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異世界召喚編 通貨

 チュンチュン。

 朝になったので、荷物をまとめてロビーに戻る。


「おはようございます!!朝食を用意しておりますので、どうぞ食べていってください!!」


 朝食も用意してくれるのか。


「お〜そ〜い〜。いつまで寝てんのよ〜」

 先に席に着いていた愛佳が言う。


「おはようございます……。二人とも……」

 加恋が眠そうな顔で言う。


「おはよう。疲れてて寝すぎたよ」


「今日は武器や防具を買って、いよいよ出発だな」


 僕たちはリリーが運んできた料理を平らげて、会計に向かう。


「私たちの宿屋を選んでくれてありがとうございました!!勇者様たちが止まった宿屋として誇らしげに宣伝しようと思います!!」

 リリーが満面の笑みで言ってくれる。


「では、大銅貨2枚になります!!」


 ここで俺は重要なことに気付く。


(やばい!!この世界のお金のことについて把握してなかった!!)


(と、とりあえず王から貰ったお金を渡しとくか……)

 俺は袋から、適当にお金を2枚取出し、リリーに渡す。


「!!」

 リリーが驚いた表情をする。


「ど、どうしました?」

 俺は焦りながら聞く。


「こ、こ、これって白金貨じゃないですか!!」

 リリーが猫耳をピーンと立てて言う。


「白金貨?もしかして凄いのですか?」


「すごいも何も、白金貨ですよ!!白金貨!!私初めて見ました!!」

 リリーが白金貨を丁寧に触りながら言う。


「私たちお金のことよく分かってないのよね〜。とりあえずそれで足りるかな〜?」

 愛佳が俺の思ってる事をそのまま言ってくれる。


「充分すぎるほど、足りてますよ!!あ、でもお釣りが用意できないかもです……。」


「すいません、とりあえず袋から適当に出すので、そこから銅貨2枚をお取り下さい。」

 そう言い、袋からお金をたくさん出す。


「ゆ、ゆ、勇者様ってお金持ちなんですね……。」

 リリーが若干ドン引きしながら言う。


「えっと、とりあえず、あの……。はい……・。そこから取ってください……。」

 お金のことを分かってないので、申し訳なく言う。


「わ、分かりました……。」

 リリーは小さめのお金を2枚ほど取る。


「あの、私がこんな事を言うのもあれですが、一応お金のことについては知っておいたほうがいいですよ……。」


「そうしようと思います……。」


「あ!!よろしければお教えしましょうか?」

 リリーが手をパンと叩きながら言う。


「いいんですか!!すいません、お願いします!!」


「もちろんです。それでは説明致します。」


 ーー

「なるほど、よく分かりました。本当にありがとうございます」


 簡単に説明するとこんな感じだ。


 白金貨一枚:一億円


 大金貨一枚:一千万円


 金貨一枚:百万円


 小金貨一枚:十万円


 銀貨一枚:一万円


 大銅貨一枚:千円


 小銅貨一枚:百円


 うん。我ながら分かりやすくまとめることが出来たと思う。


 横を見ると愛佳と竜が立ったまま爆睡していた。


「おい。終わったよ」


「ん……?終わった……?」

「思わず寝ちまったぜ……。」

 愛佳と竜が寝ぼけながら言う。


「リ、リリーさん……。ありがとうございました……!!とってもよく分かりました……!!」

 加恋もお礼を言う。


「いえいえ。あの勇者様たちとお話出来たことだけで十分ですよ!!私これから冒険者の方達に自慢しますね!!」

 愛佳と竜が寝ていたことは気にしてないようだ。本当にいい子だな……。


「色々とありがとうございました。僕たちはそろそろ行きますね」

 僕らは宿屋を出ようとする。


「あ!!勇者様!!」

 リリーが呼び止める。


「ん?どうしました?」

 そのまま何か言いたそうな顔をする。な、何を言われるんだ……?

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