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万能の一部  作者: hope
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9/13

厄災

「おばさん。」


広場の人込みのなかで、いつも水珠を買う店のおばさんを見つけた。


「無事だったんだね。」

「ああ、ぼうやたちもね。」

「おばさん、コモンが言ってたが、昔もこんなことが起こったのか?」

「ああ、そうだよ。あれは今から8年前かね……。」

「8年前なら俺たちも知ってるはずだろ。」

「ああ、それじゃあ、18年前かもしれんね。当時は大変だった。」

「そうなのか?」

「ああ、だが、今は話している時間がない。皆の衆!」


突然声を張り上げた。


「じき、ここにも山からのモノが来る。地下がある家に急ぎな。地下のある家は今日だけはみんなに貸してやりな。」


いつものおばさんからは思えない言葉遣いだった。


「さて、お前さんたちも、今日はウチに来な。」


そして、その指示は正しかった。

少なくとも、僕はそう思った。

次の日、街並みを見たときに。

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