厚い本
「上里玲歩 うえざとれいほ
年齢 24歳
身長 162
体長 54キロ
血液型 AB型
職業 電気工事
以下の情報しかわかりませんでした。」
そこには二人の中年男が話しをしていた
1人は白衣を着て分厚い本を開き持っているボールペンを指で回している
「あっそ。でもよ~くまぁ~生きていたわねぇ。」
もう1人はピンクのツナギを来てパンパンに
膨れた腹を擦りながら気だるそうに
白衣の男の話を聞いていた。
白衣の男は持っている分厚い本を指でなぞりながら本に書いてある文章を読み始めた
「変わる、取り替える、交代、身体変化、転換、違ったものに変える。この本なんだと思いますか?」
「知らないわよぉ~まずどこで拾ってきたのぉ?汚い本!捨ててきなさい!」
「いや!駄目ですよ!せっかくあの不気味な柱のしたまで行き見つけた本なんですから!!」
「あんたねぇ~それを調べてどぅすんのよぉ…」
ピンクのツナギ男は呆れたような顔をして
腕を組んだ。
「これを解読して意味を知りたいんです。何かあの柱に関係しているかも知れません!そして2人目の生き残り!上里玲歩が何かを知っているかも知れません!!」
興奮したかのように白衣の中年男は声を張りだした
「貴方ねぇ~上里玲歩は柱からずいぶん離れた所に倒れていた。そして柱の下で拾ったその本とどんな関係してるのよぉ?頭可笑しくなったぁ?」
パンパンの腹を抱え汚い笑い声を上げ
大笑いし始めたピンクツナギの男。
その大笑いの声で僕は目が覚めた。
目を開けるとそこは白い天井、白い壁、白い机椅子
部屋のあちこちが白一色
「ここは……どこ?」
「ここは私たちの仕事部屋~面倒くさいから先に言うわねぇ~貴方、倒れてた。私たち、拾った貴方を連れてきた。以上!」ピンクツナギは言った
「ハァーそういうことです。起きていきなり申し訳ありません。かなり混乱されてるかと思いますが少し質問をしていいですか?」
ピンクツナギに呆れたかのような声で
質問を聞いてくる
僕はいきなりの質問に戸惑いながら口を開けた
「僕は…公園で…空を…そして柱が降りて…いきなり頭痛が…そしてオフィスビルの地下に」
「頭痛ですか?確かもう1人の子もそんな事を……」驚いたような声で言った
「僕以外にも大丈夫だった人が?」
「いえ。実はここに運んできた時には……少しね。会話できたんですけど。なんと言うか…」
白衣の中年男は悲しそうな表情で答えた
「それより次の質問を。あの柱が降りてきた?落ちてきた?どちらかですが何かわかりますか?」
「はい。降りてきました。ゆっくりと」
「そうですが。次の質問です!この本に見覚えわ?この空白のページを見て下さい!」
その見せてきた厚い本を開いて僕のほうに
向けてきた。その時、激しい頭痛にまた襲われた
「ううううぁ痛い痛い」
熱を持つような頭痛が起きた。
白衣の中年男は確信を得たように話し始めた
「やはり!やはり!やはり!これは私の考えが当たっている!いぇ~い!やった!ほらっ!文字が浮かんで…浮かんできた!!!」
「ぁ~可哀想ぉ~」喜んでいる白衣の中年男を
見て冷たい視線を向けるピンクツナギの男。
その時、頭痛が激しさをまし
僕の違和感を感じていた左目が熱をもった
「熱い目が…くっそ…頭が…」
「見せて下さい!貴方は目ですか!良かった!もう1人の子はこの本を見せたら身体全体変わってしまって喋れなかったんですよ!これでこの本の事は少しわかってきました!後は……あの不気味な柱ですね…」
もぅ何もかもわからない
何を言ってるのかも
痛みと混乱で僕の思考はぐちゃぐちゃだ
「はぁ~い!ここまでよぉ。ちょぉ~とちくっとするわねぇー。」
ピンクツナギ男はポケットの中に手を突っ込み
怪しげな注射を取り出し僕の腕へと射した。
そして僕の意識なくなった。
「後はあの柱ですね。笑」




