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42_魔法少年と最後の戦い_完結編(多分下)

「「「多分をつけたままのタイトルだ!」」」(各々驚愕の表情)


 そしてすでに満身創痍というか、ボロ雑巾になった私が無舞台に転がっているわけですが。

「「「展開が早い!」」」

 ククク、この私を倒した程度でいい気分になるではないぞ、私など、父親四天王の中では最弱、この後、さらなる父親が貴様の前に立ちふさがるだろう!

「ええと?おとーさんって、何人もいるものなの?」ママさんもててましたからねー、過去の男の一人や二人や、ダース単位で、いる可能性は否定できないですね。

「ほう?そういう認識なの、ダーリン?」あれ、なんだが残機がすごい勢いで減っていくのですが、こう、殺意でこちらを滅しないでくださいませんか?わかりました、わかりましたよ、というかどんなことがあってもママさんに対する愛は変わりませんよ?

「だから、その前提というか、思い込みをまず改めましょうね?だいたい、初婚ですよ」ええと、こちらではそうでしょうけれど?色々な環境では違いますよね?

「それを言うならそちらもでしょうよ?」こちらは基本裏方ですからねー。地味なナレータ人生ですよ。

「いや、これだけ自己主張が激しい”地の文”はそういないと思います」控えめな性格ですね、とご近所でも評判だったのですけどね、なっちゃんさん。

「それはそれ、これはこれですよ?今、この瞬間、愛している旦那様は、ダーリンだけですよ」知ってました。愛してますよママさん。

「甘い空間が何か身につまされるというか、特定の相手がいない私の現実を、直視させられるような感じで辛いのですが先輩?」

「ゆーきがもう少し大きくなったら気にせずにアプローチするといいですよ?多分そろそろ自分の立場が分かってくる予定ですから」

「?(無邪気な笑みを浮かべているゆーき君)」わかってないみたいですね。ええと、大丈夫ですかね?

「ええきっと、多分?おそらく?  まあちょとは覚悟しておけ?」実の母親による、息子の恋愛感覚における、関白宣言とか、うけるー。

「いやその口調は普通に寒いですよ」いえ、私もナウなヤングの流行をツギャザーしようぜ、という心意気というか、若さが欲しいのですよ?よこせー若さをよこせー。

「ええト?一周回って新しイのカ?」

「吸血とか吸精の方法教えましょうか、(゜∀゜)人(゜∀゜)」そういう直接的なのはどうかと思うのですが、ああ、淵島さんは吸血鬼でもありましたか。

「おとーさんは十分若く見えますよ?」ありがとうゆーき君。しかし、これほどまでに圧倒的に綺麗にやられてしまうと、年かな?とか思ってしまうんですよ。

「それは」ええと言葉に詰まってしまってますねゆーき君、別に君を責めいるわけではないので、そのような憂いを帯びた表情も可愛いですね。

「あれ、結論がおかしいよ、と、いうか、もともと”地の文”には攻撃力とかないでしょう?」ああ、なっちゃんさんの、ツッコミが気持ちいいですね。

 それはそれとして、本来なら、地の文でいきなり世界を変えたり、負けイベントを描写して、事実を書き換えたり、急に強い助っ人キャラクターを出したり、裏切りを演出したり、巨大隕石の落下によるエンドマークを浮かび上がらせたり、神様降臨でうやむやにしたり、結構好き勝手に出来たはずなんです。

「さらりと流されそうになりましたが、この方結構危険な能力者じゃないでしょうか先輩?」

「大丈夫よ、彼が暴走しそうになったら私が止めるから」

「先輩が止める側に回る程度の危険人物ということですね、認識を改めました」

 何かひどいことを言われている気がしますね。

「そうね、どさくさに紛れて、おかーさんまで批難されている?」あ、目を少しそらしましたね、れーねいさん。

「?ジャあ、なんデそうしなかったんデス?」

 簡単な理由ですよ、その手の能力は私を地の文だと認識してくれる人たちにしか、効果を発揮しないんですね。つまり、最初から私を一己の人格だと、見抜いていたというか、そのままの私として認めていた、ゆーき君には、無意味なのです。

「ただの妄言にしか聞こえないわけですよねー」その通りですママさん。

「ええと?相性が悪い、ということだったんなら、年齢は関係ないんじゃないでしょうか?」それにしても地力で差がつきすぎましたねー、やはり理力を鍛えるべきでしょうか?

