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がんばる僕たち
スー、、、
それから、僕とスーは、毎日、とにかく依頼をこなしていった。
薬草採取は、小さい子供でも出来ることから、子供の小遣い程度の収入にしかならない。
薬草採取では、食べるのもギリギリだったから、僕とスー、というか、スーの力を活かして、清掃や、小型の魔物退治までやり始めた。
僕は結界で自分の身を守り、スーが驚異的なパワーとスピードで、魔物までも倒した。
正直、自分の最低さに嫌悪感があったが、元々、引きこもりのためのホムンクルスだ、と開き直った。
おかげで収入が増えて、橋の下から、安宿に泊まれるようになるまで、1ヶ月ほどだった。
スーは、変わらず、何もしゃべらず、食べず、表情も変わらなかったが、なんとなく疲れているように見えた。
そして、ある朝、スーは動かなくなった。
泣いちゃう