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能無しハンター  作者: 四葦二鳥
第7章 渦中のルレアラス
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第6話 逃避行

 ルッツ、ペトラ、エルメスの三人は、現在、ルレアラス王国北部にある港町、カリーへ向けて旅をしていた。ルッツ達の存在を知ったルレアラス王国が追いかけてきている可能性があるからである。


「カリーまで、あとどれくらいでしょうか?」


 ルッツがエルメスに聞いた。


「今日は、夕方頃に一回休んで、日が落ちてから少し動くから……明日には着くと思う」


 本来、日が落ちてから動くのは危険なのだが、ルッツ達は追われている身。敵の監視網をかいくぐるためにも、暗闇での行動は必須なのだ。


「わかりました。ペトラもそれでいいな?」

「自分の立場は分かっているつもり。異存はないわ」


 全員の承諾を得られたため、この予定で行動する事に決定した。


◇◆◇◆◇◆


 当初の予定通り、夕方に食事を取りつつ休憩を取った後、日が落ちたのと同時に行動を開始した一行。

 だが、一時間ほど歩いた後、あるトラブルに巻き込まれた。


「君達、止まってくれ。何かおかしい」


 エルメスが何かを探知したようだ。そして次の瞬間、何か物音がしたかと思うと、ルッツ達は黒い外套を着た複数人の集団に取り囲まれてしまった。

 黒づくめの集団は、手に剣やナイフを持っており、明らかにルッツ達を襲おうとしているのは明白だ。

 しかも、野盗らしき粗暴さは感じられない。むしろ、任務に忠実である暗殺者の雰囲気を漂わせている。明らかに、インペリヤルシティでルッツ達を襲った人物と関係がある一団だとわかった。


「あたしがあいつらを怯ませるから、その隙に撒くわよ」


 ペトラが光の異能で目くらましを仕掛けようとしたが、ルッツそれを制した。


「やめといた方がいい。ペトラの光は強烈すぎる。こいつらの仲間が遠くで待機している可能性があるから、ここで強い光を放つと、こちらの居場所を敵にばらしてしまう事になる」

「じゃあ、どうやって切り抜けるのよ」


 実は、ルッツはこっそりとアスカから武器を受け取っていた。Y字の棒に、この世界にはまだあまり普及していない……というより、未だに使い道がわかっていない素材、ゴムを装着した飛び道具、『スリングショット』、別名『パチンコ』である。

 弓よりは射程距離が短いものの、使用する弾によっては弓よりも高い威力を獲得できる。また、取り扱いが簡単な上に、速射性も高い。

 ルッツはこれを使用して敵を倒そうかと考えたが、正直な話、敵の数が多い。むやみに攻撃を仕掛けても返り討ちに遭うのが関の山だろう。


 進退きわまった状況に陥ろうとしたが、この危機を救ったのは、またしてもエルメスだった。


「みんな、絶対に私のそばから離れないでくれ」

「何か秘策があるんですか?」

「ああ。爆発の異能はね、こう言う事にも使えるんだ」


 エルメスが指を鳴らすと、ボフンという音と共に、煙が辺りに充満した。煙幕だ。


 ルッツとペトラは、その応用法に少し驚かされたが、今は逃げる事が先決だと意識を変え、エルメスと共にその場を逃げ切った。


1万PVに到達いたしました。

思えば、10万文字を目指して書き始めたものの、見切り発車をしてしまったためすぐにネタが尽き、話が進むごとに一話の量が徐々に減っているという醜態をさらしております。


そんなダメ作者にお付き合いいただきありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

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