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転職魔女、結論に辿り着く

ブクマありがとうございます!

 

「ユイ達は先に村に戻っておきますよー」


「うん、分かった」


 ユイちゃん達は村の方向へ歩き出し、やがて見えなくなった。

 私はサーニャのことに頭を切り替える。何故サーニャがファーナさんのことを知っているのだろうか?

 考えられるとすれば、この森で偶然出会ったということ。ファーナさんは裏世界にある鏡のようなものから私の情報を知り、この表世界へとやって来たと言っていた。つまり、その時──裏世界から表世界に来た時、この森にある泉から出てきたのなら、サーニャと会うことも十分有り得るのだ。


 私の推測によると、サーニャとファーナさんは出会い、仲良くなったのだろう。そして、ファーナさんは私に会う為にサーニャと別れ、旅立って行った。魔女の元へ行くと聞いていたサーニャは、魔女が来たので友達の安全を確かめようとした。とまあ、そんなところか。


「……ファーナさんは、きっと元気ですよ」


 元気だ、と言い切ることは出来ない。ファーナさんも本当ならばもう二度と目覚めないところだったのだ。そんな心配そうな私の表情を読み取ったのだろう。サーニャは小さく不安気な声で「……何かあったんですか?」と問う。


「実は……」


 私は今までのファーナさんとの出来事を全て教えた。本来ならば嘘で誤魔化し、偽りの笑顔で隠し通していただろう。そして、それが正解なのかもしれない。でも、サーニャにそんな事は出来なかった。私は、彼女の強い気持ちを無下に踏みにじることなんて、真実とはほど遠い虚偽の単語を並べて裏切ることなんて出来なかったのだ。

 私はすっかり黙ってしまったサーニャを見つめる。本来ならばサーニャが話し始めるまで待つのだが、今はとにかく時間が無い。私はサーニャの手に収まっている魔女のマークが刻まれた葉の話に戻す。


「それで、その葉のことなんですが……」


「……あっ、すみません。そうでしたね」


 サーニャは痛々しい笑顔を見せながら、葉の概要を話す。


「この葉はさっき、ここに来る途中で落ちていたものを拾ったのです。魔女様の帽子のマークと似ていたので、何かの手掛かりになるかと……」


「あ、魔女様呼びは止めてください。村のエルフ達に魔女だとばれるかも知れないので。あと、個人的にあまり好きじゃないですし……」


 サーニャは謝罪と承諾をしてくれる。シャネルのように頑なに拒否されなかったので、私は一安心する。


「話を戻しますけど、その葉のところに連れて行って貰えませんか?」


「えっ? 良いですけど……どうしてですか?」


「少し確認したいことが出来まして……」


 私はサーニャに案内してもらい、葉を拾った場所に連れていってもらった。


「ここですね、丁度今レイカが立っているところに落ちていたと思います」


 そう言われたが、私は足元を見ずに周囲を観察する。そして、私の思った通りの結論に辿り着いた。


「やっぱり……!」


「え? 何か分かったんですか?」


「魔女のマーク、他にもあります。それもいっぱい……」


 私は目の前の大木を指差す。大木の枝には、魔女のマークが刻まれている葉が数え切れないほど付いていた。


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