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2-2話
ザァーザァー 雨が風が来店した時よりも強く激しくそして孤独に降り荒れていた時、パタン僕は本を閉じた。僕の右頬に水滴が落ちていた。それが涙だと気がつくのにそお時間が必要としなかった。その涙を右手の指でなぞってぬぐった時「感動の話だった。」店主の声が聞こえた。
「これを感動?それとも悲しんでいるのか僕にもわかりません。」そんな曖昧な事を言った僕に「良かったら今日のお話はどんななのか教えてくれる?」と聞いてきた。僕はアイスコーヒーを一口飲んで来店した時の味よりもより濃く、深くそして苦い味を感じた後「ごめんなさい。今日のは…僕の中で閉まっておきたい話なんです。」「……そお」少し残念そうな店主の声が聞こえたが「ならせめてそのお話を《一言》で表すなら何?」店主は申し訳ない思いと何かいつもと違う僕の様子に心配する気持ちが混ざり合っているのに好奇心で聞かずにはいられないという何とも表し難い表情をしていた。僕はそんな顔にしてしまった事への罪悪感からかその問いに答えた。「《虚しさ》です。」
「ありがとう」店主の声が聞こえたが僕は静かにストローの先を指先で触れていた。
その後いつお店を出たか記憶に無く、いつのまにか自宅に帰って横になっていた。