「今更”騎士”といった柄でもないでしょう?それにその気になったら上乗せられる能力のストックくらいあるでしょうに」そうなんですけどねママさん。こうそこは、創造神(したっぱ)の風上、その傍流にそっと鎮座まします、オリジナルの矜恃がですね、邪魔をするわけでして。

「え?今更プライドの話ができるほどの立場だというのですか?」あれ?なんだか目から汗が、すごいツッコミでしたよなっちゃんさん。これだから、このお仕事はやめられないのです。

「変態ですね」訓練された変態であるところのナレータです。

「おとーさんが変態とか言われて、どうなんですか?」ゆーき君にれーねいさんが尋ねていますね。

「うーん、えーとね、いつのもことだし、楽しそうだからいいかなとか?別に僕にとって、いいおとーさんであることは変わらないし」ゆーき君本当に可愛ですね。


「そういえば、記憶をさかのぼると、勇者ゆーきの時にもいましたよね、こうすぐそばで実況をしていたような?」なっちゃんさん、その通りですよ。

「うん、この夢でもおとーさんがそばにいるんだな、とか思ったから、とっても安心でした」元気に返事をしているゆーき君です。

「ちょっとした違和感があったのは確かのです。もしかして、あの日の夜とか、月影の都での庭園とかにもいたり、    しましたね」まあ、人生長いと色々ありますよね。と優しい言葉を、何かショックを受けているれーねいさんにかけてみたりします。

「   もしかしてその時の映像記録とかも   」ええ、バッチリきっちり、4D環境で記録済みです(どや顔)。

「お前を殺して、私も死にます」あ、目がマジですね。そんなところで動揺するとは少し意外なのではあるのですが?いや、危ないですって、その全てを切り裂いてしまうんじゃないかな、というくらいの、むしろ、巨大な重量で叩き潰すような感じの禍々しい、大きな剣を振り回さないでください、的確に、相手を殺す動きですね。さすがですが、当たらなければ、どうということなかろうなのでありますよ。

「落ち着きなさい、後輩よ。汝は既にかの物の術中に陥っているわ」うわなにか師匠口調になっていますよ、おかーさん。

「ふううう、そうですね、”宣言”だけで避けたという結果を引き寄せているわけですか、地の文らしい戦いかたですね」

「あー、なるほど、おとーさん僕とこんな風にして戦いたかったのですね」そうなんですけどね、思ったより、というか予想を大幅に超えて、事態を把握していたゆーき君、は本当に可愛いですね。

「最後にゆーき君を可愛いと言わないといけない決まりでもあるんですか?確かにゆーき君は可愛いですけれど」

「えっとね、なっちゃんも可愛いよ」

 赤面している小動物カテゴリとか、もう私をどうするつもりなのですか?精神がはるか彼方、高みに上って行って降りてきませんよ、永遠の美はここにあったのですね。

「落ち着きなさい、ダーリン、とりあえず感動するのは後にして、このいい雰囲気を記録しておくのですよ」もちろんです、おかーさん、カメラは回しっぱなしにしていますよ。

「ならばよし!」サムズアップ!

「相変わらズ、話が先に進まないネ」リカルドくん、これは仕様です。

「仕様ですか、では仕方ありませんね、とでも言って欲しいのですか?」宇喜多会長のツッコミとは少し珍しいですね。

「えーとね、あのですね、あなたがゆーきパパなんですよね♪( ´▽`)」はいそうですよ?というか、ゆーきパパですか、なんだかくすぐったい呼ばれ方ですね。

「じゃあ、ゆーきくんとおつきあいをしたいのでお願いします、って言っていいですか☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」あ、最初にそう言うのが、ガーベラ=淵島さんだったのは意外でしたね。もちろんいいですよ?

「待って待つのじゃ、ガーベラよ、抜け駆けは   いつものことじゃが、それはそれとしてずるいぞ!」あー姫さま口調になってますよなっちゃんさん。

「えーと、なら姫さまもお願いすればいいじゃない?♪( ´▽`)」「そ、それわだな  」「あー、まあそうですよねー。知らなかったとはいえ、散々凶悪な蹴り技やら、必ず殺すタイプの必殺技やら叩き混んでいたんですものねー、ちょっとそこでお願いするのは、図々しいとか思ったりするよねー( ^_^)/~~~」 人間の顔って、ここまで白くなるんですね。驚きです。まさに、驚きの白さ。

「申し訳なかった!」まさかの土下座とか。いや幼女の土下座とか、色々レーティング的に問題が。

「知らなかっとはいえ、ゆーき殿のお父上に、数々の無礼、誠に申し分けなかった!斯くなる上は、この腹かっさばいてお詫び申し上げる所存、何卒、お許しを!」あ、混乱していますね。というか、白いお腹を、シャツ捲り上げて見せて、手刀を突きたてようとするのはおやめくださいませんか?個人的には美味しい絵ですが、さすがにそれされると、こちらとしても居た堪れないでございます。

