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異世界では王女、元の世界では普通に死んだ男  作者: 仲河樹
第三章 魔女狩りの始まり

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第19話 「お友達になりましょう」

もしよかったら、最後まで読んでみて下さい!

「…死にたい、本当に死にたい」

死ぬのか……魔法を使って、ソリハを救出しようとしている。しかし、相手は私の手を拒絶し、私はその言葉に返す言葉がなかった。


彼女の身にいったい何が起きたのやら、思いもしなかった。今まではシズクの居所を探るのに夢中になってて、身近なところにいるものをちゃんと理解できなかった。それが故に、彼女ーーーーソリハがその言葉を発する時に喉から言葉が詰まる。声が出ない。


彼女の意思が死を迎えることであれば、このまま放っておいていいのかもしれない。


「アンジェリカ!何をやっている!?」

舞台の上で、シズクは必死で戦っているにもかかわらず、ブルーはシズクと遊んで踊るようにしている。

相手の目的が何やらわからないけれど、一応シズクにはわかっているはず。

「わ、私は…」

氷はますますソリハを凍らせる。私は顔を俯かせて、震える体でなんとも言えない。


姫としての責務があったとはいえ、私はどうすればいいのだろうか?

私は国の姫として失格。父上が民を救えない私のことを知ったら、見捨てるだろうな。

「たとえ今はもう血の繋がりがなくても、私は今のお兄が私の知っているお兄でいてほしい!」


戦闘に集中できなく、シズクはつい自分の腕あたりにブルーの攻撃を受けてしまった。シズクは荒い息を漏らしている。ブルーの氷魔法でなぜか空間の気温が下がる。

「知っているお兄…か…」


確かに、これだったら無視できないな。


私は死にたがるソリハを抱きしめて、自分自身の体に前魔力を解放する。

「すみません、ソリハ!私は姫として失格しました。貴女の心まで分からなかったから。今まで疑ってすみませんでした。貴女がそこまで悩んでいて、すみませんでした。全ては私の失敗です!」

「へ?」

ソリハは驚いても、私(俺)は気にせずに言葉を言い続ける。

「虐めのこと、後でお手伝いしますから、今は死なないでください!私が力になりますから」

「ちょっと待って、何言ってるのですか?アンジェリカ様」

「『様』はつけなくていいです……お友達になりましょう」


私は魔力を体内に注ぎ込み、氷を溶かすほどの熱を生む。わがままばかりでいられる自分を悔やんで、ソリハに謝罪しながら、そしてこの先がより良い関係に築き上げらるために。そして、妹の知っている兄でいられるように。


全てを捧ぐ。


基本、魔力を酷使するのは体内に良くないことだ。だが、友人や妹のためであれば、全身全霊でやりつくそう。


「……本当にいいのですか?お友達関係で」

「いいんですよ。元から友人だと思いたいし。これからは私たちはお友達です。敬語なんかはつけなくてもいいです」


魔力が段々と削られるのを感じた。同時に氷は後少しで完全に溶ける

「でも、わたしは庶民ですよ?ただの一般人。それに魔法も使えないし。無能者ですよ…」

「魔法が使えるまでお手伝いします!学園がダメでしたら、別の道を探します。共に歩みましょう…友達同士で」

「……本当にいいのですか?」

ソリハの泣き声が耳元で聞こえる。どうやら彼女には今までこうした経験がなかったみたい。

しかし、私にも同様だ。この世界に転生してから、本当の友達というのを感じたことないからだ。


「わ、わかりました…ううん、わかった」

いつの間にかソリハを縛る氷が完全に溶けていた。

展開は早すぎると思いますが、みなさんはどう思いますか?


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