4話
【トレーナー選びに困っているあなた!ぜひフリーパスをご購入してください!】
フリーパス?
ティリリング!
【田中・ヒカル様はすでにフリーパスをご購入済みでしたね!】
ティリリング!
【フリーパスが適用されました!】
田中・ヒカルのスマホには新たなトレーナーが追加されていた。
体はこう使え。
トレーナー名 ケイロン
体術のきほんのき。
トレーナー名 ハヌマーン
オーラ身法
トレーナー名 マーリン
スマホに表示された内容は、大体こんな感じだった。
ティリリング!
【フリーパスの対象は期間中、無料で雇用いただけます!】
「ケイロンを雇用できる日が来るなんて、信じられない!」
ティリリング!
【ケイロンを雇用しますか?】
スマホに表示されている「はい」のボタンを押した。
ティリリング!
【ケイロンを雇用しました!】
《ハハハッ!最初に俺を呼ぶとはな!面白い!!》
「はじめまして!ケイロン先生!」
《先生ってw。まあ、いいだろう!今からお前に体の使い方を徹底的に教えてやる!》
《まずは、自重トレーニングだ!これができなきゃ話にならないぞ!》
「あの、具体的にはなにをすれば?」
《まずは、お前の専攻武器を教えろ!それで判断してやる!》
専攻武器だと?
いや、そういえばご利用案内のときに選考を勝手に選ばれていたような。
これってどういう扱いになるんだ?
「あの」
《どうした?》
「専攻が、分からないんです。」
《???》
「本当に、どうしたらいいんでしょうか?俺は専攻どころか、日程もわかりません。」
田中・ヒカルは後ろ髪をいじりながら答えた。
《よし、ならお前の登録状況を調べてやる》
ケイロンは田中・ヒカルのスマホを奪って操作した。
田中・ヒカル 22歳
てんびん座
血液型O型
身長180センチ
専攻は体術
日程は毎日
ケイロンが調べた俺の登録状況はこんな感じだった。
「いやいや!体術っておかしいでしょ!剣は!槍は!」
《ない。体術はそのままの意味だ。己の体のみで戦うことを意味する。》
「じゃあ、日程は毎日だって!こんなのあんまりだ!」
《それでも、変更できないものはしょうがない。あきらめろ。》
そんな。
専攻が体術であることはいいとして、毎日トレーニングするという!!
これがあっていいことだというのか!
《さあ、まずはとにかく体を動かすことから始めるぞ!!》
ランニング30キロ
懸垂100回
腕立て伏せ150回
スクワット1000回
プランク1時間
《これをやれ!さあ、今すぐ!!》
まじか。
《何をぐずぐずしている!さあ、今やれ!》
うおおお
俺は懸垂をしているんだよな。
なんだか、久々に筋トレなんかするから、変な気分だ。
フンッ
いままで工事現場での作業で一日の運動は終わってたから。
「ケイロン先生!懸垂100回できました!」
《いや、まだだ》
俺の発言に答えたケイロン。
《姿勢がなってない時がいくつかあった。あと、58回やれ。」
おっふ。
ちくしょう。
ハアッ
1.2.3.....57.58!
「懸垂できました!」
《よし、なら次は腕立てだ!》
「腕立てできました!」
《次はスクワットだ!》
うおおおお!
あああああああああっあああああっ!!!
「スクワットできました!」
「次はプランク!」
ぐわあああああ!?
「プランぐできました!」
やばい、殺される。
ケイロンに、筋トレに、このジムで。
殺されてしまう!
このケイロン!!
田中・ヒカルがケイロンの顔を睨みます!
《次はランニングだ。やれ。》
いやだああああ!
いっそ殺してくれ!
いったいどんな苦痛だというのか!!
「ランニング終わりました!」
《よし、今日のトレーニングは終了だ!》
ケイロンはジムと共に消えた。
「ここはいったい」
田中・ヒカルは病室に戻っていた。




