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21.神の対話・1つの可能性

今回は書き方をかなり変えております。そして今回から2章突入です。勝手ながらよろしくお願いします。

ここは宇宙が描かれた何処かの狭間の世界。今はレンがいないので、淡々とした三人称で語るが、許してくれたまえ。え?私が誰かって……?


聞かない方が、キチですよ。


その場には二人の人型がいた。ここはかつて、神とレンが対話し、異世界への契約(笑)を交わした場所である。


「○○○様、私の予想を超えて彼女は強くなり続けております。もし我々に対して牙を向くような真似をしたらどうするおつもりですか!?」


「我が求めているものは破格の強さを持つ者のみ。アスタリア、小娘が今の今まで戦えているのはお主のお陰でもあるのであろう?」


「確かに私もレンさんに助言を促すようにはしてます!してますけども!!」


アスタリア、と呼ばれた人物は途端に顔を青ざめて言う。


「私の拡張能力……即ちステータスを全く気にすることなく今まで生き延びているんです!!」


「ほぉー。敵のステータスを全くみることなく、形から入る感覚派の人間か。これまた珍しいのぉ。」


アスタリアと対話する人物は、レンを異世界へ送り出した張本人。神(クソジジィ)である。彼もまた、レンの特異性に対して驚いてはいた。


「今まで数ある人間を送り出してきたが、ここまで世界に慣れた者はそう多くない。大抵皆、Cランクのモンスターに無惨にも敗れた。」


「自分のことだって気づいていない者もおりましたし、しかもCランクモンスターは数が多いうえにかなりの強さを誇ります。彼女も今やCランク……」


「ほっほっほっ……我に本気で殺意を持ってるなら弱くともAランク……いや、Sランクまで行ってもらわなくてはならんな。別に我とやりあう気がないと言うのなら、Aランクさえあれば余裕だろう。転生も視野にいれておくかの?」


アスタリアが少なからずレンの成長ぶりに驚くものの、神は全く動じないどころかもっと強くなれといっているようだ。


「いえ……今彼女は災厄の種。所謂魔族の端くれです。ここから私達と協力の道を歩むには、このスキルが邪魔すぎます。」


「アスタリア、お主は小娘が魔族になるのがそんなに嫌なのか?第2の彼女の人生だ。好きなように歩ませたらいいと思うんじゃが。」


「ダメです!魔族なんて!そんな!そんなのになって人間達から受け入れられなかったら……可愛そうではないですか!!」


アスタリアは魔族を全否定するかのごとく、烈火の如く声を響かせる。


「ほう……では仮に、災厄の種を捨てたとして、彼女にどのような進化先を与えるかね?お主なら。魔族をあれだけ否定するのだから、さぞかし最適解を持っておるのだろうな。」


「ええ。レンさんは天族、ないしは機神族にするべきです!そうすればレンさんの高い素質を活かせると思います!」


アスタリアの答えに神はうむ、と頭を捻る。


「残念だが、どちらも彼女の意に反する。」


「何故ですか!?」


アスタリアはひどく狼狽する。


「彼女は束縛されることを嫌うし、他人とコミュニケーションを取ることを苦手とする。お主は小娘の親ではないのだから、素質等と言うべきではない。更にそのレベルになると彼女は間違いなく崩壊するだろうな。」


「崩壊する……とは?」


「つまらなくなりすぎて、構わずに天災を引き起こすだろう。もしそうなれば、誰が彼女を止めるのかね?お主か?」


「…………」


その問いかけにアスタリアは答えることが出来なかった。そしてそのまま数秒、時が流れる……


「ところでアスタリア。ランクの概念についてはしっかり覚えておるな?」


「はい、心得ております。もし用あらばここで話すのもかまいません。」


アスタリアがそういうと、神は頷く。


「かしこまりました。まずランクの概念ですが、ランクは主にF.E.D.C.B.A.Sと分けられております。一般の人間はEランクに属してるため、この自然界ではかなり下のレベルです。一際弱いリスレベルのモンスターから、ゾンビなどの人型に近いモンスターが属します。」


神は頷く。


「次にDランクですが、人が武器を用いて倒せるレベル-から一般人の手ではどうにもならないレベルのモンスターがいます。因みにディノスレーターは低い部類、ポイズンゲノムは上の部類にいますね。」


神は頷く。


「C.Bランクになると、一般の人間は蹂躙され殺されるレベルになります。Aランクは災厄の種どころか根源になりうるレベル。Sランクはこの自然界を牛耳るレベルになりますね。私のランクはA上位になりますが……」


「フム。お主には禁足種の属するランクについて話すとしよう。」


「禁足種…………ですか。」


アスタリアは禁足種の話を聞き終わると自分の全てが否定された気がしたと呟き絶望していた。一方で神はそれを一切悪びれる様子などなく、ふぅ、と何処からか持ってきたソファーに腰掛けテレビを見始めた。


「…………」


その顔には笑みがなかったが。

アスタリアの容姿は後々わかると思うので、書かないでおきました。これからもよろしくお願いします。

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