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継続する変化
「アニキッ!!」
「コモンッ!!」
アニキは寝床から飛びあがり、かぶっていた毛布も取っ払った。
「コモンッ、何だこれはっ?」
「多分、おばさんが言ってた地震ってやつだと思う!!」
どうしよう。
振動が大きすぎて、立ち上がれそうにない。
なぜかアニキは立てているけれど。
「これが地震か!初めて経験するぜっ!」
わからない。
どうしてアニキはいつも楽しそうなのか。
今だってそうだ。
普通、地面が揺れるなんてことが起これば、毛布に丸まってうずくまるくらいしかできないじゃないか。
おいてある壺だって降ってくるかもしれないし。
轟音が西方から響き渡る。
「アニキっ、あれっ!!」
「あん?」
昔からある山から火が噴いている。
「何だありゃ、山からナニかでてるぞ?!」
「もしかすると、地震じゃなくて噴火なのかも!」
なおも地面は揺れる。




