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普通の半年(200文字小説)
余命半年。
そこへ現れた彼。
交通事故で足の骨を折ったとかで。
何度か会ううちに親しくなる。
「結婚しよう」
おままごとのような、院内での式。
突然の彼の死。
事故の時に内臓も傷を。
ああ。
恋をして、結婚して、彼を看取って。
何もないと思っていた私に、人生を与えてくれた。
いなくなるだけの私は、失う悲しさを知らないまま消えるところだった。
その辛さ、切なさ、淋しさもまた、彼の遺してくれた愛しさなのだ。
「ありがとう……」
余命半年。
そこへ現れた彼。
交通事故で足の骨を折ったとかで。
何度か会ううちに親しくなる。
「結婚しよう」
おままごとのような、院内での式。
突然の彼の死。
事故の時に内臓も傷を。
ああ。
恋をして、結婚して、彼を看取って。
何もないと思っていた私に、人生を与えてくれた。
いなくなるだけの私は、失う悲しさを知らないまま消えるところだった。
その辛さ、切なさ、淋しさもまた、彼の遺してくれた愛しさなのだ。
「ありがとう……」