海上保安庁 第五管区海上保安本部 無線録音記録(抜粋)
日時: 2026年4月14日 03時45分(※衝突から約3分後)
周波数: VHF CH16
TMC オーシャン・フロンティア(以下、フロンティア):
「メーデー、メーデー、メーデー。こちらTMC オーシャン・フロンティア。潮岬沖南東約12海里にて他船と衝突。本船船首部を損傷。負傷者多数の模様。至急の救助を乞う」
五管本部(以下、海保):
「TMC オーシャン・フロンティア、こちら五管本部。通報受信した。貴船の位置、および相手船の情報を通報されたし」
フロンティア:
「位置、北緯33度18分、東経135度55分。濃霧のため視界数十メートル。漂流中の大型客船の左舷部に本船船首が接触した。相手船は無灯火」
海保:
「フロンティア、了解。……確認する。現在、当該海域のレーダーおよびAIS上に貴船以外の大型船の反応は確認できない。相手船の船名、または船種は識別できるか?」
フロンティア:
「(ノイズ)……相手船の船体側面に文字を確認した。船名は……『パシフィック・カルナヴァル』。繰り返す、パシフィック・カルナヴァル」
海保:
「……フロンティア、もう一度願いたい。相手船の船名を再度送信されたし」
フロンティア:
「パシフィック・カルナヴァルだ、28,000トン級の旧型客船だ。船体全体が著しく錆びついている。保安庁、こちら負傷者が多数の模様。至急巡視船を出してくれ!」
海保:
「……(沈黙約5秒)……フロンティア、了解した。現場へ巡視艇およびヘリを発進させる。貴船は船内被害の把握と水密隔壁の閉鎖を継続されたし」




