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73 「オレたちの鎌倉殿」

 

 こんにちは。

 今回ご紹介する本はこちら。


 ●「オレたちの鎌倉殿」

 西股総生・著 / 主婦と生活社(2022)


 このところ、とある小説を書く関係で、個人的に鎌倉幕府や鎌倉殿や和歌に関する本をあれこれ読んでいたわけですが、たまたまこちらは勤務する学校図書館に入れておりましたので、ちょっとご紹介してみようかと。


 こちらの本の執筆者である西股総生(ふさお)さんは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」だけでなく「真田丸」でも中世軍事考証を担当された方だそうです。

 本書では、平家が台頭して源頼朝が東国へ遠流となったあたりから、鎌倉幕府の成立と内部抗争のあらましを、わかりやすく時代順で紹介されています。

 途中途中に読みやすい4コマ漫画がはさまっていて、フィクションではありながらもほっとする工夫がなされ、イラストも多くて大変読みやすい本となっています。

 中学生ぐらいの年代の人や初心者さんにとってはかなりとっつきやすく、わかりやすい内容になっているのではないかなと思います。


 もちろん、巻末の参考資料を拝見してみると、現在まででわかっている史実の内容についてもできるだけ忠実に紹介されていることがわかります。

 歴史の教科書だけでは追いきれない、鎌倉幕府内部の勢力関係や、朝廷との力関係なども今の私たちの常識と引き比べつつわかりやすく知ることができます。例えば、平家打倒の狼煙をあげたことになっている顛末の部分では、彼らのしたことは「地方のヤクザの殴り込み」みたいなレベルのことだった……というように(苦笑)。

 なんとなく親近感がわき、当時の状況を具体的に想像できる工夫がされているなと思いました。


 義経が平家を滅ぼしたとき、平家軍の舟の漕ぎ手を真っ先に弓で狙わせたわけですが、当時の常識としていかにタブーな行為だったか、といったことなどもわかりやすく解説。いちいち納得して読み進めることができます。


 小学生でも、高学年であればマンガや絵の多さもあって、ある程度なら楽しんで読んでくれるのではないかなと思いました。

 なかなかお勧めの本なので、よろしかったら学校図書館に導入されること、一度ご検討されてみては……と思います。


 ではでは、短いですが今回はここまでといたします!


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