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魔王の娘様は反抗期の様です  作者: タキオス
勇者装備捜索編
10/14

9話:追跡ありの旅路の結末

意味深に物事を書くのって難しい・・・


こちらティナ、現在私たち勇者一行は・・・


──ナイフの大群から絶賛逃亡中デス☆彡


まぁ・・・絶えず投擲されるナイフ、それを捌くレモ、結局勝負は平行線な訳でね。


でもさぁ〜


「いい加減下ろせって言ってんだろうが!!」

「それどころではないだろう!」

「俺の方が早いから下ろせ。」

「俺ってお前なぁ・・・女の子なんだから。」


「言い争いなんてしている場合ですかねぇ、それはそうとティナ、魔法でコレどうにかなりません?」


「いい加減面倒なんですよね」とはレモの弁である。


「出来ます!、直ぐに障壁張りますね。」


直ぐに全員を取り囲めるように円形で障壁を展開し、ついでにソナーを打ち込む。


襲撃者は障壁を張った時点で離脱したようで、反応は遠のいてしまった。


「どうやら終わりのようですねぇ。」

「全く、勇者を狙うなんて、魔物か?」

「どうでしょう・・・勇者に怨みを持った人間かも知れませんよ?」


尽きない疑問は置いといて・・・


「私を下ろしなさいっての!!」


────────────────────────


あれからラースの拘束が解かれ、ラースにボディブローをかまして、中規模程度の町に着いた。


「とりあえず宿屋を取らないとな。」

「竜車もですねぇ。」


大体の段取りを決めていく勇者一行。

分担は、宿屋がラース、竜車がレモ、私は買出しだそうだ・・・私財布かよ!?


まぁ、圧倒的財力があるから買出しくらいじゃ懐は冷たくはならないのだが。


「宿屋も私持ちだしきっと一番高い宿屋、夕食は作ってもらえそうだし・・・。」


あれ?、私もしかして暇?


旅の食料は減ってないし、ポーションとかもう使う気配すらないし、水は井戸から貰えたし・・・


あぁ・・・、これは暇ですねぇ。


とりあえずラースに聞くか。


耳元に指をあて、ラースのナンバーに合わせコールする。


『どうしたティナ、何か問題でも起きたのか?』

「買出しとは言われましたけれど、何を買ったらいいんですか?、何も不足してませんよね?」

『あぁ、そうだったな。じゃあもう自由にしていてくれていいから、何だったら直ぐにこっちに合流してくれてもいいぞ。』


自由時間をもらう旨だけ伝えて通話を切った。


さて・・・


──酒でも飲むか!!


近場の酒場を見つけた。

変装もしたし、お金も十分にある・・・


「完璧だ。」


いざ突入!!


「そこで何をしているのでしょうねティナ。」


ギギギと金属音を鳴らしながら振り返る。


そこにはニコニコとこちらを見ているレモさんがいましたとさ。


「ちょっと情報を集めにですね。」

「丁寧に変装までしてですか?」

「あぅ・・・」


その後、ラースにこってり絞られた・・・

こんなはずでは無かったのに、一体どこで間違えたのか。


ラースがとった宿はやっぱりと言うかなんと言うか、豪華だったよ・・・

お金?、もちろん私持ちだ。


ラース曰く、「どう足掻いたってティナの所持金が越えられない」だそうだ、何処かしょんぼりしてたな。


──諦めんなよ!


「夕食は此処でいいよな?」

「構いませんよ。」

「問題無いです。」


と言うことで、カートで運ばれてくるんだが・・・

料理から凄い臭いがするんですよね。


私の前に出た料理は・・・普通だった、普通に美味しそう。


ラースとレモの料理は・・・なんか凄く、青紫です。


「「」」

「随分と奇怪な物を頼みましたね2人とも。」


ラースは青い顔で料理を眺め、レモは微笑を崩さずだが異常に汗をかいているようだ。


「ぁ、美味しい。」


あの後、ラースのパンにナイフが入っていてやっと暗殺が目的だったことが分かった。


「やっぱり怨恨ですかねぇ。」

「勇者って人助けでしたよね。」

「悪人もとっちめたりするから、仲間の仇とかだろうな。」


「その場合な」とコーヒーの入ったカップを口に付けるラース。


「あっま!?、このコーヒー甘すぎだろ!」

「最早普通の嫌がらせですよねそれ。」


「そんな事より重要な事がありますよ。」

「重要な事、ですか?レモさん。」


「ええ、──ティナに被害が無いことです。」


確かに・・・その場合、私の関係者で勇者に怨みを持つ者という事になる。


「ティナと私で面識があって、勇者に怨みを持った人・・・。」

「何か心当たりはありますかねぇ?」

「関わりを持った人間全て怨みを買われた覚えは無い、だとすると魔王軍を撃退ならぬ殲滅の時ぐらいのはず。」

「生き残りがいないとは言いきれませんねぇ。」


いいや生き残り何て存在しない筈、何故なら敵軍を全てサーチしていたからだ。


だとしたらどこの誰なのか・・・

最悪な想像はいくつか出来るが、黙っておくべきか、話しておくべきか、どちらも悪手に思えてならない。


「では今後どの様に行動しますか、トゥストゥスへ直行しますか?」

「保護くらいしてくれるだろう、使えるかどうかは知らないが。ティナ、考えは纏まったか?、難しい顔をしているが。」

「ふぇ!?、いや別に・・・私は何も。」


「では明日にでも移動ですかねぇ。」


俺の表情筋め!!

しかし、最悪の状況は想定していた方がもしもの時に対応出来るか・・・


この予感は当たらないでいて欲しいと思うのは我が儘だろうか。


──それとも・・・


────────────────────────


朝も相も変わらずラース達は青紫色をした食事の様だ・・・私?もちろん普通だったよ。


「朝からコレはなかなかにハードじゃないか・・・。」

「精神的に追い込んでいくということでしょうかね、だとしたら効果覿面ですよ。」

「私には無害なんですよねそれ。」


「そんな事より竜車だ、確か送ってくれるんだったか?」

「確か、リザードが丁度出払っているんでしたか。」


親切な者も居たものだと感心できる、いや勇者とかアクシデントに巻き込まれる確定だからね、現に追跡されてますからね!


「もしかして勇者一行ですか?」

「君が私たちを送ってくれるという優しい人ですか?」

「そんな、優しいだなんて、困った時はお互い様ですよ。」


「」


絶句ですわぁ、コレは色々面倒な事になってきてますよぉ。


「申し遅れました、私───シャルロット・ディルと言います。」


──あんのお惚気夫婦がぁ!!?






近々ティナ以外の視点で書きたいなぁ


次回、トゥストゥス・・・行くよ(確信)

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