「お互い落ち着け」スパパンと、頭にスリッパが叩き込まれましたね。ちょっと痛いです、なっちゃんさんは涙目ですね。

「ううう、ゆーき君のおとーさんに酷いことをしたら、嫌われますよね?」いえ、むしろご褒美でしたから、ぜひにまた気にせずに、いただきたいですね(底抜けに明るい笑顔で)。

「まあ、そんな感じのダーリンだから、問題ないよ。そもそも気がつかせなかったのは、こちら側の都合なのですから、問題ありません」細やかな胸を大きく張って、おかーさんが言いますね。

「そのあたりの事を少し詳しくお尋ねしたいのですが、先輩?一体何がどうなっているのでしょうか?」そろそろそのあたりの情報を開示してもよろしいかと思いますが、ゆーき君があのような状況で可愛い事ですし。

「そうだね。とりあえず、無舞台から撤収して  」スキュルンとかいうようなsoundeffectとともに、私たち、つまり、ゆーき君、なっちゃんさん、おかーさん、リカルドくん、れーねいさん、とナレータこと、ゆーきおとーさんが、薄ぼんやりと、緑色に輝く床が広がる、壁や天井が見えない部屋へと移動します、   誰か忘れているような?

「ひどいですね、まあ、私は自力でついていけるから良いですけども」ああ、宇喜多児童会長さんを忘れていましたね。これで全員でしょうかね?

「ええとここはどこでしょうか?」ゆーき君が尋ねますね。うん衣装は魔法少年のままで性的に可愛いですね。

「セクシーと言いたいのでしょうが、表現がなんともいやらしいです」そうですかね、丁寧に表現してみたのですが、れーねいさん。

「仮想的な会議空間をイメージして実際に構築してみた施設ですよ。もちろん、おかーさんが作りました。こう、夜なべして、手作りで」そんな手袋みたいに言わなくても?

「「「手袋?」」」あ、若い年代にはわかってないじゃないですか、そういう歌詞の歌謡曲?が昔あったのですよ。


 窪田聡さんという方が作詞作曲した母親を讃えるような趣旨の歌詞が特徴的な哀愁が漂う歌ですね。子供のことを思って、いろいろ身を粉にして尽くすような仕草とかが、物悲しい曲調にマッチして、こう、胸にくるようないい歌です。題名はそのままズバリ「かあさんの歌」ではなかったですかね?

 ペギー葉山さんとかが歌ったりもしていますね。

「その頃は、とある国の国営放送で繰り返し流されたくらい有名な曲だったのですけどねぇ」しみじみとした感じでおっしゃれるおかーさんです。

「あなた何歳なのですか?」その火薬庫でタバコに火をつけるスタイル、嫌いじゃなかったですよ、宇喜多会長。

「瞬時ニ消えたナ、どこに行ってしまったのでしょうかネ」ヒュンって、吸い込まれるように地下に消えましたからね。会長。

「おとーさんおかーさんを大切にしようという感じで、道徳的な歌だから、国営放送が放送していたのでしょうかね?」

 良い歌詞と旋律でしたし、耳に残りやすい声でもありましたから、普通に名曲だったからなのではないですかね?少し時代が進むと意味が取りにくい箇所も歌詞にあったので、半世紀くらいするとそれほど繰り返しては放映されてはいなかったみたいですね。

 むしろ、親孝行とか、お母さんの愛情を示す、記号的な役割で使われていた、向きがあったような気がいたします。


「会長、マークツーからZとなって再登場です」相変わらずタフですね。次はZZですか?

「相変わらず話が進まない」なっちゃんさん、平常運転で安心しましたか?大丈夫です、最後までこんな感じでいきますので。

「何が大丈夫なのでしょうか?」ゆーき君はまあわからなくて良いですよ。


「さて、簡単に言うとね、私たちが生活している?活動している?まあ、いいかたは色々あるだろうけど、関係性を密にしている環境全般はね、言うなら、一種の『楽屋裏』とか『控え室』とか、ええと『舞台裏』と言ってもいいのかな、そんな感じの世界なんですよ」

 おかーさんが、さらりと衝撃的な内容を伝え始めたところで、次回に続きます。


「いいところで切りますね」

 まあ、それほど引っ張るような内容でもないかもしれないのですけど、様式美というやつですね。

「あ、ぶっちゃけてますね、身も蓋もない」れーねいさん冷静ですね。


 それでは次回。

 「魔法少年と、終わらないお祭り騒ぎ」

でお会いしましょう。

 

 多分最終回になると、   いいなあ。


「「「おいおい」」」


 それではまた来週!


(編集AIメモ:このコンテンツはリアルでは週一で配信されていました)

↑消し忘れていますよ(校正より)

↑↑残しておきましょう(製作者に近いものより)


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