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不幸な転生エルフ、復讐を誓う~怪物と呼ばれ異端の力を使い惨劇を~  作者: 月のウサギ
第一章 邂逅と第一の復讐
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自己紹介と乱入者

「ふう……やっと終わった……。」

『はい、その通りですね、ルーナ様。』

入学式が終わり、俺たちは計四十人ほどの班に分かれて、先生の引率の元、校内の説明を受けていた。

ブリンガル魔導学園は、北、南、東、西に三階建ての棟が連なっており、その中心には中庭がある。

北棟は国立の研究室が置かれており、卒業後でそこに働く人もいるらしい。でも、余程成績の良い者や才能のある者しか入れないほど、狭き門らしい。

南棟は寄宿舎で、入学した者は全員寄宿舎に入らないといけない、とのことだ。もちろん、男女は別れるし、奴隷は奴隷で別の部屋があてがわられるとのことだ。

西棟は全校の生徒の教室があるところだ。教室ごとに『サラマンダー』『ノーム』『ウンディーネ』『シルフ』と言う名前が付けられている。

東棟は……よく分からない。説明も『時がこればわかるのじゃ』とドリスのありがたーーいお言葉を貰った訳だが……

(まあ、取りあえず従っておいたほうが得策か。)

目をつけられて復讐の妨害をされたらたまったもんじゃない。それこそ、完成しかけたパズルを転んで一からやり直しにするようなものだ。


「あれ?ルーナ君、何か考えているのかい?」

「いや、東棟は一体なんだろうな、てな。」

「あー、確かに。」

考え事をしていた俺の顔をケネスが覗きこむ。

ケネス自体は美少年……と言うよりも美少女と言った方がいい顔立ちをしているから……本当に男か?こいつ。

『ルーナ君とケネス君……いい……。』

『あぁ、妄想がとまりませんわ……!』

おい、どこからかこの世に存在してはいけない腐の気配が……。気のせいだよな?本当に気のせいだよな?


========

「さて、この壁を見てくれ。」

三階に差し掛かった頃、先生がドヤ顔をしながら俺たちに指示をだした。

(……イラッてくるな。)

少々苛つきながら俺たちは壁の方を見る。

壁……ただの壁だよな……?いや、この壁だけ魔力が込もっている。これは古代の遺跡で見かけた物だが、壁にトラップが仕掛けられている場合、壁から魔力が漏れでている。と言うことは……これはトラップか…いや、この場合、魔道具か。壁自体の作りは単純だから現代の技術でも復元可能か。

「これは古代の魔道具の一つを現代の技術で再現したものだ。ここに、魔力を通すと……!」

先生の魔力が壁に伝わり、壁のからくりが作動して壁……いや、扉が開き、奥に教室が見える。

「ここが、君たちの教室。『ノーム』さ。僕の名前はハワード・メイヤー。この教室の副担任さ。担任は……ちょっと用事ができて遅れてくるとのことだ。」

おい、その間はなんだ?


==============

教室の中は前世の学園系のドラマで見たような階段状になっており、机が縦に五列、横に四列並んでいる。

取りあえず、中間くらいにある椅子にすわる。

「……隣、失礼します。」

俺が座ったちょうどに隣の席に兎の獣人が座り、自分のバッグから本を取り出し、読み始める。

兎の獣人は獣人としては珍しい黒髪をポニーテールにして肩まで下げ、顔立ちはよく分からないものの、声が透き通っているようで綺麗な声をしている。

「あー、あんた、名前は?」

「……エラ。」

俺が名前を聞くと、こっちを見て名前を言う。

こっちを見たエラの顔は無表情ながらも、綺麗な顔立ちをしている。

……雰囲気からわかることだか、エラは恐らく平民だ。それなのに、綺麗な顔立ちをしている。これを変態貴族は見過ごさないだろう。よく、貴族たちから目をつけられなかったな。


「あー、じゃあ、そこから自己紹介をしてくれ。」

先生が指を指していったほうから次々に自己紹介を始めていく。

俺は……何を言おうかな。アースリアの気配はこの部屋にはないことから、どうやらこの部屋には第三者が認めた者しか入れないようになっているようだ。そのせいで誰にも相談出来ないし、どうしたものか。


「……私の名前はエラ。」

お、エラが自己紹介を終わらせた。てか、短っ!?名前しか言ってないよこの人!自己紹介するつもりあるの!?

「えーと、次は……君だよ。」

先生は俺に指をさす。

あー、わかったよ。

「俺の名前はルーナだ。一応、学年主席。以上だ。」

俺は立ち上がって簡潔にまとめて自己紹介をして席に座る。

いやー、もしAランク冒険者、なんて言ったら凄く目立つからこの程度で十分なんだ。

「では次か


「ちょっとまってええええええええええええ!」


副担任が次の人を氏名しようとした瞬間、扉から一人の女性が入ってきた。

「あれ?あの人は……?」

俺はその女性の顔立ちをみて少々違和感を感じた。いやー、何で彼女がここにいるの?てか、あっちが本業じゃなかったの?

「何やっているんですか。」

「こほん、失礼しました。私の名前はレティーナ・ムーマ。専門は魔法基礎、よろしくね。」

銀を基調としたローブを着て、中にビキニアーマーを着て、さらに手には銀と紅のグローブを着けていても見間違えることはない。それほどの特徴を持っている。

「ダークエルフのレティーナ……!なんでここに……?」

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