35.黒仔竜と青仔竜
(。・ω・。)1日一回投稿できるかな……
どのくらい経ったのだろうか。目を覚ますとフィルが嬉しそうに鳴き声を短く上げていた。そして本来卵があった場所には、割れた卵の殻と翼のない小さな青いドラゴンがいたのである。……孵化したのか。青いドラゴンは小さな手でフィルのもふもふとした体に触っている。別に敵意は無さそうだ。むしろフィルを親だと思ってるんじゃないか。
「きゅうー!」
フィルは目を覚ました私に気がつくと、ペットのカラスのように翼を羽ばたかせながらこちらに向かってくる。そして私の頭の上に乗る。すると青いドラゴンは卵のあった巣から這い出てこちらに四足歩行で歩いてくる。警戒心とかないのか?
「ガフゥ!!」
「きゅう!」
なんだなんだ?フィルは生まれたばかりのドラゴンに対して翼を広げ、大きく見せて威嚇をしていた。なんだなんだ?ここに来て一気に突き落とすのか?そのひねくれた性格はどこから来たんだろう……私知らない。
ところでこれもモンスターなのかね?一応サーチ掛けとくか。
プレーンコドラ(Fランク)
卵から生まれたばかりのコドラ。能力値やスキルなどの全てが親頼りなので、親がいないと生きていくことすらできない。
まぁだろうな。卵から孵ってさして数時間程度か?入口塞がれちゃってるし外の様子わかんないけど。だとしても親がいないんじゃなぁ……。いや。いるにはいるのか。進化してっけど。元の親ってあのバサルティロギアだよね。この仔竜の親。進化してサイズ変わったし助けはこないんですか。となるとこの子餓死しますね。
「きゅーう!!」
「ガフゥ!!」
フィルとコドラの仲は芳しくないようだ。なんで?さっきまで卵暖めてたじゃん。
「きゅきゅう!!きゅーう!!」
なるほどわからん。今までで一番長く鳴いた気もするけど意思疏通できねぇんだよこいつと。私の指示はわかる(らしい)けど肝心のフィルの考えがわからねぇ。どうしたものか。
「きゅ~ぴぃぃ……」
おいやめろ。
≧≦
外の轟音はいつの間にか止んでいた。フィルは私の頭の上で寝息を立て眠っていた。そんでこのコドラはフィルを上目遣いで
見つめている。やはりまだコドラはフィルを自分の親だと思ってるらしい。轟音が止んだついでに外に出ますか。
ブゥン。
謎の機械音を発しながら棍はハンマーへ姿を変える。便利だなこれ。ひょっとしたら別の武器にも姿を変えられるかもしれない。今はハンマーになってほしかったからやらないけど。私はハンマーを振り上げて崩れた入口の岩にハンマーを振り下ろす。ガラガラという音と共に入り口を塞いでいた岩は爆散した。そこから見えた外は真夜中であり、バサルティロギアが落とした岩の雨が木や地面に刺さり、抉っていた。なんちゅう強さだAランク。これ災厄の種どころじゃない。人間の存亡を脅かすぞあれ。
暫く周りを見るがバサルティロギアの姿は見えない。飛び去ってしまったのか。巨大な白い鉱石が深々と刺さった茶色い岩肌などをみてバサルティロギアの強さを感じさせられる。
「キ……キメラァァァ……」
!?この岩肌フルヘッドだったのか!!腕のような岩と数本おれた足に腹あたりに刺さった白い鉱石と……バサルティロギアから生き延びてくるとは思わなかったが……先程私を怒らせたクソ熊にやることと言えばひとつである。
「キ……メラ……」
ズドバァン!という轟音が響く。フルヘッドの脳天をハンマーで叩き潰した。すると体を形成していたパーツがボロボロと崩れて跡形もなくなっていった。
〈Expを900獲得しました。〉ダークロードのレベルが30に上がりました。リトルワイバーンのレベルが24に上がりました。プレーンコドラのレベルが13に上がりました。プレーンコドラの進化先、ブルーコドラ、ベビーサーペントを解放しました。未解放の進化先はありません。
……え?プレーンコドラを仲間にした?そんな記憶はないんですけど。おかしいな。足元を見るとプレーンコドラが着いてきていた。私じゃなくて頭にのってるフィルが目当てなんだろうけど。親らしいし。さて。どんな感じかみるだけ見てみよう。
ブルーコドラ(ランクF)
脚力が自慢のドラゴンの子供。ドラゴンブレスを真似して口を開くが出るのは煙幕のみである。
ベビーサーペント(ランクE)
水中に生息するドラゴンの子供。蜥蜴のような姿をしており陸上でも過ごすことができる。
…………
…………
…………どっちでもよくね?まぁ進化するとするならブルーコドラの方かな?私が進化させていいのだろうか?こういう場合がイレギュラーすぎて私にはよくわからない。
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