始まり、あれが爆発した日のニュースを珍しく見ていて、今でもうろ覚えだがなんとなく覚えている。
それにより起きた天災。いや、あれ自体が天災だったのだろうか。
長い時の中、何度もそれについて考えた。意味のないことだと分かりながら、考える必要がないと分かりながら。けれど、せずにはいられなかった。理由は分からないが、心当たりならある。
それは、僕が当事者だからだ。
あれを見たからといって特別なわけでもないし、すごいというわけでもない。なんなら見なかった方が幸せだったかもしれない。
けれど、見たからといって後悔はしていない。というか、今の生活を満喫しているので楽しめているのだろう。
そんな生活の中でも、いつも思ってしまうのだ。
「またあれが起きたらどうしようか」と。
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