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まんてん(200文字小説)
学生と先生。
「先生、俺が在学中でも一緒に暮らそうぜ」
「では試験をしましょう。先生を説得できるかな」
「えっと、俺は高校の頃から人工知能のプログラムを自分で研究していた。起業をして資産もある。だから苦労はさせない」
「うーん、それだと赤点かしらね」
えー。
「解らないかな?」
いたずらっ子のような、それでいて寂しそうな顔。
「……好きだ」
俺の言葉は空を埋め尽くす星々に溶けていった。
「そうね、この夜空に免じて満点をあげるわ」
このあと、思いっきり……。